日々雑感  ~ 青亀恵一

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原発の耐震、大丈夫 ?

2007-03-28 07:37:59 | 社会
原発の耐震、大丈夫 ?

能登半島地震が発生してから4日経った。

今の大きな問題点は、いかに、被災者の心身の健康を守り、
いち早く、生活空間としての町を復興するかである。

これは、山古志村の例を見てもなかなか難しい。


それと同時に、新たな問題が提起された。
それは、原発の耐震性である。

今回の震源地の近くには、先に、臨界事故隠しで問題になった、
北陸電力の志賀原発がある。

そして、その志賀原発の耐震性は、
マグニチュード(M)6.1~6.6の地震を想定していた。

それは、付近の活断層の周辺海域を調査の結果、
活断層4本を見つけており、
そのものの破壊による地震(地殻内地震)の想定である。

ところが、今回の地震は、M6.9。

志賀原発の1号基は、事故隠しで停止中。
そして、2号基は、提起点検で停止中であった。

そして、今のところ地震による放射能汚染等の被害はないようである。

しかし、これは、結果オーライである。

多分、想定に対して安全率を掛けているからであろうが、
想定がこのように外れることが心配である。

原子炉が老朽化すれば、ますます安全性も下がる。

現在、日本には、55基の原子炉があるらしい。
そして、そのうちの23基が、築20年以上と老朽化しているという。

最近の原発周辺で起きた地震と言えば、報道によると、

■ 1993年 北海道南西部地震 M 7.8
   付近に、泊原発。

■ 2000年 鳥取西部地震 M 7.3
   付近に、島根原発。

■ 2004年 新潟中越地震 M 6.8
   付近に、柏崎刈羽原発。

■ 2005年 福岡沖地震 M 7.0
   付近に、玄海原発。

今回の能登半島沖地震では、
揺れは226ガル(ガルは加速度の単位)で、
想定最大の490ガルを下回った。
原子炉を緊急自動停止しなければならない190ガルは上回っていた。

そして、もう一つ心配なことは、
付近の活断層の周辺海域を調査が必ずしも完全ではないらしい。

活断層がない場合でも、M 6.5を想定して原発は作られているらしいが、
隠し事がある世界では、心配は尽きない。

特に、次々と原発の事故隠しが現されてきている今、
信頼は、不安に変わってしまう。

今後、懸念される東南海地震では、
さらに大きなプレート地震が起こりうることが言われている今、
大きな危機管理を持って準備していただきたい。

いつまでも結果オーライでは、心配は尽きない。

朝日新聞 北陸電の想定マグニチュード上回る 能登半島沖地震
http://news.goo.ne.jp/article/asahi/life/K2007032502041.html

毎日新聞 原発付近で最大級 「志賀」想定外の揺れか 
http://www.mainichi-msn.co.jp/shakai/jiken/notojishin/news/20070326k0000m040130000c.html


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