鞍馬寺 本殿金堂
京都市左京区鞍馬本町鞍馬寺
唐の高僧で、日本の仏教の戒律のために渡来した鑑真和上の弟子、鑑禎上人が毘沙門天を奉納し、庵を結んだのが鞍馬寺の創始で、当初は唐招提寺を総本山とした律宗の宗派でした。
やがて平安時代に藤原伊勢人が整備し、平安中期に東寺の峯延上人が鞍馬寺の別当に任じられて以降は、真言宗寺院となりましたが、その後、天台宗座主の忠尋大僧正が入山すると、天台宗へと改宗するなど、鞍馬寺は別当の力により、度々宗派を変えました。
牛若(後の源義経)が預けられた際には、別当が阿闍梨蓮忍で、源氏との関わりが深かった経緯から牛若を奥州、平泉へ旅立つまでの約9年間保護しました。
戦国時代には武田信玄や徳川家康が戦勝祈願の寄進をするなど、武門の支持を集める仏閣として栄えました。