アニメ「K」を噛みしめる

ひたすらアニメ「K」を語るブログです。

『K-ドリーム・オブ・グリーン-』

2016-04-14 | コミカライズ
俺の夢を一緒に見てください。(コミックス帯より)

『K-ドリーム・オブ・グリーン-』

『K-ドリーム・オブ・グリーン-』(KCx ARIA)
漫画:黒榮ゆい
ストーリー原作:来楽零(GoRA)
原作:GoRA・GoHands
Amazon

ARIAに掲載されていた『K-ドリーム・オブ・グリーン-』がコミックスになって発売されました。
ARIA掲載時はプロローグを入れて半年にわたって読んだマンガですが、書き下ろしの掌編までをまとめて読むと、なんだかしみじみした気持ちになりました。
アニメには収まりきらないjungleの物語がこうしてマンガになって読めるのは本当にうれしいです。

第一話 『少年Jランカー』
jungleの少年幹部スクナの物語です。
彼がどんな家で育ったのか、どういう経緯で今ここにいるのかが描かれています。
比水と初めて対面した時、「気味の悪い奴」と言ったスクナが、「俺は俺が持っている全部を賭けて流のゲームに乗る」と変わっていきます。
スクナは一見歪んだ性格に見えますが、案外真っ直ぐなところがあって、本当はjungleのメンバーみんな大好きみたいで、とてもかわいいです。

第二話 『Kara-age』
これはコトサカの回です。
と言っても、登場するのは緑の全メンバー。
すごくひどくて面白かったです。
シロと流がコトサカ越しに話すシーンの2日前に、こんな出来事があったとは!

第三話 『飛べない鶏』
jungleが石盤を奪った直後の物語で、そこから14年前の迦具都事件の回想。
イワさんと幼い比水流の初めての出会いです。
まだ子どもの流が可愛くてすごくいいです。

第四話 『美のケダモノ』
伏見がjungleに入った直後の物語です。
伏見がスパイなんじゃないかと疑うスクナと、そうかもね、と言う紫の会話の中で、紫がjungleに入ったいきさつが語られます。
最後のページがとても……いいというか……つらいです。

最終話 『ドリーマー』
最終決戦、ダモクレスの剣で石盤が破壊された直後の物語です。
紫に抱き上げられたスクナが紫の怪我に気づいて、「ひとりで歩ける」というシーンとか、紫が「私と来る?」と言うあたりのやりとりとか、初めての「私の句よ」とか、好きなシーンがたくさんあります。
最後のシリーズの最終回だと思うとすごく淋しいですが、いい回でした。

書き下ろし掌編 『比水流のちゃぶ台』
比水流、イワさん、紫、スクナ、コトサカ。
jungleのこのメンバーが、実はどのクランよりも一番「家族」だったんだろうな、と思います。(涙)

二期のアニメを見始めた時、こんなに緑のクランを好きになるなんて思わなかったけれど、今は本当にjungleのメンバーがみんな好きです。
紫とスクナの未来が、どこかでまた描かれるといいなと願ってます。