Tousei Style

IKEBANAの事や音楽の事、友と酒や海の事

おかげさまで・・・

2008年11月25日 | 健康・病気
予定より二日早い退院でした

皆様より頂いた
励ましのコメント、メールに感謝致します

ありがとうございました


まあ大変な一週間でした

手術は大成功でした

コイル塞栓術と云う手術で
長野県ではコレが出来る脳外科医は、三人しかいないそうですが
今回、その三人がチームを組んで担当したわけですから
完璧でした


P1100341_2
オラの頭蓋骨
正面より


真ん中に見えるのが動脈瘤
脳の一番深いところ、
しかしカテーテル手術としては一番浅いところと云う事になる

この画像は
プラチナのコイルを動脈瘤に詰め終えた図

細~いプラチナコイルを10数本詰めた
ちなみに1本十数万円ほどするらしい

オラの脳の中心部にはプラチナが埋め込まれている
ちょっとオシャレだ
ピアス何処じゃないな
ランクが違うな
もしかしたら、何か画期的なアイデアが生まれ出る・・・
なんてこともありそう(アハ)


まあ兎に角
またおまんまが食べられ笑顔でいられるのが有り難い

    *
    *
    *

本当に集中治療室は辛かったな

二つ隣りのベッドにいた30代の女性は
くも膜下出血で手術を受け
頭から出た3本の管を外そうとして
「もう耐えられない」と叫んでいた

僕は造影剤と鎮痛剤の影響で嘔吐をくり返しながら
ベッドに両足首を拘束され
この彼女の叫びを聞いていた
それが
明方の4時だった

ゼラチン化した空気
あるいは時間の中で
彼女の叫びを聞いたとき
僕も彼女と同じ叫びを上げたい衝動にかられた


そしてまた選ばざるを得ない、二つの負の中から
残りの鎮静剤を入れてもらう方の
負の選択をした


案の定
その15分後
激しい嘔吐に見舞われ続ける事になった
   
   *
   *
   *


おかげさまで
吐き気も治まり、熱も戻り
食欲も湧いてまいりました



先ずは岩魚を囲炉裏で炙って
越の寒梅を一口、二口
生きてる事に
感謝、感謝
P1100347




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So Far Away

2008年11月15日 | 日記・エッセイ・コラム
30年も前の事になるだろうか

僕は毎朝5時に起きて
ギターを担いで、駅までの未だ夜も明けぬ
30分の道のりを歩いて通っていた

お昼の12時までバイトをして
夕方までスタジオで練習をして
夜は新宿のパブのようなところで毎晩ステージをやって
帰りはいつも最終電車だった

もちろん帰りも駅からのバスはないし、タクシーに乗るほどの金はないし
また30分ほど寒い夜道を歩いて家まで帰った

真っ暗な道を歩いていると
朝、東にあったオリオン座が
帰りには西の空にあった

悲しくはないけれど
無性に涙が溢れた事があった


P1100334


5日ほど前
渋谷の文化村にあるオーチャドホールで
キャロルキングのライブを見た

僕は熱烈ではないが
ひとみはキャロルキングの熱烈なファンだった
その影響もあり
一応、大体のアルバムは聴いていた

YOU´VE GOT A FRIENDは当時の僕たちのステージのレパートリーでもあった

オーチャドホールのライブはピアノとアコースティクギターという
シンプルで優しい音だった

何と云っても彼女の声は魅力的なものだった

若い頃と比べるのもおかしいが
円熟味を増して素晴しいものだった

変な例えだが
渋柿がお陽様の光を沢山集めて
甘くとろけるような味になるかのごとくだ

アンコールは2曲
So Far Away とYOU´VE GOT A FRIEND
So Far Awayのイントロのピアノが聞こえたとき
不覚にも涙がこぼれた
そしてYOU´VE GOT A FRIENDの時は
涙が止まらなくなっていた

隣りを見たら
えっちゃんも泣いていた


沢山の事が脳裏を駆け巡った


30年と云う月日は長いのだろうか
それとも短いのだろうか


そして
ひとみが旅立って4回目の冬を迎える

4年と云う月日が
あっという間に過ぎて行った
でもとても長い月日でもあったようにさえ感じる


明後日のひとみの命日に
僕は脳底動脈先端部未破裂動脈瘤の手術の為
入院する


三途の川越しに彼岸を眺めるとするか

みんな揃って出迎えに来てくれるのか
それとも
まだ早いからと云って追い返してくれるのか

いずれにしても
僕に降り注ぐすべてを
楽しむより他はないだろう
    
    *

    *

    *

この時期に僕の元へ届く便りは
ひとみへのものだ
今も彼女のために祈りを捧げて下さる方達がいる

ひーちゃんはもう
僕一人のものではなくて
そんな
みんなのものなんだろう

なにしろ
仏様になったんだからな


瞳生 拝

ありがとうございます






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秋か・・・

2008年11月06日 | エッセイ
20年ぶりのライブも終わって
ちょっと気が抜けたのかな
最近ちょっとぼ~っとしてる

反省点は幾つかあったな
でも
反省があると云う事はとてもとても良い事だ

バンドは長い事やっていると形が決まってきて
振り返る事すらしなくなる
そんなバンドは沢山見て来た

でも
みんな僕らのライブを喜んでくれたのが感じられたのが
何よりの僕らへのご褒美だ



P1100313
奥に常念岳が見える


東京からこの日のためにやって来てくれたみんな
ありがとう

今度はゆっくり信州を満喫出来たらいいね



P1100309


今日は空がきれいだった

山々はこれから来る冬にそなえて
精一杯のオーラを輝かせていた


P1100305


明日の11:08発のあずさで東京へ行く
その日は町会のブロックのゴミ当番だ
朝5時起きだ
7時からなのに
まいったな

僕のブロックはみんな早起きだからな

僕が寝る頃に目覚める人ばかりだから

それを考えると早く寝ようと思うが
そうはいかないのだな


郷に入れば郷にしたがえ




Dc200810280015
瞳生式いけ花 エントランスの花(なんじゃコレ) 
Photo by ニャーのママさん


この作品も幾つかの反省点はある
でもそんな事は華道家としての僕には
大した事ではない

これを見て
反応は
予想通り2つに別れた
僕はきっとその反応を見て
楽しんでいるのかもしれない



P1100315
25センチほどの岩魚が気持ち良さそうにココでは泳いでいる



僕は
郷にいっても郷にしたがわない事にするとしましょう





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