16日に急性心不全のため63歳で死去した歌手、西城秀樹さんの通夜が25日、東京都港区の青山葬儀所で営まれた。西城さんとともに「新御三家」と呼ばれた歌手の野口五郎さんと郷ひろみさんのほか、俳優としてドラマで共演した作曲家の小林亜星さんら大勢のゆかりある人々が弔問に訪れた。
郷さんは「一緒に育ってきた。(心に)ぽっかりと大きな穴があいてしまった」と寂しさを語った。
祭壇は約1万7千本の花で野球場をイメージ。西城さんが昭和49年に大阪球場(大阪市、当時)で日本のソロ歌手として初の野球場公演を行った功績をたたえたもので、緑の外野席に赤やピンクのバラで観客が、中央には白いバラやトルコキキョウでステージが表現された。外野席には白いペンライトも設置。
笑顔の遺影の真下には西城さん愛用の白いマイクスタンドが置かれ、最後のコンサートを思わせる情景が広がった。
法名は「修音院釋秀樹(しゅうおんいんしゃくひでき)」。歌で人々に夢を与えた功績を表し「音」。そして、長く親しまれた芸名「秀樹」をそのまま用いた。
また、式場の外に代表曲「YOUNG MAN (Y.M.C.A.)」をイメージし、花々で星条旗を模した献花台を設置。こちらには、別れを惜しむファンが列を作った。
告別式は26日、同所で営まれる。
記事原文はこちら