Del Amanecer

スペインとフラメンコ、ビセンテ・アミーゴと映画とフィギュアスケートについて

シリウスへのラブレター

2006-01-28 01:15:24 | Harry Potter
3作目公開時のインタビューでハリー役のダニエル君も、お気に入りのキャラクターをきかれて
「シリウス・ブラック」と答えていた。
シリウスは「アズカバンの囚人」だったからボロボロの服にタトゥー、ぼさぼさの黒髪で破れた服からみえる肌が傷だらけで血がにじんでいるといった姿での登場であまりにも痛々しかった。
それに最初は誰だか分からなかったから、本当は無実の罪でアズカバン送りになったことや、ハリーの父の親友でハリーの名付け親だったことなどは後で分かることなのだ。

パッドフット、スナッフルズ(これは黒い犬に変身したときの名前)といろいろな呼び名がある。
4巻「炎のゴブレット」に出てくるシリウスは(映画では残念ながら暖炉の炎の顔しか出てこなくてガッカリだったけれど)逃亡生活をしているのでやっぱりやつれていて気の毒だ。でもハリーにとっては、ちょっぴり反抗したりもしているけれど心強い保護者なのだ。5巻「不死鳥の騎士団」はまだ4分の1くらいしか読んでいないのだけど、シリウスの過去にもふれていて興味深い。5巻のシリウスは黒髪を長く伸ばしていてワイルドなイメージだ。(ロン毛とマントに弱くてスミマセン!)5巻ではどんなふうなシリウスに会えるのかドキドキしながら読んでいるところ。

3巻でシリウスはハリーに素敵なふたつのものをくれる。
グリフィンドールのクィディッチの選手でシーカーのハリーにとって、箒は大事なアイテム。
誰もが憧れる、プロの選手が持つような高価な箒・ファイアーボルトをシリウスは「名付け親から13年分の誕生日のプレゼント」として贈る。
ハーマイオニーにもらった箒のお手入れセットでファイアーボルトを磨くハリーが微笑ましい。

そしてもうひとつ。これは映画には出てこなかったエピソードなのだけど、3年生になると行くことを許される魔法のお店がたくさんあるホグズミードという楽しい村がある。でも保護者のサインがないと行く許可がおりない。ハリーは出発前にダーズリー叔父さんにサインを頼もうとするけれど、もらうことができず、マクゴナガル先生にも特例を認めてもらえなくてひとり学校に取り残される。透明マントを使ったり、ロンの双子のお兄ちゃんに教えてもらった秘密の通路から行ってみたりもしたけれど、堂々と行くことができなかったのだ。
そんなハリーにシリウスはふくろう便で一枚の羊皮紙を送る。名付け親としてハリーのホグズミード行きを許可するサインを彼に送ったのだ。このエピソードは泣かせてくれる。映画ではカットされていて残念だったけれど、シリウスのハリーへの細かな愛情があふれるエピソードだよね。

映画では「アズカバンの囚人」でバックビークに乗ってハリーと別れる前のシーンが好きだ。ハリーの頬を両手で包みながらハリーが父親にそっくりだと言うシリウス。でも目だけはちがう。ハリーの瞳はお母さんにそっくりなのだ。
たとえ両親と過ごした時間は短くても、愛する人はいつもここにいるんだよとハリーの胸にやさしく手をあてるシリウス。



シリウスは星の名前。冬の大三角形の中のひとつ。オリオンのそばにある。
「火花を散らす」「焼き焦がす」という意味のギリシャ語(セイリオス)に由来しているそう。おおいぬ座にある星だということも興味深い。シリウスは黒い犬に変身するからね。
シリウスは,太陽を除く恒星の中で一番明るい星だそう。冬の夜空にひときわ明るく輝く星なんだね。
なんとも素敵な名前!

5巻が映画化されるときにはまちがいなくシリウスが登場するはず。
映像のシリウスにまた会いたい







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