北海道伊達市で、小2の女児が熱中症で亡くなるするという大変悲しい事故が起きてしまいました。
新聞記事では、8月22日の最高気温33.5℃、暑さ指数は32.3℃で「運動の原則中止」となる31を超えていたとのことでした。
それより少し前の7月28日には、山形県で部活帰りの中1の女子生徒が亡くなるという痛ましい事故が起きたばかりでした。
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まず暑さ指数について簡単にご説明しましょう。
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人間が「暑さ」を感じる要素は、環境要素としての ①温度、②湿度、③気流(風)、④放射 そして 人間側の ⑤着衣、⑥代謝 が影響します。
ただ、この6つの要素を全て考えると正確にはなりますが大変なので、①温度、②湿度、④放射 の影響を計測して、暑さ指数という指標としています
(③気流(風)は計測していませんが、④を計測する上で、少し加味されます)
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さて、新聞記事などでも色々と記載されているので、少しここでは違う視点をご紹介します。太陽の位置です。
8月22日の北海道伊達市の10時半~12時の太陽高度:55.9度~59.1度
1ヶ月前だと、7月22日だと実は、63.1度~67.2度
つまり、夏至以降の8月下旬には、太陽高度つまり、太陽の高さが少しずつ下がっています。

極端な感覚で言うと、太陽が上から照るというより、横から照ることになり、体に当たる日差しが増える。つまり熱を受けやすくなります。
夏休み前よりも、夏休み後の方が、暑さに慣れていない+太陽が横から当たる⇒熱中症になりやすいということも考えられます。
また、同じ8月22日の東京だと、60.44度~65.26度となります。伊達市の方が5度近く太陽が下がっています。
つまり、北海道は緯度が高いので、太陽高度が、東京よりも低くなります。
車に乗っていて、5月や9月の太陽の方が、車内に入ってきて暑く感じませんか?この原理が働いています。
今後、8月下旬~10月にかけての高温時は、温度以上に暑く感じます。
「暑さ指数」には現れない、こういった事象があるので、注意が必要です!