Del Amanecer

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DLPで最後の1回! ~「ハリー・ポッターと謎のプリンス」4回目

2009-08-30 02:05:04 | Harry Potter
映画があまりにも原作から離れている気がして、本はどうだったかな?と思い始めて、最近また読み始めた。
実際映画は原作に忠実でなければいけないなどということはないと思うので、映画としてよかったらそれで良いと思っている。
映像と文字とそれぞれ楽しみ方はちがうものだからね。

先週の水曜日、新宿バルト9で「ハリー・ポッターと謎のプリンス」の4回目を鑑賞。
さすがにここのDLPはくっきり鮮明な映像と迫力の音響で体験する価値がある。
ロンドンの橋のシーンなどはすごく迫力があってよかったかな。
音はやはりすごいし、風景などは鮮やかで美しい。

ところで残念ながら今回は観る前に友人と食事をしてスパークリング・ワインなんか飲んでしまったため、仕事の疲れも手伝って眠くなってしまった・・・!
本当は先に観てあおとで食事がしたかったのだけど、席が1列目しかあいてなくてしかたなく次の回にしたのだった。

原作を読み始めて(結構忘れているからね)ファーストシーンはこんなだったのかと納得。
あの迫力の橋のシーンはマグルの大臣と魔法大臣の間で交わされる会話の中にでてくるのだ。
そしてダンブルドアがバーノンおじさんのところにハリーを迎えに来る場面があり、これがなかなか痛快なのだけど、映画ではばっさり割愛。
でもそれは仕方ない。時間的な制約の前では取捨選択は必要なことだから。

それとは関係なくひとつ不満に思っていることは、どうもダンブルドアが浮いている印象だということ。
だいたいこのマイケル・ガンボンはダンブルドアのキャラクターに合わない。
言ってもしかたないけれど、リチャード・ハリスの方がはるかにダンブルドアにぴったりの俳優さんだった。
今回ダンブルドアが一番クローズアップされる大事なキーワードなので、その違和感が際立ってしまった気がする。
ダンブルドアのなかに漂うユーモアのセンスとそれゆえに偉大な魔法使いの凄さが感じられないのが残念だ。

原作のエピソードのどれをすくい上げてどんな風に味付けするのかは監督の手腕にかかっているのだけど、時にはまったく原作にはないエピソードに置き換えられている場合もある。
メトロのカフェのお姉さんとのエピソードは原作にはない。
今回は思春期の恋愛模様を描きたかったようだけど、そちらにばかり天秤が傾いてしまったのは残念な気がする。
このあたりに関するダンブルドアのハリーへの発言もなんだか威厳がなくて、彼のもつユーモアのセンスとはほど遠い気がする。

ヴォルデモートことトム・リドルの誕生の秘密に触れるこの6作目はラストに向かうための重要なキーワードやエピソードがたくさん語られる物語なのだ。
予言のこと、ホークラックスのこと、そしてラストの稲妻に撃たれた塔の下り。
もっともっと深く描けたのではないかと残念に思う。たとえ時間の制約があったにしてもね。
軽い恋愛ドラマのようになってしまった気がして不完全燃焼だ。

ダンブルドアを失ったハリーの気持ちと、それを乗り越えてヴォルデモートと戦おうとするハリーの決意。ジニーへの想い。
もっともっと強く伝わってくるラストだったらなぁと思うとちょっと物足りない。

残りはラストの2本。ついに7作目の「死の秘宝」が映像化される。
監督も変わらないし、この分だとちょっと期待できない気もするけれど、映画ファンも原作ファンも納得のいく作品になることを願いたい。

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鑑賞日: 2009年8月19日(水)20:05~22:50
映画館: 新宿バルト9 シアター1 D-07


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