![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/56/55/d58c4669ddf40d7cade19e2cb8e5a336.jpg)
いのちの色えんぴつ
11歳の少女が書いた詩をもとに作られた絵本がある。
それは、わずか11歳で、脳腫瘍のために亡くなった少女が、
不自由な手で必死につづった、いのちの記録。
豊島加純ちゃん
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/45/80/d5a2da66d79f2450eb19fc9de8c6cd86.jpg)
出版社へは、読者から感動の便りが届いているという。
元気に生まれ、すくすく育っていたが、
10歳の夏祭りのときに、異変が起きた。
左目が寄っていた。
翌日、病院へ。
思いも寄らぬ病名を告げられた。
「脳幹が腫れています。」
脳幹グリオーマ。
お父さんがインターネットで調べると、
1万人に1人かかる病気
手術は不可能
間違いなく死ぬ
札幌の病院で、1ヶ月に及ぶ放射線治療の結果、
病状は好転。
学校へ通えるようになった。
加純ちゃんの通っている小学校は、
中学校と合同の小さな学校。
友達との楽しい時間も、長くは続かなかった。
半年後、脳は、腫瘍で圧迫され、
右半分の麻痺が始まっていた。
この日から、車椅子生活へ。
親は、どうしようもない。
加純ちゃんが、ぐちを言ったときには、
「何言ってるのよ。」と叱る。
ただそれだけしかできなかった。
みるみる、病状は悪化。
そんなある日、家庭科の小山内先生が、
色えんぴつをプレゼントしてくれた。
それが、彼女に生きるちからと望みを与えた。
12色の色えんぴつ
加純ちゃんは、先生にもらった色えんぴつで、
そこに一編の詩を書いた。
「12色」
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/74/6f/5cd61937553b9e55ee06294ac99fa721.jpg)
加純ちゃんのクラスは、5・6年生の12人。
クラスの12人を、色えんぴつの12色になぞらえた。
「目立たない色」とは、自分自身のことか ?
横に12本の線を添えた。
その線は互いに寄り添っている。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/39/bb/e81208d4bf1410435aa572b412e42568.jpg)
その後、詩を書くことに没頭していく。
12色の色えんぴつが、
病気で沈みがちな心に変化をもたらした。
もっともっと、書きたい。
一生懸命、左手で字の練習をした。
父が、
「加純、左手で書くのか ?」
「右手が動かないの。 しかたないっしょ」
「右手がなくても、左手あるから、いいっしょ」
その後も、書き続ける。
「成長」
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/6c/66/5cce9c8a65c6e528562d66b42f404ea6.jpg)
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/78/bf/4e0cacc8cab5b105a7b066aba280ceb6.jpg)
1人だけ応援することになった運動会を題材に、
負けたとか 勝ったとか どっちでもいい
がんばれたなら それでいい
詩には必ず、日付・時刻が記されている。
まるで生きている証を綴るかのように。
人前では、決して弱音を吐かなかったと小山内先生。
ただ一度だけ、泣いていたことがあった。
小山内先生は、ただ抱きしめてやるだけ。
「泣いていいんだよ。 いっぱい泣きなさい。
泣いていいんだよ」
「こころ」
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/61/72/054cd826bc264366a0b60155d0c122a0.jpg)
その後、入退院を繰り返し、
そして、発病してから1年2ヶ月。
永い眠りについた。
享年 11歳。
加純ちゃんは、この世に生まれて、
ついに自分ですべきことを見つけ、
そして、それをしてこの世を去った。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/60/7e/ee150366410b130012f0c1c91776ba7f.jpg)
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/2c/21/7625198715bb4f9c806a7ee73d55a565.jpg)
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/12/48/88e0cb27bd5c0a4967636e6c5e064a4a.jpg)
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/6a/6e/50357308ebef75fc94cdd9560a3dcf72.jpg)
人は、生まれながらにこの世にすべきことを持っていると。
この世に生まれたわけが、あるはずである。
それを見つけるかどうかは、個人の資質。
五体不満足の乙武氏も、
自分が身体障害者として生まれたのは、
身体障害者でなければできないことをするために、
生まれてきたと理解し、その後の人生を歩んでいる。
私の生まれた目的は何なのか。
人生を50余年過ごしてきたが、
見出せないままなのか。
考えながら終わってしまうかもしれないが、
加純ちゃんより、
とにかく考える機会を、いただいた。
ご冥福を祈り、合掌。
11歳の少女が書いた詩をもとに作られた絵本がある。
それは、わずか11歳で、脳腫瘍のために亡くなった少女が、
不自由な手で必死につづった、いのちの記録。
豊島加純ちゃん
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/45/80/d5a2da66d79f2450eb19fc9de8c6cd86.jpg)
出版社へは、読者から感動の便りが届いているという。
元気に生まれ、すくすく育っていたが、
10歳の夏祭りのときに、異変が起きた。
左目が寄っていた。
翌日、病院へ。
思いも寄らぬ病名を告げられた。
「脳幹が腫れています。」
脳幹グリオーマ。
お父さんがインターネットで調べると、
1万人に1人かかる病気
手術は不可能
間違いなく死ぬ
札幌の病院で、1ヶ月に及ぶ放射線治療の結果、
病状は好転。
学校へ通えるようになった。
加純ちゃんの通っている小学校は、
中学校と合同の小さな学校。
友達との楽しい時間も、長くは続かなかった。
半年後、脳は、腫瘍で圧迫され、
右半分の麻痺が始まっていた。
この日から、車椅子生活へ。
親は、どうしようもない。
加純ちゃんが、ぐちを言ったときには、
「何言ってるのよ。」と叱る。
ただそれだけしかできなかった。
みるみる、病状は悪化。
そんなある日、家庭科の小山内先生が、
色えんぴつをプレゼントしてくれた。
それが、彼女に生きるちからと望みを与えた。
12色の色えんぴつ
加純ちゃんは、先生にもらった色えんぴつで、
そこに一編の詩を書いた。
「12色」
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/74/6f/5cd61937553b9e55ee06294ac99fa721.jpg)
加純ちゃんのクラスは、5・6年生の12人。
クラスの12人を、色えんぴつの12色になぞらえた。
「目立たない色」とは、自分自身のことか ?
横に12本の線を添えた。
その線は互いに寄り添っている。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/39/bb/e81208d4bf1410435aa572b412e42568.jpg)
その後、詩を書くことに没頭していく。
12色の色えんぴつが、
病気で沈みがちな心に変化をもたらした。
もっともっと、書きたい。
一生懸命、左手で字の練習をした。
父が、
「加純、左手で書くのか ?」
「右手が動かないの。 しかたないっしょ」
「右手がなくても、左手あるから、いいっしょ」
その後も、書き続ける。
「成長」
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/6c/66/5cce9c8a65c6e528562d66b42f404ea6.jpg)
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/78/bf/4e0cacc8cab5b105a7b066aba280ceb6.jpg)
1人だけ応援することになった運動会を題材に、
負けたとか 勝ったとか どっちでもいい
がんばれたなら それでいい
詩には必ず、日付・時刻が記されている。
まるで生きている証を綴るかのように。
人前では、決して弱音を吐かなかったと小山内先生。
ただ一度だけ、泣いていたことがあった。
小山内先生は、ただ抱きしめてやるだけ。
「泣いていいんだよ。 いっぱい泣きなさい。
泣いていいんだよ」
「こころ」
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/61/72/054cd826bc264366a0b60155d0c122a0.jpg)
その後、入退院を繰り返し、
そして、発病してから1年2ヶ月。
永い眠りについた。
享年 11歳。
加純ちゃんは、この世に生まれて、
ついに自分ですべきことを見つけ、
そして、それをしてこの世を去った。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/60/7e/ee150366410b130012f0c1c91776ba7f.jpg)
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/2c/21/7625198715bb4f9c806a7ee73d55a565.jpg)
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/12/48/88e0cb27bd5c0a4967636e6c5e064a4a.jpg)
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/6a/6e/50357308ebef75fc94cdd9560a3dcf72.jpg)
人は、生まれながらにこの世にすべきことを持っていると。
この世に生まれたわけが、あるはずである。
それを見つけるかどうかは、個人の資質。
五体不満足の乙武氏も、
自分が身体障害者として生まれたのは、
身体障害者でなければできないことをするために、
生まれてきたと理解し、その後の人生を歩んでいる。
私の生まれた目的は何なのか。
人生を50余年過ごしてきたが、
見出せないままなのか。
考えながら終わってしまうかもしれないが、
加純ちゃんより、
とにかく考える機会を、いただいた。
ご冥福を祈り、合掌。