日々雑感  ~ 青亀恵一

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「全国最低」から出直せと?

2006-11-06 07:40:48 | 音楽
「全国最低」から出直せと?

ニュースによると、
北海道夕張市の財政再建計画の骨格作りに、
総務省が予想以上の厳しい計画作りを迫っているという。

基本的考え方としては、全国の最低レベルで行けというもの。
そして、それは、20年余にも及ぶ厳しい再建の試練である。

一例を挙げれば、

■ 病院を診療所にする
■ 学校を最小にする
■ 給与カット幅 28%以上を
■ 約270人の職員は、最低で半減。それも2年間で。
■ 職員を減らせなければ、その分給与カットを拡大
■ 市議の議員報酬の目標は全国最低の月額22万円
■ 市民への補助金は、すべての自治体が実施しているもの以外は廃止。
などなど

「一気に減らしたら行政が動かなくなる」と市の担当者。
4月に入ったばかりの若い職員が退職。
「このままだと市民が出て行くばかり。総務省の言う通りにすれば、夕張は再生できない」と。

最大の被害者は誰あろう、市民である。
行政の関係者は、ある意味では、「自分でまいた種」という部分もある。
すべてではないが、大きな責任がある。

しかし、実際大きな被害を被るのは、市民である。

市民が、それなりの負担をするのは当たり前であるが、
大きな負担を市民に与えることはどうか疑問がある。


「全国の最低レベル」で行けというのは、
一面、筋の通ったことのようであるが、
「全国の最低レベル」のものをすべて集めたら、
「全国の最低レベル」のものが存在するかといえば、
「全国の最低レベル」の形はできるが、存在はできないかもしれない。

夕張市から出て行く市民も多くなるであろう。

大合併を進めたい国としては、
夕張市を追い詰めて、大きなものの下に
組み入れることを画策するかもしれない。

夕張市の例は、危機管理意識の薄い各自治体への
「見せしめ的なもの」になるかもしれない。

地方分権といいながら、
いろいろな事例を通して、国は、中央の権限を強めていく。
そして、時期を見てまた、大きな合併の波を起こすであろう。

そのようなときには、
今、自立する強い意識があるかどうかが、
今後の自治体の明暗を決めるのではないかと感じる。

PS
夕張市を一万分の一にすると国の財政と同じになる。
地方をつぶして、国の安泰を・・・・??

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