アニメ「K」を噛みしめる

ひたすらアニメ「K」を語るブログです。

K RETURN OF KINGS 最終回

2015-12-27 | 「K」語り
すみません。
12話の感想を書こうと思いながら、どうにもこうにも何もまとまらず。
そうしてあっという間に最終回が来てしまいました。

実のところ、広げた風呂敷をこんなにもきれいにたたまれてしまうとは予想外で、いえ、たたまれそうだなと終盤思いつつも、ここまでだとは本当に、なんというか。
すばらしかったです。
1期では吠舞羅に惹かれていたのに、ARIAで掲載しているKドリーム・オブ・グリーンなどを読んでいるうちに、だんだんjungleも好きになってしまい、7話ではイワさんの正体に驚き、だから最終回の結末は泣けました。
比水流の最後の言葉。
「残念です。でも満足です」
矛盾しているようで、でもそうではないですね。
思いを遂げられなかったことは残念でも、ああいう仲間と出会い、思うように挑み、仲間と共に戦ってきた満足は大きかったのだと思います。
比水流が倒れた時、最初のクランズマンであるコトサカが取り乱した感じで「ナガレ、ナガレ」「イワさん、ナガレが!」と言うシーンが思いがけないくらいジンジンきました。
人じゃないのに、でも人じゃないからこそ、なのでしょうね。

話が前後しますが、アンナが赤の王として
「これより赤のクランの総力を結集し、道を開ける」
と宣言したシーンは、その格好良さに痺れました。
炎の中、アンナの後ろに守護霊のように立ち、アンナと共に
「燃やせ」
と言う周防もゾクゾクしました。
もう今はいないキャラの回想での登場は予想できましたが、こんなふうに登場するとは。
本当にすばらしかった。
ずっとKを追いかけてきてよかったです。

いろいろ心に残るシーンはたくさんあったし、語りたいこともありますが、頭が動くようになってまとまってくるまでしばらくはこのまま虚脱感に浸り、年が明けて少し落ち着いたらまた思うことを書こうと思います。
今はただ、美しいエンディングを見せてもらったことに感謝しつつ、今までのアニメK、1期を、劇場版を、そして2期を見返したいと思っています。

K RETURN OF KINGS 第11話「Kali-yuga」

2015-12-18 | 「K」語り
K RETURN OF KINGS 第11話「Kali-yuga」

《jungle》の手によって"石盤"の力が解放された。
社会が混乱に飲み込まれる中、葦中学園の生徒たちは理性を保とうと努める。
宗像はただひとり善条のみを共に連れ"光の柱"の出現した場所へ向かっていた。
それを知った淡島たち《セプター4》が取った行動とは――

K RETURN OF KINGS 公式ページより)

11話のタイトル「Kali-yuga」。
聞き覚えがないので調べてみました。

Kali Yuga カリ・ユガ
サンスクリット語: कलियुग、男性の悪魔カリ(英語版)の時代、悪徳の時代とも呼ばれる)は、インド哲学において循環すると考えられている4つのユガのうち、最後の段階である。
(Weblio英和対訳辞書より)


終末の時、破滅の時代ということのようです。

Kの物語もあと2回を残し、ついに石盤が解放され、人々が突然異能を持ち、社会は混乱を極めます。
比水流は石盤と繋がり無尽蔵の力を得て、もうリミットなし。
混乱する社会。慌てる総理大臣。総理の援護要請を無視するjungle。
そうした中、青の王宗像礼司は善条一人を連れてjungle本拠地に乗り込みます。
迎え撃つのは磐舟天鶏。
それを知ったセプター4淡島は、セプター4を辞職する決意をして、後を秋山にゆだねます。
「それでも私は、青の王宗像礼司の右腕でありたい」
そう言って、宗像の元に行こうとする淡島に、秋山はサーベルを渡し、民間人となった淡島を護衛してjungleの本拠地へ向かうと宣言します。
真面目で、部下を巻き込んでの命令違反を犯すことを選ばなかった淡島副長と、そんな副長の心を思いやって柔軟に対応する秋山たちセプター4の面々がどちらもよかったです。
jungleの本拠地では、内部からしか開けられない扉を、伏見が開けようとしています。
あとボタン一つでドアが開くというところで、比水の声に止められます。
裏切りの現場を見られて、さっさと殺せよ、と言う伏見に対し、比水流は「その作業が終了するまで、君は裏切り者ではありません」と言います。
この辺り、裏切りの瞬間に機械的に一線を引く緑のクランの明快さが面白いです。
緑のクランへの最後の勧誘を受けながら、「お断りだ」と言って扉開放のボタンを押した伏見に、「仲間じゃなくなったってんなら、殺してもいいよなあ!」と言って襲いかかるスクナ。
少年ながら迫力ある子ですね。
一方外では宗像と磐舟が対峙しています。
そこへ突っ込んでくるシャッテンライヒ号。
いよいよクライマックス!という感じです。
あと2回で終わるのか。
ちゃんと結末まで行き着くのか。
そわそわドキドキ楽しみにしてます。



K RETURN OF KINGS 第10話「Keystone」

2015-12-10 | 「K」語り
この頃更新が遅すぎですみません。
K RETURN OF KINGS 第10話「Keystone」。
ささやかな感想です。

冒頭、jランカーになってjungleの幹部となった伏見とスクナのやりとり。
記録的なスピードでポイントを稼ぎ、短時間でjランカーとなった伏見に対するスクナの反感に、なんだか年相応の幼さを感じました。
こういう組織の幹部であり、相当な強さを持ちながら、でもやっぱりまだ子供なのだな、という印象。
一方の伏見はそういうスクナに対して、「めんどくさいガキだな」とかわざわざ煽るようなことを言って、かなり対等に近い大人げなさがあります。
これは案外いいコンビ。
紫はそんな二人に拳骨をお見舞いしますが、これは二人の弟に対するお姉ちゃんのような感じでした。
伏見のセリフ「王が二人にクランズマンが二人と鳥一羽。けど誰もどっちの王にも対等な口をきく。妙なとこですね」
まあ、対等な口をきくクランズマンたちと、その中でただ一人敬語で話す緑の王はちょっと面白いですね。
そういえば先月末発売のARIAに掲載されている「K ドリーム・オブ・グリーン」でまだ子供の頃の比水流が出てきてましたが、その頃からしゃべり方は変わってませんでした。
どんな育ちなのか、いずれわかるときがくるでしょうか。

一方、青のクランでは石盤を奪われたことで、宗像が室長を罷免されます。
淡島さんに対する総理大臣の偉そうで憎々しい態度。
以前青の王に抑えられていたことを結構根に持ってますね。
草薙・淡島の潜入捜査でも出てましたが、今後も登場しそうです。

吠舞羅ではアンナが、シロの研究が完成し石盤を破壊すること、そして自らの決意を草薙に話します。
「私はずっと運命を見ることしかできなかった。でも今は違う。赤の王の宿命が破壊なら、私は大事な人たちを傷つける運命を破壊する」
そこにやってくる青の王宗像は、石盤は危険なものではあるけれどこの国に必要な物なのだと主張します。
「緑の王が変革を望み、赤の王が破壊を決意するならば、青の王である私は秩序を目指す。石盤は、秩序のもと適切に行使されるべきです」
しかし草薙は、今の宗像にそれができるとは思えないと言います。
そしてアンナも。
「あなたの剣、もう危ない。無理をしたら落ちてしまう」
そこで宗像が思い出すのは、1年前の学園島決戦前夜、周防に向かって、お前のダモクレスの剣がもう危ないから、力を使うなと諫めた自分でした。
逆の立場だと笑う宗像。
一方のアンナは、周防と十束が生きていた頃を思い出し、「あなたはミコトとは違う」と言います。
その言葉が宗像にどう届いているのか。

シロは石盤破壊を決め、クロとネコに話します。
危険ではないのか、と危ぶむクロ。
手を挙げて、
「ハイ、ハーイ、ワガハイはシロを信じる!」
と言うネコ。
シロに「ありがとう、ネコ。よしよし」と頭を撫でられてうれしそうなネコ。
そしてそういう二人を見て、張り合うように「俺も信じてる」というクロ。
めちゃかわいいです。
いいなあ、この3人。
クランの名前も、クロが『白米党』と名付け、(それでいいのか?という疑問はともかく)さあ、というとき、シロが「ドキン!」となります。
見ている方の心臓もドキンとしました。

ついに石盤が解放され、各王たちはみなそれを知ります。
宗像は一人自分の手のひらを見て、決意します。
「どこまでもつかわかりませんが、限界まで走ってみるとしましょう」
そのとき聞こえてきた周防の声。
「らしくねえなあ、宗像」
ハッとして周りを見渡す宗像。
見ている方も息を呑みました。
でもそこには誰もいない。
宗像は幻の声に応えるように「まったくだよ」と言い、歩き出して、エンド。
ここ、本当に心臓に来ました。

宗像は、シロは、アンナは、そしてjungleのメンバーはどうなるのか。
ここまであっという間に来てしまった気がします。
あと3回で2期が終わるなんて、なんだか信じられません。
本当に面白いし、決着見たいし、でも終わってほしくない。
なんか混乱した気分でいます。
とにかく目が離せません。