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好発進の“クドカン流”NHK大河「いだてん」を識者はどう見たか

2019年01月10日 09時34分22秒 | 本日の我が家の話題

NHK大河ドラマ「いだてん~東京オリムピック噺」が6日からスタートした。平均視聴率は昨年の「西郷どん」の初回平均15.4%を0.1ポイント上回る15.5%(関東地区、ビデオリサーチ調べ)。

 初回は、ビートたけし扮する落語家の古今亭志ん生が案内役。1964年の東京五輪から約50年前となる「第5回五輪 ストックホルム大会」(1912年)で、日本人がオリンピックに初参加するいきさつが描かれた。

 ドラマ前半の主役は、歌舞伎役者の中村勘九郎演じる日本人初のオリンピアンとなる金栗四三。脚本は朝ドラ「あまちゃん」の宮藤官九郎。大河初挑戦で、86年「いのち」以来、33年ぶりとなる近現代を舞台としたオリジナルだ。

 作家の麻生千晶氏は、「3話くらい見てみないと評価はできませんが」とした上で、初回の印象をこう話す。

「いい点は、クドカン作品だけあって非常にテンポがいいところ。時代考証もよくされていて、歴史もよく勉強されていると思います。脚本に合わせた演出なのか、やや重厚感にかけましたが、役所広司さんが出てきたことで作品のバックボーンがきっちり見えました。悪い点は、果たして、今の中村勘九郎さんに大河の主役を張る風格があるのかということ。歌舞伎の舞台では売り出し中のようですが、天下の(中村)勘三郎の息子だから間違いないだろうという、NHKの安易な視聴率狙いの思惑が透けてみえなくもない。いずれにせよ、勘九郎さんが今後どう頑張るか、東京五輪をいかに描いていくかはこれからです」

 髪をバッサリ切って、潔くイガグリ頭で主人公の役作りをした勘九郎。その一方で、ハゲ上がった頭がトレードマークだった“落語の神様”古今亭志ん生をビートたけしが金髪のまま演じていることに対して一部の落語ファンからはギモンの声も上がっている。

「志ん生はハゲていたからこそ独特のおかしみがあったと思うんですよ。たけしは『戦場のメリークリスマス』でハゲ頭になった気合を思い出せ、と言いたい」(ある落語ファン)

■昭和はすでに時代劇

 確かに劇中に登場する実在した肉体派のバンカラ集団「天狗倶楽部」も、カットインされる実物写真では全員が丸刈りなのにもかかわらず、生田斗真、武井壮、満島真之介らが、ロン毛やツーブロックなど現代的な髪形のまま演じている。時代劇研究家のペリー荻野氏はこう言う。

「時代劇の世界から見るとどうってことないなって感じですよ(笑い)。時代劇では本来、結婚した女性は眉毛を落としてお歯黒をしなくちゃいけない。でも今のドラマでそんなの誰もやってないでしょう。完全なリアリティーは成立しないんですよ。当然、志ん生ファンからそうした批判が出るのは作り手もたけしさんも織り込み済みのはず。自身も大好きな志ん生を“たけし流”で演じるということでしょうね。単なるものまねでは名人に失礼だし、“見た目のリアル”より“中身のリアル”ということでしょう」

 NHKの技術をもってすれば頭部だけCGでハゲ頭にすることもできそうだが「天狗倶楽部」も含め、確かにビジュアル的なリアリティーだけを追求すればいいって話でもなさそうだ。

「実は明治や昭和を描くことは、すでに『時代劇』なんですよね。この作品は、大げさに言えば『昭和時代劇宣言』というか、クドカン流の大河とはこういうものだと視聴者に投げかけてきてるのかも知れません」(ペリー荻野氏)

 視聴者の興味をそらさずに完走できるか。

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最終更新:1/10(木) 9:26
日刊ゲンダイDIGITAL

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