川崎市内の(株)サンが当社の経営支援を決定
(有)アメリカンラングエイジセンター(TDB企業コード:200747252、資本金1600万円、神奈川県川崎市川崎区渡田山王町20-35、代表鈴木美代子氏)は、3月29日までに自己破産申請の方針を取り下げたことが判明した。同日開催の保護者向け説明会で明らかにした。
当社は、1974年(昭和49年)10月に設立され、40年以上にわたって幼稚園の運営を手がけてきた。認可外幼稚園「A.L.C.貝塚学院」を運営するほか、幼児向けに体操、水泳、バレエ、英会話などを教えるキッズスクール「A.L.C.アルファウイング」を関係会社とともに展開、ピーク時には4カ所で教室を開いていた。認可外幼稚園「A.L.C.貝塚学院」は、独自のカリキュラムによる園児教育で知られ、「どの子でも育て方一つでなんでもできる!才能教育」をモットーに、「健康でバランスのとれた国際人育成」を目指していた。幼児期に英検5級や4級の取得を目指すなど、当地での長年の運営により、幼児英語教育における知名度は高く、2005年9月期の年収入高は約3億2000万円を計上していた。
しかし、近年は少子化に伴う入園児数の減少で厳しい環境が続いていた。この間、過年度の不動産売却損などから、従前より脆弱な財務内容を余儀なくされ、債務超過状態が続いていた。2018年9月期の年収入高は約2億8000万円にとどまったうえ、過大な借り入れ負担も重荷となるなか、認可幼稚園の無償化を背景に新年度以降の入園予定者の減少が確実視されたことで、3月27日までに破産申請の意向を固めていたが、その直後に川崎市内の企業が当社を支援する意向を表明、一転して事業継続の方針を明らかにした。
なお、(株)サン(TDB企業コード:201992084、神奈川県川崎市、代表織戸四郎氏)は、3月29日に当社が運営する幼児園、「A.L.C貝塚学院」の経営支援を決定したことを発表している。
最終更新:3/29(金) 16:21
帝国データバンク
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