夏休み初日はスペインとフィエスタ ～「ボルベール」をもう一度

５日間の夏休み。
マドリードとラ・マンチャ、プロヴァンス、パリ、ロンドンで過ごす予定・・・というのは映画の世界だけど・・・（笑）
初日の昨日は午前中から六本木ヒルズでペドロ・アルモドバルの「ボルベール〈帰郷〉」を再び
観に行く。

２回目なのでアルモドバルらしい伏線の妙を味わう。
ああ、こんなところにも繊細な仕掛けがあったのね・・・。
そんな小さな発見と、そして大胆な描写のコントラスト。
スペイン語を嵐のように聴きながら、彼の世界に引き込まれていく。
やっぱりスペイン語はいいな。
そしてスペインの風景。何気ない日常の描写にもスペインがあふれている。



ペネロペ演ずるライムンダがレストランで映画の撮影クルーをもてなす場面が好きだ。
コミカルな笑いのうしろに、アルモドバルのメッセージが隠れている。
お客をよろこばそうとするプロに徹した姿、たくましさに打たれる。
そしてあの歌だ・・・「ボルベール」
ハスキーなムイ・フラメンコな声のエストレージャがペネロペを通してライムンダになって歌う
あの歌だ。
歌詞の深さ、暖かさ、切なさ。聴いているだけで涙がでてくる感動的な歌。
もう一度映画の中で聴けてよかった。

おおらかなる女性賛歌のこの映画。今日はおおらかに笑う人がいた。
あまりにも笑うので、まわりの人もつられて笑ってしまう。
灯りがついてから振り返るとなんとスペイン人だった！
ネイティブの人ならではの笑いのツボがあるのね。
まるでスペインで映画を観ているような感じでこちらまで楽しませてもらった（笑）

さて映画のあとは友人宅へ。
一緒に映画をみた友人と３人で料理して、ビノ（ワイン）を片手におしゃべり。
今回作った簡単レシピのひとつ、料理本に載っていたのだけど、シンプルでおいしい。



ル・クルーゼのような厚手の鍋にじゃがいもを大きめに切って入れ、その上に同じく大きめに切った
鶏肉を並べる。
細かく切ったローズマリーを散らし、ちょっと強めに塩をふってオリーブオイル（エキストラヴァージン）をかけ、アルミホイルで落とし蓋をして弱火で20～30分。
とっても簡単なのに、ビノにも合ってとてもおいしいので試してみてね



２日目はプロヴァンスへ。
「プロヴァンスの贈りもの」・・・レビューは次の記事へ。