Del Amanecer

スペインとフラメンコ、ビセンテ・アミーゴと映画とフィギュアスケートについて

ハビエル・フェルナンデスの広場

2015-08-18 00:28:04 | フィギュア・スケート
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ハビエルを最初に知ったのはバンクーバー・オリンピックの時のこと。
酔っぱらいジャック・スパロウをユーモラスに演じ競技用プロだからね!)、キャンデロロを彷彿とさせるそのパフォーマンスに感動し、そして彼がマドリード出身のスペイン人だと知ってさらにその名前を覚えるに至ったのだった。
わが第二の故郷スペインにフィギュアスケートの選手がいたとは・・・。
その当時は彼はまだモロゾフのところの生徒だったっけ。

それからハビエルはブライアン・オーサーのところに移り、その演技は飛躍的に進化して安定していき、クワド・ジャンパーと呼ばれるまでになる。
もう彼の名前は誰もが知っている。
そして結弦君がトロントに移って二人は固い友情で結ばれつつも火花を散らす唯一無二のライバルになっていった。

3月の世界選手権で結弦君はハビエルに負けた。
いろいろな要因から察するに、銀メダルでも立派だと思うのに本人はそう思っていなかったからあの涙になった。
でも、その反対に金メダルを獲ったハビエルは・・・。
まるで去年のオリンピックで金メダルを獲った結弦君状態になったのね。

これまでフィギュアスケートという競技が脚光を浴びたことのない国スペイン。
ハビエルはパイオニアなのだ。
そしてヨーロッパ選手権を3連覇し、さらに世界タイトルを獲ったことで、彼の名はさらに高みへとのぼりつめて行った。

彼の母方のルーツの街、マドリード近郊の刺繍で有名なラガルテラ(Lagartera)で表彰され、そして今度は同じくカスティージャ・イ・レオン州の街・ナバラクルス(Navalacruz)では何と彼のフルネーム「ハビエル・フェルナンデス・ロペス」の名を冠したPlaza(プラサ=広場)が登場したという。
わが愛するフラメンコ・ギタリストの(あのポエタの作曲者ですよ~!)ビセンテ・アミーゴ通りも生誕地にはあるのだけど、こうして通りや広場の名前に冠するというのは日本ではほとんどないからね。

広場のプレートのお披露目をして嬉しそうなハビエル君。
結弦君は悔しがったけれど、ハビエルがこうして金メダルを獲ったことによってスペインでもフィギュアスケートのことをみんながもっと知って盛んになってくれたらうれしい。
来年の春はきっと結弦君が王者奪還にベストな状態で臨むんだろうけど、ハビエルにも頑張ってほしい。どちらも勝たせてあげたいけれど、勝負の世界は厳しい。頂点に立つのは一人なのだ。

・・・でも、とにかくハビ、良かったね!
スペイン好きとしてはこの上もなく嬉しいニュースだった。


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