大新聞やテレビで連日「命の危険」も警告される日本列島の“灼熱地獄”のなか、日本テレビ恒例の「24時間テレビ41 愛は地球を救う」(8月25~26日放送)の人気コーナー、チャリティーマラソンでトライアスロンに挑戦する「ANZEN漫才」のみやぞん(33)を本気で心配する声が噴出している。都内でも35度を超えるような酷暑を想定していなかったとみられる日テレ内部からも「危険すぎる!」と批判が飛び出すほどだ。視聴率獲得のために、マラソンよりも過酷なチャレンジをさせようとする日テレに「みやぞんを殺す気か?」と非難する声がこの先、一層強まりそうだ。
【写真】昨年激走し“落ちないメーク”が話題になったブルゾンちえみ
昼夜を問わず、老若男女にかかわらず人が倒れては救急車が走り回る連日の酷暑。気象庁によると、22日には全国927ある観測地点の何と約4分の1にあたる237地点が35度以上の猛暑日になる異常事態だ。これは今年最多の記録で、岐阜と名古屋に至っては体温を超えて40度に迫った。
当然、2020年東京五輪を危惧する声も高まっており、マラソンや競歩など炎天下での陸上競技のスタート時間が早められた。「24時間テレビ41 愛は地球を救う」のチャリティーマラソンは8月末のため猛暑がやわらぐ可能性もあるが、東京では30度の長期予報も出ている。日本特有の蒸し暑さも体力を奪うだけに、“無謀な挑戦”をする、みやぞんを心配するのは当然の流れだろう。
日本列島が異常な熱帯に包まれる以前にも24時間マラソンのイベント自体、中止にすることを日テレは検討していた。それでも、マラソンを目玉にしたのはやはり「数字」が欲しいからだという。
「そりゃ視聴率を取りにいきたい。スポンサー筋の受けもいいし…というのがマラソン続行の理由です。そもそもチャリティーマラソンは『人気絶頂のタレントを旬なうちに走らせ、走りたい理由を説明し、その達成感を視聴者と共有する』というコンセプトだった。今回のみやぞん起用は原点回帰ということです」と日テレ関係者。
さらに「あえてマラソン以上に過酷なトライアスロンに挑戦してもらうことにしました。その過程で、なぜみやぞんがここまで過酷なチャレンジをするのか、また親友の闘病生活や恩師との交流などが明かされる予定です」(同関係者)
今回、従来のマラソンのみではなく、番組初となるトライアスロンにしたのは、運動神経抜群のみやぞんだからこその企画だった。
ところが、ここにきて視聴者はもちろん業界関係者や局の内部からもトライアスロンの危険性を指摘する声が殺到。そのせいで日テレ関係者は頭を抱えている。
「もとから真夏の炎天下でトライアスロンにチャレンジするという企画そのものが危険すぎるという見方はあったんです。泳いで自転車をこいで長距離走をする…これは、通常の24時間マラソンより何倍も体を酷使することになるからです」と明かすのは制作関係者だ。
さらに気になるのは、日テレのスタッフサイドへの不安だとも。
「確かに、マラソンに関する知識は山のようにありますが、トライアスロンに関しては素人同然なんです。まさに手探り状態なんです」と前出の制作関係者。危険なのはみやぞんだけではない。サポートするスタッフたちも、常に熱中症の恐怖と背中合わせの仕事となる。もっと言えば、沿道に応援のためかけつけた観客たちがバタバタ倒れ、救急搬送される事態にならないとも限らない。
企画段階から「危険性」が指摘されていたにもかかわらず、想像を絶する猛暑に追い打ちをかけられ「それでもやらせるのか?」「何かあったらどうするんだ!?」といった批判が内外から噴出している。日テレも何らかの対策を練っているはずだとはいえ、上層部はさぞや頭が痛いだろう。
一方で当のみやぞんサイドは、真剣に生命保険の加入を検討し始めたという。それほど今年の夏は命の危険があるというわけだが、みやぞんの“ANZEN管理”は万全なのだろうか。
★コンサート中止も=全国的な猛暑はイベントを直撃している。京都市の八坂神社は21日、花街関係者や子どもみこしが行列をつくり、ギ園祭の後半を彩る24日の花傘巡行を中止すると発表した。担当者は「記録的な猛暑が続いていることから、安全に配慮した」と説明している。花傘巡行は、約800人が24日午前10時ごろ神社を出発、約2時間かけて四条通や河原町通などを練り歩く行程だった。同日正午ごろからの、ギ園太鼓や獅子舞の奉納などは予定通り行う。
芸能界でも歌手の松山千春が16日に東京・日比谷野外音楽堂で予定していたコンサートが中止になった。猛暑とゲリラ雷雨が予想され、観客、スタッフ、出演者の安全と体調を考慮したという。
都内では先週末、暑さを理由に休業の告知を出す飲食店も見られた。猛暑は経済にも打撃を与えている。
★トライアスロン=水泳、自転車、長距離走の3種目を連続で行う競技で、五輪では水泳1・5キロ、自転車40キロ、ラン10キロで争われる。最も過酷とされる「アイアンマン・ディスタンス」は水泳3・8キロ、自転車180キロ、ラン42・195キロ。トップ選手は8時間を切るタイムで走破し、優勝者は文字通り“鉄人”といわれる。公益社団法人日本トライアスロン連合はホームページ上で「競技中の死亡事例が発生している。レジャースポーツとしてよりも競技スポーツとして認識し、十分に準備して大会に臨んで頂くスポーツ」としたうえで、特に暑い環境で長時間運動するため、熱中症の危険があるとしている。「『勇気あるリタイアは明日への挑戦につながる』ことを、競技団体は提唱します」と無理をしないように呼びかけている。
東スポWeb
元記事はこちらから
【写真】昨年激走し“落ちないメーク”が話題になったブルゾンちえみ
昼夜を問わず、老若男女にかかわらず人が倒れては救急車が走り回る連日の酷暑。気象庁によると、22日には全国927ある観測地点の何と約4分の1にあたる237地点が35度以上の猛暑日になる異常事態だ。これは今年最多の記録で、岐阜と名古屋に至っては体温を超えて40度に迫った。
当然、2020年東京五輪を危惧する声も高まっており、マラソンや競歩など炎天下での陸上競技のスタート時間が早められた。「24時間テレビ41 愛は地球を救う」のチャリティーマラソンは8月末のため猛暑がやわらぐ可能性もあるが、東京では30度の長期予報も出ている。日本特有の蒸し暑さも体力を奪うだけに、“無謀な挑戦”をする、みやぞんを心配するのは当然の流れだろう。
日本列島が異常な熱帯に包まれる以前にも24時間マラソンのイベント自体、中止にすることを日テレは検討していた。それでも、マラソンを目玉にしたのはやはり「数字」が欲しいからだという。
「そりゃ視聴率を取りにいきたい。スポンサー筋の受けもいいし…というのがマラソン続行の理由です。そもそもチャリティーマラソンは『人気絶頂のタレントを旬なうちに走らせ、走りたい理由を説明し、その達成感を視聴者と共有する』というコンセプトだった。今回のみやぞん起用は原点回帰ということです」と日テレ関係者。
さらに「あえてマラソン以上に過酷なトライアスロンに挑戦してもらうことにしました。その過程で、なぜみやぞんがここまで過酷なチャレンジをするのか、また親友の闘病生活や恩師との交流などが明かされる予定です」(同関係者)
今回、従来のマラソンのみではなく、番組初となるトライアスロンにしたのは、運動神経抜群のみやぞんだからこその企画だった。
ところが、ここにきて視聴者はもちろん業界関係者や局の内部からもトライアスロンの危険性を指摘する声が殺到。そのせいで日テレ関係者は頭を抱えている。
「もとから真夏の炎天下でトライアスロンにチャレンジするという企画そのものが危険すぎるという見方はあったんです。泳いで自転車をこいで長距離走をする…これは、通常の24時間マラソンより何倍も体を酷使することになるからです」と明かすのは制作関係者だ。
さらに気になるのは、日テレのスタッフサイドへの不安だとも。
「確かに、マラソンに関する知識は山のようにありますが、トライアスロンに関しては素人同然なんです。まさに手探り状態なんです」と前出の制作関係者。危険なのはみやぞんだけではない。サポートするスタッフたちも、常に熱中症の恐怖と背中合わせの仕事となる。もっと言えば、沿道に応援のためかけつけた観客たちがバタバタ倒れ、救急搬送される事態にならないとも限らない。
企画段階から「危険性」が指摘されていたにもかかわらず、想像を絶する猛暑に追い打ちをかけられ「それでもやらせるのか?」「何かあったらどうするんだ!?」といった批判が内外から噴出している。日テレも何らかの対策を練っているはずだとはいえ、上層部はさぞや頭が痛いだろう。
一方で当のみやぞんサイドは、真剣に生命保険の加入を検討し始めたという。それほど今年の夏は命の危険があるというわけだが、みやぞんの“ANZEN管理”は万全なのだろうか。
★コンサート中止も=全国的な猛暑はイベントを直撃している。京都市の八坂神社は21日、花街関係者や子どもみこしが行列をつくり、ギ園祭の後半を彩る24日の花傘巡行を中止すると発表した。担当者は「記録的な猛暑が続いていることから、安全に配慮した」と説明している。花傘巡行は、約800人が24日午前10時ごろ神社を出発、約2時間かけて四条通や河原町通などを練り歩く行程だった。同日正午ごろからの、ギ園太鼓や獅子舞の奉納などは予定通り行う。
芸能界でも歌手の松山千春が16日に東京・日比谷野外音楽堂で予定していたコンサートが中止になった。猛暑とゲリラ雷雨が予想され、観客、スタッフ、出演者の安全と体調を考慮したという。
都内では先週末、暑さを理由に休業の告知を出す飲食店も見られた。猛暑は経済にも打撃を与えている。
★トライアスロン=水泳、自転車、長距離走の3種目を連続で行う競技で、五輪では水泳1・5キロ、自転車40キロ、ラン10キロで争われる。最も過酷とされる「アイアンマン・ディスタンス」は水泳3・8キロ、自転車180キロ、ラン42・195キロ。トップ選手は8時間を切るタイムで走破し、優勝者は文字通り“鉄人”といわれる。公益社団法人日本トライアスロン連合はホームページ上で「競技中の死亡事例が発生している。レジャースポーツとしてよりも競技スポーツとして認識し、十分に準備して大会に臨んで頂くスポーツ」としたうえで、特に暑い環境で長時間運動するため、熱中症の危険があるとしている。「『勇気あるリタイアは明日への挑戦につながる』ことを、競技団体は提唱します」と無理をしないように呼びかけている。
東スポWeb
元記事はこちらから