日々雑感  ~ 青亀恵一

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喫煙肺

2006-03-28 06:16:34 | 健康
富山の病院での「尊厳死」ニュースが、大きな話題になっている。
これは、終末医療・延命治療のあり方を提起したものであると思う。
私も、今の終末医療・延命治療には疑問を持っているので、後日、コメントしたい。

さて、4月から、ニコチン依存症の禁煙治療に保険が適用される。
報道によると、
「医師による禁煙指導を「治療」と位置づけ、公的医療保険の給付対象とする方針を固めた。禁煙指導の促進により、喫煙率は今後15年間で最大、男性26%(03年は47%)、女性9%(同11%)程度まで下がると同省研究班は試算。
肺がんをはじめ、心筋梗塞や脳卒中などの生活習慣病を引き起こすとされる喫煙を減らすことで、15年後の医療費は少なくとも約1846億円抑制できるとみている。
禁煙はこれまで個人の意志や努力の問題とみられてきたが、「ニコチン依存症」という病気に対する治療ととらえて、積極的な対策に乗り出す。
これまでも、一部の病院が独自に「禁煙外来」を設けていたが、保険の対象ではないために全額が患者負担で、1カ月あたり3万~4万円かかっていた。
保険の対象になれば、3割の窓口負担(70歳以上は1~2割負担)で済む。」
(朝日新聞 より)

悲しいかな、国民の健康のためというより、財政負担を軽減するための措置であるという。  
確かに、財政負担を軽減する事は、国民のためになるが、・・・・。

あるアンケート調査では、たばこを吸う人の7割がニコチン依存症 で、さらにそのうちの7割が禁煙を試みながら失敗しているという。

また、喫煙肺という言葉があるらしい。
喫煙を継続的に行なった人の肺では黒く濁り、肺の弾力性が失われているという。
肺が元通りになるには、喫煙したと同じ期間が必要だと聞いたことがある。
10年間タバコを吸っていたら、10年間しないと元に戻らないということだ。
ヘビースモーカーは、当然+α されるだろうが。

私も、8年前に禁煙した。
節煙から禁煙に至ったということである。
いきなり禁煙するという強い意志は無かったから。

最近、私の周りにも、禁煙の方向へ努力している人がいる。
一念発起、ニコチンパッチから始めたが、すぐに里帰りした人、
ひそかに節煙・禁煙に励んでいる人など様々である。

喫煙が体に悪いと言う事は、誰もが知っている。
しかし、やめようとすれば、「欲しい・・・」という強い意志が、いろいろな場面で発生する。
目覚めの一服、食後の一服、コーヒー後の一服・・・・というように。

では、節煙から始めたらどうだろう。
激変緩和措置である。
そして、それを周囲の人に公言する。
自らは、喫煙への道のりを歩みやすく、そして、喫煙本数が増えかけたら周囲の人からも注意されるという具合だ。

節煙の方法は、いろいろあるがそれぐらいは、自分で考えよう。

今回の措置では、「ニコチン依存症」は病気であり、「ニコチン依存症」の人の禁煙指導は、治療と言うことになる。

禁煙指導と禁煙治療の区別がどのようにされるかわからないが、問題点もあるらしい。
タバコ(ニコチン)・酒(アルコール)などの依存症を治そうと、NPO法人などが各地で取り組みをしている。
それらの活動が制限されはしないかという懸念である。

法律と言うものは、きっちり線を引きたがる。
人間の心情が境界線では、ファジーなのに。

いずれにしても、最終的には、本人の意志によるところが大きい。

私の周りには、治療でなく、自らの努力で禁煙に成功した人の方が多い。

「悪いと分かっていながらすることは、知らずにすることより、悪い」
と言う言葉もある。



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