日々雑感  ~ 青亀恵一

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不作為責任

2006-05-13 08:44:28 | 政治
最近のニュースで、特にこの「不作為による責任」というものを感じる。

水俣病が公式に確認されてから50年、患者は、今も救済されずに苦難にあえいでいる。
水俣病の症状が出ているのに、水俣病と認定されたのは1割程度である。

過去の薬害エイズ事件における血液製剤の使用禁止のタイミングの遅さ。

昨今のニュースで取りざたされている騒音おばさんや、嫌がらせおじさんが何年間も放っておかれた事件。

飲酒トラックによる悲惨な事故は後を絶たない事件。
国道沿いの食堂では、運転者に酒を提供する店の存在が公然としており、トラックの飲酒運転の一つの大きな要因となっており、それを放置していた警察対応。

国レベルから地方自治体まで、どうしてそのように弱者の生活を奪うようなことに対して対応できないのか、不思議であると同時に残念である。

政治・行政の仕事は、国民・住民の安心安全、生命財産を守ることを第一義とする。
この基本が守られていないのではないか。

国という組織、自治体という組織は、たいへん大切なものであるが、それが目的ではない。
目的は、国民・住民の安心安全、生命財産を守ることである。
そのための手段ととして、国も自治体も存在する。

権力は、国や自治体が握っている。
その権力を握っているものが、速やかに適切な対応をとる。
そして、作為、不作為を含めて、その責任を取る。
ということが無ければ、国民・市民の安心安全、生命財産を守れない。

作為の責任は明確で追及され、所在が明かれ、責任を取るということはあるが、
不作為の責任というものが不明確かつあいまいである。

権力のあるものは、特に
「不作為の責任」
を認識すべきであると感じるこの頃である。



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