Tousei Style

IKEBANAの事や音楽の事、友と酒や海の事

サヨナラ ハヤブサ号

2009年01月31日 | 日記・エッセイ・コラム
松本に越して沢山の変化と進化を体験した

中でも56才にして車の免許を取得したと云う事は
僕にとっては画期的な事だった

東京で暮らしていた時は
車の必要性を感じる事はまるで無かった

松本に越して来た当初は
チャリでひたすら街中を徘徊していた
チャリにはチャリの良さがあって
松本市内の道端の、細かいところまで観察出来たと云う事だ

でも
周りを囲む山々を越える事は決して無かった

免許を取って
僕の徘徊範囲は山を越え何処までも拡大して行った


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ネットで一台の可愛い車を発見した
松本から長野、そして上田
また乗り換えて佐久までこの車に合いに行った


何しろ電車の本数が少ないので
一日仕事になった

ナンバーは8823

僕の世代は皆知っているだろう

8823 謎の人
8823は海底人ハヤブサの事だ



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青木湖にて


車の運転は予想を遥かに超えて
それはそれは楽しい出来事だった
子供がお気に入りのおもちゃを手放さないように
僕は絶えずハヤブサ号と一緒だった


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川中島にて
ブログで知り合った信天翁さんに合いに兄ちゃんと長野まで行った


東京へは3度行った
東京を闊歩する車は大きくて高級そうなものが多い
それもひとつのステイタスなのだろう
ハヤブサ号のような旧式の軽自動車はおよびでない
価値観の相違だ

首都高でベンツが左車線から追い越して行った
イライラ感を思いっきり運転に表していた



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京都はさすがに遠かった

カーナビを勧められた事もあったが
僕は目的地までの道程を頭に入れて
グーグルマップで要所要所の信号などをプリントアウトして
後は道路標識を頼りにドライブするのが好きだ

道を間違えて遠回りをするのも
また楽しい事のひとつだ


僕は景色の良い所では
わき見運転をする事がある
ついつい景色に見とれてしまうのだ
そんなわけで
崖を踏み外して脱輪してレッカー車を呼んで助けてもらった事もある



1週間ほど前
あがたの森の北側のT字路を直進していたら
右折しようとした車がぶつかって来た
右側しか見ていなかったようだ
「ミラーを見たらいなかったもんで・・・」と言った

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僕には僕の落ち度を見いだす事は出来なかった
でも法律は違うらしい
保険会社の話しによれば85:15で
僕も15%の責任が生じると云う
納得出来る事ではないが僕は僕自身を納得させるため
こう考えた

車は動き出した瞬間
物を破損したり人を傷つける可能性が生じる
だから車を運転した瞬間から原因に関わらず責務が発生する
コレが僕自身納得の出来た答えだ

保険会社の担当者にその話をしたら
「おっしゃる通りです」と言った

そう云う事で納得する事にした

三日後
車をぶつけたKさんが菓子折りを持って
我が家に訪れた

71才のKさんは子供達はみな独立し
一人暮らしだ

「これも何かの縁ですから」
何故かそんなお互いの身の上話などをして
お互い怪我がなくて良かったですと言って
握手をして別れた
Kさんがきつく僕の手を握りしめたのが印象的だった

そして僕はハヤブサ号を廃車する決心をした



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それと同時に何一つ捨てられずに、東京から抱えて来た
沢山の物を処分仕始めた

これでいいのだ


アリガトウ ハヤブサ号
君のおかげで
僕はまた前へ進むことができたよ


君とは楽しい想い出ばかりだ
君のおかげで僕はとても癒されたんだよ
アリガトウ



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君の事は忘れないよ

サヨウナラ

ハヤブサ号



進化新年

2009年01月06日 | 日記・エッセイ・コラム
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新年
明けましておめでとうございます
今年もよろしくお願いします


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今年こそ

毎年、毎年
新年を迎えるたびに思うけど
今年こそ変化をしてさらに進化したいと願うのです



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里山辺 徳運寺の三九郎 
おそらくこの三九郎が松本で一番でかい



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根津くらぶにて
退院して初めてともちゃんと合わせた
皆が集まる前、林檎舎で久しぶりのリハ-サル
このリハーサルが今までで一番いい感じだった気がした(笑)



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       舟付き橋より北アルプスを望む

山は春夏秋冬
その姿を変える
でもその本質が揺れ動く事はないだろう


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         中央高速にて 1月2日


松本に移り3年
東京~松本を行き来する生活にも
幾つかの問題を感じる事がある

きっと
さらなる変化と進化を求めて
ゆっくりとその準備を始める時が来たのだろう


愛のためにね


瞳生 拝