Del Amanecer

スペインとフラメンコ、ビセンテ・アミーゴと映画とフィギュアスケートについて

ファンタジーオンアイス2015 神戸公演レビュー・3 ダルタニアンに涙

2015-07-26 18:36:24 | フィギュア・スケート
なんだか幕張の時よりも自分の中の感性が全開になっている気がしていた。
なんだろう。誰のスケートをみていてもウルウルしてしまうのなぜ?
それが最高潮に達してしまったのが、キャンデロロのダルタニアンだった。

今ここの会場に来ている人で、現役時代のフィリップを知っている人はどのくらいいたのだろう?
彼がどんなにクールで、細くてカッコよくて、まるでアクターのように演技派で、そしてどんなにみんなの心をつかみ、ワクワクさせ、楽しませてくれたのかを・・・。
そんな彼を記憶している人がみたら、きっと私と同じ想いだっただろう。
とてもカッコイイのにユーモアを漂わせ、そして観客への愛情がいっぱいの演技。
観た人すべてを魅了する彼の演技は本当にみんなを楽しませてくれる。
彼こそ真のエンターティナーだ。
見事な剣捌きと軽やかなステップ、ジャンプこそかつてのように華麗に決まらなくても、バックフリップや独創的なキャンデロロスピンは健在。
元気いっぱいなあの笑顔をみているだけで、こちらもすごく元気になれる。

そんな彼をみているだけで、往年のファンとしては涙が止まらない。
こんなにユーモラスにみんなを笑わせてくれているのに、なつかしくて嬉しくてどうしても涙が止まらない。
また会えてよかった。もう会えないかもと福岡の時に思ったけれど、またこうして来てくれて本当にうれしかった。
しかも今回は4都市のファンタジーオンアイスの中で、彼が出演したのはこの神戸だけだったのだから神戸に行くことが出来て本当に幸せだ。

今の結弦君のように、フィリップが演技を終えると、花束やぬいぐるみが雨のようにリンクに降り注いだ。彼ほど日本で愛されたフランス人もいないかもしれない。
私の中で特別なスケーターたち。フィリップとステファンと結弦君が次々と滑るなんて、なんて贅沢な時間なんだろう。

かつて会社のデスクに飾っていたフィリップの写真。
ゴッドファーザーの時の髪をオールバックにして、黒いシャツをきたフィリップ。
あの時の素敵な彼は今も私の記憶の中で輝いている。
20年の時が流れても、またこうしてファンでいられてうれしいね。



神戸に来てくれてありがとう。
また会える日を楽しみにしているから。
私は涙の向こうのフィリップの暖かい笑顔にそっとささやいた。


最新の画像もっと見る

post a comment

ブログ作成者から承認されるまでコメントは反映されません。