したたか橋下知事

したたか橋下知事




全国知事会、首長連合を通じて、
選挙の機に乗じて与野党の政党に対して、
地方分権に対して相当踏み込んだ発言・約束をさせた。

それは、各党とも、人気知事の支持を得て、
あわよくば、選挙応援をしてもらおうと言う魂胆だろう。

ところが、敵もさるもの引っ掻くものである、
公に、ある程度の地方分権に対する言質をとると、
国政選挙には関せず、
府政に集中するときた。

橋下知事の発言記事によると、
「国政に関してはいったん終了。府政に集中する」

「国の政治に首長が突っ込むのはこれが限界」
「やりすぎの所もあった」
「もう通常の自治体の長に戻る。選挙はノータッチ」と語ったという。

全国知事会では与党を評価し、
首長連合では、野党民主党を評価した。

いずれの政権になっても問題ないよう、
保険をかけた。

言質と態度で。

したたかと言わざるを得ない。

さながら大阪商人の姿。

それにしても、いっかいの知事にこれほど翻弄されるとは、
国の政治中枢の安定感を問われても仕方の無いことであると同時に、
まさしく、政治の言行不一致を突いたところとなった。

さすが弁護士、したたかな作戦に関しては、
脱帽である。