Tousei Style

IKEBANAの事や音楽の事、友と酒や海の事

お盆も過ぎて・・・

2008年08月25日 | 日記・エッセイ・コラム
めっきり涼しくなってきたな

蝉の声が聞こえなくなったと思ったら
庭のコオロギが鳴き始めた

気を付けないとたぶん風邪をひく

夏も終わりかと思うと
それはそれで寂しい

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大町へ向かう車中より常念岳を臨む




初登山と云う思いがけない体験をして
明くる日東京に行き
御茶の水の駅の階段を、手すりにつかまりながら
ギターを背負って
流れ行く人々とは
まるでちがう足並みで
力のまったく入らぬ足並みで地下鉄に向かった

地下鉄の階段を下るときは手すりにつかまり
後ろ向きに降りると
案外心地よい事に
明くる日気が付いた


そして
東京でのお稽古も楽しく終え
僕は松本に戻った


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木崎湖




東京にいたときは
お盆の迎え火をマンションのベランダで焚いた
麻の茎の皮をむき、乾燥させたものに火をつける


松本では白樺の皮を燃やす
白樺の皮は黒煙をあげ良く燃える
北海道では薪ストーブ種火に使ったりしていたな


マイミクのニャーのママさんに教えて頂いたように
12日に迎え火を焚いた
去年は13日だった



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木崎湖の灯籠流し



松本に戻り
先ずは仏壇をきれいに掃除した
お花を活け
お供え等をしてお盆の仕度をした



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木崎湖花火大会


15日は木崎湖の花火大会だ

去年に引き続き今年も行った
小舟に神主さんが乗り
灯籠流しの中
雅楽とともに湖を周りながら鎮魂をする

15日は諏訪湖でも盛大な花火大会がある
一昨年は高ボッチの頂上から見た

東京にいた頃は僕は
仲間と舟など繰り出し、花火を見に行くほどの
実は花火フリークだ

でも
この木崎湖の花火は
格別だ



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僕は僕のやり方で
きちんと供養をしています

あれ以来初めて
お盆に届くよう
死んだ女房のお父さんお母さんに手紙を書いた



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瞳生 拝

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常念岳を降りて・・・

2008年08月22日 | 日記・エッセイ・コラム
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このところ雲が多く
制覇をした常念岳もなかなか顔を見せてくれなかったが
やっと下から眺めることができた

登ってみると
やはりひとしおのものがある

あの天辺に行ったんだと思うとね


山から下りて
先ずはMy温泉に浸かった
骨身に沁みたな~

風呂上がりに
緑町の山女屋に行った
山女屋の大将に
常念から降りて来たと云うと
「そりゃ、お疲れ様でした」と
元気な声で労ってくれた
来週私も登ります
と云った




酒を三合ほど飲んで
しめに蕎麦を食べて
その日は我が家の布団で
泥のように眠った


そして明くる日
あずさで東京に向かった
ちなみに
新宿に到着して
あずさのタラップとホームとのわずか3センチほどの段差が辛いほど
身体はヘロヘロだった
のだ



そして
ディズニーランドで
お誕生会だ

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僕のいけ花教室の
ちさちゃん、まどかちゃん、ゆうこちゃん
そしてえっちゃんの誕生日パーティーだ

弟子の中村さんの計らいで
ディズニーランドの中にある33Clubで
フレンチのフルコースだ

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みんなゴキゲンだ



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ディズニーはさすがだ

ミッキーは
何と云っても大スターだ

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ミッキーがお祝いにやって来てくれた



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一緒にローソクを吹き消したり
ひとりひとりのカードにサインをしたり
僕も年甲斐も無く
興奮したな



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シャンパンで乾杯して
ワインを飲んで
日本酒も飲んで
この後
サンダーマウンテンに乗るのでありました~



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常念岳より その2

2008年08月13日 | 旅行記
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常念乗越より 御来光
松本平は雲海に包まれていた


当初の計画では小屋について荷物を置き
その日のうちに常念岳山頂を目指す予定だったが
ど素人二人には
小屋にたどり着くのが精一杯だった

何はともあれ
部屋の布団でひっくり返った

山小屋のせんべい布団はまさに極楽そのものだった


一休みをしてホールに降りると
みなビールなど片手に談笑していた
驚く事に年輩の方が多い

見知らぬ者同士が

その日の苦労や今までの山自慢などを語り合っていた

燕岳から縦走して来た人は尾根で落雷にあい
荷物を尾根に残し、激しい雨の中,
はい松の影に1時間ほど潜んでいたと云う
でもそんな話しも不思議と誇らしげだ



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情念小屋の夕食

夕食の前、そんな人達にまぎれ
とりあえず日本酒を一合飲んだ
そして夕食を食べながらもう一合
二組の年輩のカップルと同席し
皆さんの山の話しに僕たちは相槌を打った



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情念乗越より見た常念岳山頂
だと思っていたら
山頂は更にこの先だった


朝食を済ませ
僕らはのんびりと出発した
あとは山頂を目指し
前常念岳経由で三股に降りるだけだ


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八合目より情念小屋を見下ろす
すでに僕たちはここまで登るのに1時間近くかかっている

この頃には
すでに登頂をし降りて来る人達と結構すれ違った


そして
ついに常念岳山頂が見えた
時折強い風が吹く
僕たちは岩陰を見つけては
休み休み登った

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そして8時
僕らは常念岳山頂にたった
正確に云うのならば
僕たちは常念岳山頂の岩に
しがみついたと云うべきかもしれない(笑)


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えらく細かい事を言えば
積み重ねられた石の左側にある岩が
この山のてっぺんだ~
なので恐らく
常念岳山頂に立った人はいないのかもしれないな(笑)
勇気があれば
この岩の上に立つのもいいが
転げ落ちる可能性は
かなり高い

頂上は岩だらけ
こんなふうに岩を積み上げたのは
きっと山の神様の仕業だな
と思うほどだ


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ここから蝶ケ岳に行くか、あるいは小屋に戻り
燕岳に行くのが一般的なようだが
僕らど素人はいち早く下山をし
浅間温泉を目指すのでした



山頂より
三股への分岐点まで下り
前常念岳への尾根を歩く

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岩にペンキで描かれた
○や→や×印だけを頼りに
歩いて行く


常念岳を振り返る
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前常念岳山頂

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ここからはひたすら下って行く
こんな岩場を・・・

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これは下を見下ろした図だ~


尾根を歩いていた時
高度計をぶら下げ、短パン姿の若者とすれ違った
そして彼は常念岳に登り
ここでまた僕らを追い抜いて
走るようにこの岩場を駆け降りて行った

彼に聞くと2,300メートル辺りから樹林帯に入るので
この岩場はあと300メートルほど続くと
高度計を確かめながら教えてくれた


こんな岩場を降りて来た

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突然きりに包まれたりもする

岩場を何とか抜け
はい松だらけの細い道を抜ける
腰掛けると頭だけが見える
水を飲んで一休みすると
10メートルほどの距離に生き物の気配がするが
それが何だかは判らない
おそらく雷鳥なのかもしれない

熊ではないのは判る

岩場さえ抜ければ

思っていたら
やはり
ど素人の考えは甘いのだ~



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ランボーが潜んでいそうな
こんな道が果てしなく続く事になる

思わず僕はえっちゃんに
これって楽しい?
と聞いた
当然意見は一致した
じゃ
もう帰ろうか~
なんて
とぼけた会話を楽しんだ

すでにお昼はだいぶ前に過ぎていたけど
ほとんど食べ物を食べていなかったのに気付き
軽く食事を採った


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足下にはこんな花のようなものが咲いている


「さぁ行くぞ~!しゅっぱ~つ ローレン ローレン ロレ~ン♪」
山中に響くように大きな声で歩き出す
が5分もすると
「まだ~」なんてとぼけた会話に変わる


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倒れた木の根
このまま持ち帰って
花展に出品したいくらいだ


しばらくして
沢の音が聞こえて来たときは嬉しかった
どこか辺りも幾分明るい


三股下山口に到着
もうダメ~
立ってるのがやっと~の図
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早くおうちに帰ろ~


何で山に登るのかと考えると
そりゃ
家に帰るためだな

つくづく思うのでありました


帰りのタクシーは安曇野の田んぼの中を
心地よく走り
我が家へと向かうのでありました
振り返ると常念岳は雲の上に
ポッカリと浮かんでいました
えっちゃんはとなりで気持ち良さそうに
眠っていました



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常念岳より その1

2008年08月05日 | 日記・エッセイ・コラム
夜の8時を過ぎた頃
えっちゃんからメールが届いた。
「あぶない、あぶない でも何とか乗れたよ」

どうやら20時発の特急
スーパーあずさ33号に乗れたようだ

松本には10時半に着く

僕はルーキーズの最終回を見ながら
ソファーで長くなりながら迎えに行く時間を待った


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         常念岳(針塚古墳より)

その日の夕方
さっちゃんから電話があった
ロッククライミングのトレーニング中に腰を痛めて身動きがとれない
との事だ
なので今回は同行出来そうにない
と云う内容だった

さっちゃんの指示のもと
僕たちは常念岳登山
そして大天井岳から燕岳への縦走計画を立てていたが
このまさかのドタキャンで
ど素人二人が取り残されてしまった
そんな感じだった

「大丈夫だよ。ま、二人で何とか適当に楽しむよ。
 それより身体早く直してね。」と言って電話を置いた

この事をえっちゃんには直ぐに伝える気にはなれなかった



P10906771
一の沢登山口 5:30 
高校の登山部の若者、初老の夫婦二組が常念岳への準備をしていた




スーパーあずさ33号が甲府に着いた時、えっちゃんから連絡があった
岡谷付近で大雨
スーパーあずさは甲府駅で待避との事だ

「さっき、さっちゃんから電話があったよ。
  声が小さくて良く判らないから、後でまた連絡するよって言っといた」
でもさっちゃんのドタキャンは伝わっていたようだ

僕らは思わず笑ってしまった
「行くっきゃないね」
そんなわけで
ど素人二人の決心は
よりいっそう深まって行くのでした



P1090678_3 P1090679_3
一の沢登山口よりあの丸太の橋を渡って山へと入るのだ


結局
特急あずさは新宿から7時間半ほどかかって松本へ到着したのでありました
もはや
笑うしかありません


僕らはさっちゃんがたてた登山計画ではなく
常念岳登頂のみを目指す事にした

一の沢登山口までは我が家からタクシーで行った

登山口の小屋でおにぎり2個とゆで玉子を食べて
ゆっくりと山に入った

最初はどこにでもあるような雑木林の樹林帯を登って行く

10分もすると遠くの方で雷が騒ぎ出した

30分ほど細い山道を登ると
沢に着いたので一休みした

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案の定
ポツリポツリと雨が落ち始めて来た
僕らは慌てて雨具を来た

ゴアテックスと云う素材で出来た
モンベル社の最新式のものだ
この雨具のおかげで雨にぬれる事もなく
何より通気性がよく蒸れないところが良い
かなり救われたのでした

途中下山して来る人と二組ほどすれ違った

雷は樹林帯にいれば大丈夫だけど
この先は沢伝いを登るから
気を付けた方が良いとアドバイスがあった


1時間ほどして沢に差し掛かる頃には雨もおさまり
雷も止んだ



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こんな沢の道を登って来ると
背丈ほどの雪渓が残る道に着く
背丈ほどだ

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P1090696


この沢をしばらく歩くと
胸突き八丁と呼ばれる急な道をよじ登る事となる
人が一人通れるほどの所だ

この頃には下山する人達とも時々すれ違うようになる
驚く事に
年輩の方達が多い
そしてみな元気がよい

そして
沢山の高山植物が目の前に咲いている

P1090701  P1090703




P1090710  P1090712


この頃 僕たちは
腰を下ろせそうなところがあれば
ひたすら休みながら上を目指した

そんな時ふと回りを見ると
こんな花達に囲まれていたんだね



P1090716

胸突き八丁を過ぎると
また深い木々に覆われた道を行く
そして何とか第3ベンチにたどり着いた

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ここで休んでいたら
小学生の男の子と女の子に追い抜かされた
おもわず「頑張れ~」
なんて声を掛けたけど
頑張らなきゃいけないのは
実は僕たちだった

常念小屋にたどり着いて判ったが
この子供達はこの小屋の子供だった(ナハ)


常念小屋まで300m
もう一息だ

何となく人の気配も感じる


しばらくすると辺りが明るくなった


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これが常念岳・・・


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12:30
ついに常念乗越にたどり着いた

もうこんな生活いや~~~!



P1090738
           常念小屋



ここから
さっき僕がピースサインで写真を撮った所を
振り返ると
こんな感じだ


P1090746

でも
その夕方
ご褒美に
僕たちに
槍がその姿を見せてくれた


P1090753

でもまだ
常念岳の頂上には立っていない


その2へ
つづく・・・・・
のだな


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