日々雑感  ~ 青亀恵一

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これはすごい! 好適環境水

2007-04-23 08:47:32 | 環境
これはすごい! 好適環境水

この水、なんと淡水魚と海水魚を一緒に飼育できるのだ。


以前、宇宙船地球号で紹介されて、ビックリ。
ずっと気になっていたので、少し紹介したい。

岡山理科大学専門学校の山本俊政先生が
「不思議な水(好適環境水)」を開発した。

この水は、なんと淡水魚と海水魚を一緒に飼育できるのだ。
(写真参照)

いまや、海洋資源が減少しつつある。
そして、その対策として、養殖漁業が盛んになりつつある。

しかし、環境の変化などにより、
赤潮の大量発生や狭い範囲での養殖により、
思わぬ病気も出ているということを時折報道で聞く。

そして、最近の報道によると、
マグロの漁獲規制が厳しくなり、
マグロの養殖もますます盛んになってくる傾向にある。

さらに、世界的な日本食ブームにより、
魚の消費が増えることが予測されている。

そのような中、養殖におけるリスクを減らすために、
海洋ではなく、陸上養殖が研究されている。

養殖は、一般に病気が発生しやすいという問題があるが、
しかし、この水での養殖は、人工的に作られた自然界にはない水なので、
病原体が死んで病気が治ってしまうので、薬に頼らない養殖が可能なのでそうだ。
(自然界では病原体は、海水型と淡水型のどちらかに分かれているから)

さらに、海水魚と淡水魚が同時に生きられるのはなぜかというと、
太古の海にさかのぼれば、
地球の水は、いまほど塩辛くなく単純な成分だったために、
浸透圧の調整も必要なかったと考えられる。
そこで先生は太古の海に着目した。

進化をさかのぼればどちらも祖先は同じ。

在の海水の中から魚にとって本当に必要な成分
「カリウム」「ナトリウム」、その他数種類の成分だけ。

そして、この水なら浸透圧の調整が必要ないので、
エネルギーが少なくて済み、その分成長も早くなるようです。

先にIPCCが地球環境の将来について恐ろしい報告をした。

地球の平均気温の上昇が、1・5℃から2・5℃を超えた場合、
生物種の3割以が絶滅する可能性があるという。

そして、水不足、食糧難も危惧されている。

そのようなときに、温暖化の防止対策と共に
資源を守る技術革新も必要である。

当面は、日本人の好きなマグロ資源の養殖供給が、
ターゲットになりそうであるが、
「これはすごい! 」と思わずうなってしまう発明である。


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