日々雑感  ~ 青亀恵一

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虐めの背景

2006-11-07 12:11:34 | 音楽
虐めの背景


(毎日新聞記事によると)

NPO法人「ジェントルハトトプロジェクト」(川崎市)が、
過去3年間に講演活動で訪れた全国の小学校8校、中学校23校、高校5校の児童・生徒約1万3000人を対象としたアンケートの結果をまとめた。

虐めがあった時「虐めるほうが悪い」と考える子どもが
中学、高校で半数にも満たないことが、分かった。
小学生は6割を超えたが、
中学、高校生は4割台だった。

また、いじめを受けた際に相談できる相手を聞くと
「教師」はわずか19%で、「いない」と答えた子どもは2割を超えた。

文部科学省の統計報告がいじめ自殺をゼロとしてきた裏で、
標的の子が罪の意識の希薄な子どもに追いつめられた上、
周囲の大人が十分対処できていない様子が浮かび上がった。
(以上記事より)

1万3000人を対象としたアンケートだが、
一部の生徒や自動の考えと一蹴できない。

それほど、内容は、驚くべきものだが、
少しづつ見えてくる実態を考えれば、納得がいく。

虐めは、人間が存在するかぎり無くならないであろう。
先生の間でも厳しい虐めがあることを聞いているし、
社会の中では特に感じることである。

しかし、いろいろな要因はあるにしろ、
「虐めるほうが悪い」という当たり前のことが、
子どもの意識の中では、当たり前ではないということに驚く。

昨今の若者や学生の規範意識の低下を考えれば、
納得できないわけではない。
やはり、知育、徳育、体育の
バランスの取れた教育がなされなかった弊害か。


子どもは、そのような環境の中で日々の生活を送っている。

不登校の増えた原因のひとつもここにあろう。

「教室は たとえてみれば 地雷原」

というようなたとえをした子どもがいたが、
教室は、まさしく、戦場と化している。

受験戦争の場であり、
虐めの実弾の標的にならないように生き延びる戦場。

虐めは無くならないであろう。
しかし、問題なのは、その重大化だ。

その重大化を防ぐ手立てが今、望まれる。
その中に、子どもの意識改革の必要性も今回、感じる。

虐めを肯定する世界では、重大化を防げない。

そのような背景からか、
虐めのターゲットが弱いものから、強いものへと変わっている。
強いものを痛めつける優越感が
先の「虐められても仕方がない」という意識へ結びつくのでは。

その解決は、社会的な解決機関の設置が必要であろう。

本来は、教育委員会がその立場にある
地元の有識者を集めた第三者機関であるが、
子どもには信用されていないようだ。

早急に必要なものは、独立した第三者機関。
それも弁護士を含んだものが良い。
構成員は、地方自治体から独立した機関の有識者。

それが、とりあえずの緊急処方箋か。

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