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2年ぶりの松本

2014年11月30日 | 日記・エッセイ・コラム

昨年は引越しなどもあり松本へ行くタイミングを逸した。


松本は父が生まれ育った街だ。
子供の頃、夏休みは家族揃って帰省した。
松本までは当時、汽車に揺られて8時間ほどの旅だった。 


今では実家のあった場所は
市役所の庁舎が建ち、その駐輪場となっている。
裏庭にあった池が今もその駐輪場の奥にある。

そしてもうひとつ
安原の摂取院跡にある墓がこの地に残された我家の記憶だ。

摂取院は浄土宗の寺で
寛永元年(1624年)に君誉和尚により開山された。
そして明治5年の廃仏棄釈により取り壊され、墓地のみが残った。 

その後祖父の時代に士族協会が再建したと父に聞いた。

 

そして今回は
6年前に偶然見つかった脳動脈瘤のカテーテル手術後の検診を受けた。

MRIとレントゲンを撮った。

眉間の部分(うしろ頭の方だけど)に動脈瘤を埋めた
プラチナのコイルが塊になって入っている。

経過は実に良好でとても健康な脳だと先生に云われた。
先日のめまいも脳とは全く関係ないと診断された。

健康、健全な脳なのに なぜ
なぜ不健康な事をして不健全な事ばかり考えるのだろう! 
それが人間(私)の不思議だ(笑)





墓参をして寺に挨拶をして今年と来年の管理費を納め
弟子の瞳里さんに逢いに行った。 

なつかしい風景が広がる。
北アルプスの山々はほんの少しだけ雲をかぶっていた。

信州には西の白骨、東の扉と呼ばれる名湯がある。
瞳里さんはその扉温泉で食堂を経営している。
扉温泉は美ヶ原に行く道から更に山を入った所にある。
宿が2軒と日帰り温泉「桧の湯」と瞳里さんの「かけす食堂」がある。


山の幸が沢山、きのこ蕎麦をいただいた。
美味しかった。

今年漬けた梅干しと野沢菜をお土産に頂戴した。

地酒のワンカップを3本持って、夕方のあずさに乗った。
瞳里さんが作ってくれたおにぎりを食べながら、ちびりちびりとやった。


妻が他界し今月で10年が経った。
七回忌に世田谷の満足院に分骨をした。
先日満足院で祥月の法要をした。

 

来年の夏、僕がいつも泳ぐ海に散骨しようと思い
ひと握り妻の遺骨を持ち帰った。


瞳生 拝

 


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