ステファン、新潟へ ～ファンタジー・オン・アイス2010 レビュー・１

アイスショーは楽しい。
私は以前はフィギュアスケートはテレビで観るものと思っていた。
遠目では表情が見えないだろうし、テレビなら近くで観ているのと同じことだからと。
それゆえに、大好きだったフィリップ・キャンデロロがさんざん日本に来てショーをしてくれていた時に一回も観にいかなかったのだ。今思えば残念なことをしたかも。
そんな私がこうしてアイスショーに（回数は少ないけれど）足を運ぶようになったのは、ひとえにステファンのせい・・いや、お陰なのだ。

テレビで観た「ポエタ」の衝撃・・・。そして「ロミオとジュリエット」の切なさ・・・。
生で観てみたい。彼はいったいどんなオーラを放っているのか・・・。
友達とブルーノートに行く約束をやめてまで（友達は2人いたので問題なかったのだけど・・）ステファンに会いに行こうと決めたのは、1週間仕事をしていても頭の中では常にステファンのロミオの映像が反芻されていたからなのだ。

そんなステファンは現役を引退した（したのよね？？）ので、試合では観ることができない。
だからアイスショーに行かなければいけない・・。
たとえ東京から遠く離れていても・・・？
（でも新潟は去年の金沢よりはぜんぜん近いですね　＾＾；）

私の席は北サイドSS席12列目中央辺り。ちょっとリンクから遠いけれど段差もあって観やすいので悪くない。まんべんなく全体が見渡せるのは1回しか観られない場合は良いと思う。
場内は暗くなりいよいよショーの開始。
群舞の人たちの華やかな舞に導かれてゲストスケーターたちが登場する。
このライトと黒い布を使った演出は素敵だった。
アントニオ・ナハーロ氏はスペイン国立バレエ団出身。
プリンシパルとして踊っただけでなく数々の舞台や作品を振付し、賞までとった芸術家だ。
随所に何となく国立バレエの片鱗がみられたようで面白かった。
スペイン国立バレエ団はフラメンコのみならず、スペインの古典舞踊や各地の踊りに精通したスペシャリスト集団なのだから、彼も多様な演出をすることができるのだろうと思う。

（と、またまた長くなってすみません！
　ついフラメンコ・ファンの方からの見方となってしまいまして・・・。）
ステファンもジョニーやプルシェンコと共に登場。
どこにいてもすぐにわかる。ファンとはそういうもの。
ステファンは本当にチャーミングという言葉がよく似合う。テレビで観るよりも実物の方が、さらに華奢で可愛らしい。独特のアイレ（空気）を全身に漂わせている。
麗しのジョニーも元気そうでうれしい。
ベルネルもいるし、なんていう贅沢な顔ぶれなのか・・・。
それぞれ得意の技をキメて自己をアピールしつつ周囲に溶け込んでいく。

さてこれからが本番のショーだ。
ステファン、２曲滑ってくれるかな？？

～～続く～～