モモ

我が家には猫が７匹いる。中でも一番の新参者は「モモ」４歳である。

もともとは野良ネコが産んだ子であった。生まれてばかりの子猫はみなかわいい。で、バカ親父は「わしは博愛主義や」などとぬかして庭で餌をやるものだからみないついてしまう。

ところが餌をやってもモモだけは無反応だった。しかたがないので抱き上げて餌のところにおいてやるとちゃんと食べる。なんか変だなと思って獣医のところに連れて行って診てもらったら「ほとんど視神経が発達してませんねぇ」と言われた。実際、目の前に「羽毛」をたらしても反応しないし、床を歩かすと診察台の「脚」にぶつかるしまつ。

うーーーーん。いわゆる障害猫だね。

で、すぐに我が家の７匹目の猫として飼うことにして「モモ」と名付けた。

それから４年。視覚は回復してきたようではあるが、それでもときどき（猫のくせに）細い通路から落ちそうになる。十分に見えてないからなのか非常に憶病で、業者が来たりしたときには飛んで逃げる。

当然ながら嫁さんに一番なついていて、毎晩一緒に寝ている。モモを家に入れると決めたのは私なのに、、、、と少しやきもちをやいているのである（笑）。幾つまで生きれるかわからないが、長生きしてほしい。