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父・坂本九を失った悲しさ、犬が癒やしてくれた 「命の尊さを伝え続けたい」sippo

2018年07月29日 11時42分17秒 | 本日の我が家の話題



国民的な歌手だった父「坂本九」は、突然、飛行機事故でこの世を去った。深い悲しみの中、母は小学生だった娘たちに子犬を贈った。その犬に支えられて成長した次女は、やがてタカラジェンヌとなり、宝塚を退団した後も、歌を通じて動物の命の大切さを伝えてきた。あふれる思いを聞いた。

【写真特集】舞坂さんと一緒に生きた愛犬たち 13枚

 1985年8月、暑い夏の日。東京発大阪行きの日航ジャンボ機が、群馬県上野村の「御巣鷹の尾根」に墜落した。520人が死亡する大惨事だった。同機には『上を向いて歩こう』『見上げてごらん夜の星を』などのヒット曲で知られる歌手・坂本九さんも乗っていた。43歳だった。

 最愛の父を失った時、次女の舞坂ゆき子さん(41)は8歳だった。

 事故の後、母の女優・柏木由紀子さんは、娘たちにマルチーズの子犬を贈った。

「悲しくて、3歳上の姉と、母と、みんなで泣いてばかりでした。事故の2カ月後くらいに、母が子犬をプレゼントしてくれて、それが『桃吉』でした。可愛い姿に自然と笑顔が増えて、涙ばかりだった家の中が明るくなったんです。学校から帰るのも、楽しくなりました」

 その犬に癒やされ、支えられて、舞坂さんは成長した。やがて父と同じエンターテインメントの世界を目指し、高校2年の時に東京を離れ、宝塚音楽学校へと進んだ。

「当時は携帯などないし、家に電話もできない状態。それで母が桃吉の写真を送ってくれて、その写真に癒されました」

 宝塚歌劇団では娘役として活躍し、さらなる夢を求めて6年で退団。その少し前に「桃吉」が老衰で亡くなっていた。

 東京に戻ると「犬のいない生活は考えられない」と、トイプードルの「つむぎ」をブリーダーから迎えた。その後、間もなくして同じトイプードルの「ゆうき」を迎えた。

父・坂本九を失った悲しさ、犬が癒やしてくれた 「命の尊さを伝え続けたい」
愛犬との思い出を語る舞坂さん(上村雄高撮影)
犬に恩返しをしたい
 2匹のかわいがりながら、舞坂さんは、犬に関わる仕事をしたいと考え、ペットグッズ店でアルバイトを始めた。現場で様々な犬や飼い主さんと触れあいながら勉強した。まず興味を持ったのが、犬の服だった。

「『ゆうき』にアレルギーがあって、皮膚を触らないように服を着せていました。服を着せることには少し抵抗もあったのですが、着せるなら可愛い方がいいし、おそろいで『つむぎ』にも着せたい。でも、なかなか良いデザインが見当たらなかったんです。さらに、働いているうちに、店先で行われる犬や猫の譲渡会を知って、心を揺さぶられました」

 譲渡会には、一度飼われながら、人の勝手で捨てられ、次の飼い主を待つ犬や猫が多く参加していた。可愛がる人がいる一方で、世の中には動物をモノのように捨てる人もいる。 飼育放棄の実態を知り、世の中を変えるために何かできないだろうかと考えた。

「犬に負担がなく、可愛い洋服を着る。その楽しみを飼い主さんが知ることで、遺棄を減らす何かにつながらないか。そのために今までにない服を作りたい。さらに遺棄される動物の現実について、歌で伝えられないかと思ったのです」

 2009年、ドッグウェアブランド「chu che(クーチェ)」を立ち上げた。翌年には、イベントやライブで歌って人気を博したオリジナル曲『ボクものがたり』をCD発売した。歌詞は切ない内容だ。

――ずっと幸せに暮らすと思っていた飼い主が、いつしかつれなくなる。そして、久しぶりのお出かけ。連れていかれた先は、暗く冷たい部屋だった。仲間の叫ぶ声が響いてくる――

「あるがまま、ストレートな歌詞ですが、その曲をたまたまラジオで聴いておられた絵本作家のいもとようこさんが『まったく同じことを考え、本を作ろうとしていた』とCDを取り寄せて、一緒にお仕事をしましょうと言ってくださったんです」 

 そうして、舞坂さん原案で、いもとさんが文と絵を担当した絵本『ボクものがたり』(金の星社)が、2012年に発売された。絵本は今も読み継がれている。

次ページは:子育てと、老犬の介護と

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