アニメ「K」を噛みしめる

ひたすらアニメ「K」を語るブログです。

K-Lost Small World-(3)

2016-08-28 | コミカライズ
読んで以来、感想を書きたいと思いながら今に至ってしまいました。
遅すぎですが、やっぱり書いておきたいので今さらながらささやかな感想です。
通常版と特装版では、特装版には小冊子が付くところと、表紙絵が違います。

1巻から読んできて、かなり小説に忠実に描かれているなという印象でしたが、3巻に関しては原作以後、というか、アニメ2期のその後も描かれていました。
ドレスデン石盤破壊の日、八田が伏見を背負って運びながら話すシーンとか、またアニメを見返したくなりました。
その後は、小説K-Lost Small World-にもアニメ本編にもなかったシーンで、短いけれどバーHOMRAでの草薙、八田、伏見、アンナの会話もよかったし、バスの中の大人になった阿耶が見れたのも、本当によかったです。

小冊子は「Unused Tickets」。
使われなかった伏見から八田への誕生日プレゼントのお話。
中1の八田の誕生日に、五歳児の「おやつゆずるけん」に対抗して伏見が渡したのが、タンマツ画像で送られた「支援要請チケット」。
使われなかったチケット画像を削除しようとする指が描かれてましたが、結局は削除せずにずっと残しておくのでしょう。



K-Lost Small World-(3)通常版
おおきた よる (著)
壁井 ユカコ (原著)



K-Lost Small World-(3)特装版
おおきた よる (著)
壁井 ユカコ (原著)


『K-ドリーム・オブ・グリーン-』

2016-04-14 | コミカライズ
俺の夢を一緒に見てください。(コミックス帯より)

『K-ドリーム・オブ・グリーン-』

『K-ドリーム・オブ・グリーン-』(KCx ARIA)
漫画:黒榮ゆい
ストーリー原作:来楽零(GoRA)
原作:GoRA・GoHands
Amazon

ARIAに掲載されていた『K-ドリーム・オブ・グリーン-』がコミックスになって発売されました。
ARIA掲載時はプロローグを入れて半年にわたって読んだマンガですが、書き下ろしの掌編までをまとめて読むと、なんだかしみじみした気持ちになりました。
アニメには収まりきらないjungleの物語がこうしてマンガになって読めるのは本当にうれしいです。

第一話 『少年Jランカー』
jungleの少年幹部スクナの物語です。
彼がどんな家で育ったのか、どういう経緯で今ここにいるのかが描かれています。
比水と初めて対面した時、「気味の悪い奴」と言ったスクナが、「俺は俺が持っている全部を賭けて流のゲームに乗る」と変わっていきます。
スクナは一見歪んだ性格に見えますが、案外真っ直ぐなところがあって、本当はjungleのメンバーみんな大好きみたいで、とてもかわいいです。

第二話 『Kara-age』
これはコトサカの回です。
と言っても、登場するのは緑の全メンバー。
すごくひどくて面白かったです。
シロと流がコトサカ越しに話すシーンの2日前に、こんな出来事があったとは!

第三話 『飛べない鶏』
jungleが石盤を奪った直後の物語で、そこから14年前の迦具都事件の回想。
イワさんと幼い比水流の初めての出会いです。
まだ子どもの流が可愛くてすごくいいです。

第四話 『美のケダモノ』
伏見がjungleに入った直後の物語です。
伏見がスパイなんじゃないかと疑うスクナと、そうかもね、と言う紫の会話の中で、紫がjungleに入ったいきさつが語られます。
最後のページがとても……いいというか……つらいです。

最終話 『ドリーマー』
最終決戦、ダモクレスの剣で石盤が破壊された直後の物語です。
紫に抱き上げられたスクナが紫の怪我に気づいて、「ひとりで歩ける」というシーンとか、紫が「私と来る?」と言うあたりのやりとりとか、初めての「私の句よ」とか、好きなシーンがたくさんあります。
最後のシリーズの最終回だと思うとすごく淋しいですが、いい回でした。

書き下ろし掌編 『比水流のちゃぶ台』
比水流、イワさん、紫、スクナ、コトサカ。
jungleのこのメンバーが、実はどのクランよりも一番「家族」だったんだろうな、と思います。(涙)

二期のアニメを見始めた時、こんなに緑のクランを好きになるなんて思わなかったけれど、今は本当にjungleのメンバーがみんな好きです。
紫とスクナの未来が、どこかでまた描かれるといいなと願ってます。

『K -カウントダウン-(1)』

2015-09-25 | コミカライズ


アニメイトのブックスタンプラリーキャンペーンが始まったので、今月の新刊の感想など。
まずは今月7日に発売された『K -カウントダウン-(1)』

第1話「小さな王様」と、第4話「さよなら旧友」
は以前雑誌掲載の時に感想を書いてましたので、今回はそれ以外を。

第2話「HOME&KINGDOM」は、黄金の王亡き後、御柱タワーを管理するようになった《セプター4》の物語。
というか、中心は宗像室長の実家に行く、セプター4の幹部三人のお話です。
室長が幼い頃どんなふうな子供だったかを語る家族が初登場。
全然似ていない両親、お兄さんが語る室長の子供時代がおかしいです。

第3話「犬と猫と帰る場所」は、叱られて家出したネコを探すクロの物語。
真っ直ぐにシロを探そうとするネコもかわいいし、今するべきことはなんなのかと考え続けるクロの真面目さも愛しいです。
ネコを探す過程で、伏見と会ったり、八田とアンナに会ったりして、その中で自分の行くべき道を決めていきます。
早くシロが帰って来るといいね、と二人に言いたいです。

以上4つのお話が入っていますが、劇場版と2期の間を埋める話として、おもしろく読みました。
特に4話がすごくよかったです。

K-カウント・ダウン-第四話 さよなら旧友

2015-04-04 | コミカライズ


「見えているか、アドルフ・K・ヴァイスマン。
 私は貴様のような楽観的な夢は見ない。
 力を持った人間が皆幸せな夢を選び取るなどとは信じぬ。
 ……だが
 私だけは理想の《王》となってやろう。
 だからそこで見ていろ


遅まきながら、K-カウント・ダウン-の感想です。
今回は白銀の王・アドルフ・K・ヴァイスマンと、黄金の王・國常寺大覚の物語。
もう、すごくよかったです。
泣けました。
國常路の死後、体を再生したシロと、14歳から黄金の王に仕え続けた古参のウサギの会話と回想で物語は進みます。
シロはドレスデン時代の思い出を語り、ウサギはドレスデンから帰国した國常路大覚の思い出を語ります。
國常路家の本家の若き当主である大覚の動向を探り、報告するという役目を負って分家から使わされた少年が、大覚の覚悟を知り、彼についていく決意をする場面。
100ビジュアルのうさぎを思い出してしまいました。
「今ここで名も個も捨てます。誇りを持って貴方の駒となりましょう」と誓う少年も、「その覚悟、確と受け取った。私と共にこの国の礎となれ」と答える大覚も、かっこよかったです。
そうしてその言葉通り、この国を支えてきた國常路大覚は、そのバトンを白銀の王に渡します。
「次は貴様の番だ、ヴァイスマン」と。
覚悟を決めたシロの表情もりりしくて、ああ主人公なんだなあと実感しました。

次回は紫とクロのようで、これもすごく楽しみです。

今月の「K ‐THE FIRST」「学園K」(Gファンタジー)

2015-03-22 | コミカライズ

Gファンタジー4月号 Amazon



「もし許しを得られるなら、この夜刀神狗朗、《白銀》クランズマンとして、以後身命を賭し、御身に尽くすことを誓う」

今月のK‐THE FIRSTはいよいよ学園島決戦、クロが白銀の王であるシロにひざまずいてクランズマンの誓いをするところから始まります。
そんなクロに、シロは「友達になってくれるかい?」と手を差し伸べます。
少しセリフは違いますが、このシーンはアニメでも印象的なシーンでした。
この後、アニメではなかったクロの記憶が描かれています。
病の床に伏している一言さまが、クロの未来を夢に見たことを語り、遺言というべき言葉を語ります。
アニメではよくわからなかったクロの思いが腑に落ちました。

その後、シロはヴァイスマンとして旧友である黄金の王とタンマツを介して語り、クロとネコの力も借りてみんなを学園島から避難させます。
次はいよいよ王同士の決戦。
クライマックスですね。
全体的にアニメよりもわかりやすくなっているので、アニメを見た人にもお勧めです。


超葦中学園生徒たちの冬の過ごし方とは!? 

学園Kの方は冬休み。年末年始のキャラたちでした。
吠舞羅のクリスマス。(クリスマス料理がひどい)
シロクロの大掃除に乱入するゆかりちゃん。(パルテノン神殿になったこたつがひどい)
吠舞羅の大晦日。(寝ちゃって年越しジャンプに失敗する八田ちゃんが可愛い)
シロクロネコの初詣。(おみくじを売りつける巫女さんコスの十束がひどい)
ニューイヤー・オブ・ブルー(宗像礼司のスーパーディテール福笑いがひどい)

面白かったけど、私の中では室長は福笑いでヘン顔作られても怒らないイメージでした。
まあ学園Kだから違うのかも知れないけど「え?宗像さん怒るの?」とちょっとびっくり。