日々雑感  ~ 青亀恵一

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驚きの証言 (福島原子力発電所 事故調査委員)

2012-02-20 12:02:42 | 政治

驚きの証言 (福島原子力発電所 事故調査委員)


国会での福島原子力発電所 事故調査委員会が、
2月15日に開かれた。



委員会 1


テレビ報道によると、驚きの発言が飛び出した。

原子力行政、
しっかりとチェックされながら
進められたかというと、
まったくその逆で、
推進のためには、
目をつぶってきたということが証言された。


それも、原子力行政のトップの人の口からである。


推進ありきで、
安全を軽視されてきたようである。


今後の原子力行政のあり方や
現在、停止中の原子力発電所の再稼動において、
大きな問題提起となろう。




以下、その内容をお知らせする。

証言者は二人。
ひとりは、原子力安全委員会の斑目(まだらめ)春樹委員長。
もうひとりは、原子力安全・保安院の寺坂信昭前院長である。

まず、斑目(まだらめ)春樹 原子力安全委員会 委員長

斑目委員長
「結果的に(安全審査指針などに)
明らかに誤りがあったことは、
認めざるを得ない・・・」



委員会 02


まず、安全指針の不備を認めた。

斑目委員長
「一番低い安全基準を電力会社が提案すると、
何となくそれを規制当局としては、飲んでしまう」


委員会 03


馴れ合い構造を証言した。


斑目委員長
「今度は、それが出されると、
国がお墨付きを与えているんだから、
安全ですよといって
安全性を向上させる努力を
事業者は、やらなくなってしまう」



委員会 04

委員会 05

安全委員会では、多重防護・深層防護は、
十分に配慮されていたか ?


委員会06


斑目委員長
「いいえ、配慮されていません」


委員会 07

斑目委員長
「IAEAなどでは、5重の防護という言い方をする
(日本では)その3重までしか考えていない。」


委員会 08


安全基準が国際的基準の6割ということなのか。


原発の立地審査指針については、


委員会 09

斑目委員長
「ひじょうに 甘甘な評価をしてね
強引な計算をやっている所はございます」


委員会 10


作為的に安全という評価を作り出していたことになる。

次に、原子力安全・保安院の寺坂信昭前院長。

原子力の規制行政庁のトップは、
原子力の知見を持たない方がなっているのか ?


委員会 11


ええっーーーー
驚きの質問。


寺坂前院長
「もともとは、事務的なもので
次長のときに、初めて、
原子力行政を担当した」


委員会 12

専門的知見の乏しい人が、
充て職的な判断で、
安全を統括する組織のトップに
なっていたということである。


恐ろしい組織体制である。


さらに、質問は続く。

原子力安全・保安院の専門性について
問われると


委員会 13

寺坂前院長
「専門性・知見・習熟度などについて
諸外国、アメリカやフランスと比べたときに、
行政機関原子力安全・保安院の力は、
必ずしも十分ものではない。

むしろ弱いと思っています。」


委員会 14

委員会 15


委員会 16


監視能力、チェック能力が無い
ということが証言された。



国会事故調査委員会 委員長のコメントは、

「国民の安全を守るという意識も、
どちらかというと、希薄と感じられた」と



委員会17

原子力安全委員会も
原子力安全・保安院も
日本の原子力行政の
最高のチェック機関である。

その機関が、チェック能力も無く、
馴れ合いで、電力会社の情報を鵜呑みにし、
国民の安全より、
電力会社の都合のようことのため、
利益のために安全だと
手心を加え、
嘘の判断をしてきたことになる。


日本の原子力発電、安全度は、
世界のトップクラスではないと。


そのような施設が、今、再稼動としている。

エネルギーが無ければ、
日本はつぶれてしまうと・・・・

国民の安全は、
その次に位置されるものだろうか・・・・


委員会18


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