青い、そらのカケラ

私の大切な毎日。

春の夜の、風のにおい。

2008-04-15 23:46:28 | 思うこと。
さっきベランダに出たら、春の夜特有の、あったかな風のにおいがしました。

懐かしいなぁ。国リハ(国立身体障害者リハビリテーションセンターのこと。障害者が就職に向けて色々な技術を身につける専門学校のようなところ。私はインテリアデザインを学んでいました)で、友達と夜敷地内を散歩していた時に思ったことを鮮明に思い出します。

いつも思うけれど、においとか音楽とかって、その時その時に強烈に感じていた思いをわらわらとリアルに思い出させるな。あの時、私はまだ18歳で、将来にとっても不安ばかりでした。

まだ旦那と付き合っていたわけじゃなく、知り合ってはいたけれどまだ友達で、そもそも私に彼氏というものはできるんだろうか、そもそも私は人に好かれるんだろうか。結婚とか、そんなの夢のまた夢だな、私には縁のないものかもしれない、親元を離れることができるんだろうか、自分で稼いで食べていくことができるんだろうか、そもそも将来に希望はあるんだろうかと、漠然とした不安でいっぱいだった。明るい要素は、何もなかったのです。少なくとも、具体的になにか、明るい未来が見える気配は何もなかった。

それがいまや、旦那がいて、息子がいて、この幸せな毎日。あの時から考えたら、うそみたいな毎日だなぁ。

国リハを出て就職して一人暮らしして、旦那と同棲したいからって会社を突然辞めて実家からあわただしく出て、旦那が一人暮らししていた家に住み始めて全く新しい会社に再就職して、旦那の両親が猛反対して結婚式にも旦那の親族は誰も来なかったのに旦那は私と結婚してくれて、その後夫婦で転職して引越して、そして妊娠して流産して不妊治療して妊娠して、出産して。振り返ってみたら私の人生、結構濃いな。やりたいこと、やってるな。後悔なく、生きてこれてるな。いいことだなぁ。ただひとつ、この前腰痛に悩まされていた約3ヶ月間、これだけは唯一ものすごくマイナスな毎日を送ってしまったと少し後悔です。いつもどんな時も、ある程度プラス思考でやってこれた私。沈んでも、すぐに浮上していました。だけどあの時は、毎日毎日マイナスへマイナスへ自分が進んでいた。今振り返ると、ものすごくもったいない毎日を過ごしてしまった気がしています。あれも必要なことだったし、だから今があるんだし、だからいいのだけど、でも毎日をいかに楽しく過ごすか、どん底の状況こそチャンスだと聞くのに、それをいかに有意義に過ごすかなのに、あぁあの時間はなんだか自分の中にグレーな色で残ってしまいました。だから今後、同じことを繰り返さなければいいのだから、学んだのだから、無駄じゃないのだけど。少し、そんなことを思いました。

これからもずっと、春の夜の風のにおいを感じたとき、国リハで思っていたあの気持ちを思い出すんだろうな。そしてそのたびに、今が幸せだなぁと感じることができるといいな。そんな未来に決まっていると、そうに違いないと思うけれど。幸せでない将来はないと、私が私でいる限り、私に、大好きな人がたくさんいる限り、将来は幸せであるに違いないと静かに思っているけれど。なんだかほんわか、幸せな夜です。

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