Tousei Style

IKEBANAの事や音楽の事、友と酒や海の事

この国を守る決意

2020年05月07日 | 日記・エッセイ・コラム


この国を守る決意

安倍晋三、この人の本質がこの本に記されている。
この国を守るためにどんな決意をしたのか知りたくて
こんな時なので読んでみた。
ちなみにアマゾンでこの本、1円で購入(笑)

僕の兄は小泉、安倍(一次)、福田、麻生の4内閣で内閣副官房長補として
日本の危機管理の実務責任者を務めた。
政権が民主党に変わり現役を退いた。

ある年の年賀状に「打倒安倍政権」と大きく書いてあった(笑)
黙っていれば勲三等をもらえたのにやっちまったな、って!

集団的自衛権を閣議決定した時の新外交イニシアチブのシンポジウムで
法政大学の山口二郎さん、ジャーナリストの鳥越俊太郎さんと共に登壇した。

講演の冒頭で
何故今、集団的自衛権なのかと云う問いに
兄はこの本を引用した。

元外交官 岡崎久彦さんと当時自民党幹事長だった彼との対談本で
2004年に刊行された。

この本の中でアメリカとの強固な同盟のためには
集団的自衛権は欠かせないと語っている。
そして今まで、どの内閣も成しえなかったこのパーツの行使を
なんの躊躇もなく閣議決定する。

「私の祖父、岸伸介は日米の協力こそ日本の平和と安全と繁栄を保障するものであり、
 それを持続可能にするためには、一方的で双務性のかけらもない旧安保条約を
 改定しなければと決断したのです。」

「当時の政治、経済、社会状況の中でのギリギリの努力の結果が
 安保条約五条、六条となったのです。」

「祖父の決断に対しては大変な反対があったが、断固としてそれをやり抜いたのです。
 ですから祖父の世代は祖父の世代の責任を果たしたのだと思います。」

要するにあべちゃんのじいちゃんは今から60年前に
アメリカ軍に基地許与(日本で自由に軍事活動をする)を認め
その代償として、何かあったら助けてねと安保条約で取り決めたのです。

そして彼はこんな事を言っています。
「我々には責任というのがあるのです。
 新たな責任というのは、この日米安保条約を堂々たる双務性にしていく事です。」

「この責任を果たすため祖父たちの世代がしたように、
 たじろがずに堂々とその責任を果たすべきである、と私は思います。」

「いうまでもなく、軍事同盟というのは”血の同盟”です。
 日本がもし外敵から攻撃を受ければ、アメリカの若者が血を流します。

「しかし今の憲法では、自衛隊はアメリカが攻撃された時に血を流す事はないわけです。
 それでは完全なイコールパートナーと言えるでしょうか!」

Boots on the ground/同じ戦場で同じ血を流す。
これが彼の考えの根底にある、政治家としての信念、成し遂げたい唯一の目的なのです。

長州小力(長州力ではない)がアンドレ ザ ジャイアントに
お前がアブドラ ザ ブッチャーの凶器攻撃を受けそうになったら
俺がブッチャーにエルボーかましてやるからなって言ってるようなもんで(笑)

アンドレ ザ ジャイアントはお前は俺の好物のゆで卵を
くれと言ったら、すぐ持ってくればいいと言ってるだけのに(笑)

アメリカとの強固な同盟、イコールパートナーになる。
正々堂々と戦うためには憲法の改正が欠かせません。
それを成し得ることが内閣総理大臣としての責任だと云う事です。

これらを突き詰めると
偉大なる政治家、僕のじいちゃんを超えると云う
かなり厄介な私利私欲に行き着きます。

本人にとっては崇高な政治家としての大志でしょうが
私たち、とりわけ未来の子供達にとっては決してあってはならない、
たった一人の政治家の私利私欲と言わざるを得ません。

私はこの本を読んでみて、何故か昨今の出来事が妙に納得できたのです。
自分の言葉で語れない緊急事態宣言、遅い対応、誤った判断、その他数えきれない諸々。

要するにコロナのことなんかにはまったく興味がないんですよ。
だからこの危機的状況に紛れ憲法改正を声高に発言したり、緊急事態宣言とはまったく異なる
緊急事態条項を憲法に盛り込もうとしたりするわけです。

長州小力はアンドレ ザ ジャイアントとイコールパートナーにはなれないのです。
長州小力はレスラーではないのです。レスラーになる必要もないのです。
長州小力には人々を笑顔にすると云う素晴らしい才能があるのですから、、、

つづく
コメント    この記事についてブログを書く
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする
« コロナとゴジラ | トップ | ヒマワリの活け方 その1 »
最新の画像もっと見る

コメントを投稿

日記・エッセイ・コラム」カテゴリの最新記事