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「ハリー・ポッターと死の秘宝 PART2」 ~3回目&4回目を鑑賞

2011-08-06 00:55:54 | Harry Potter
ハリー・ポッター最終章Part2・・・すでに4回鑑賞。
3回目と4回目も映画館を変えて2Dデジタル字幕版で。
木場に出来たIMAXも気になるけれど、もう4回観たからいいかなとも思う。
以前のようにもっと観たいと思わないのは、やっぱり壮絶で暗いからかな。
この監督は描写がリアルでファンタジーと油断すると結構辛いものがあるからね。
他の監督だったら、どんなふうに映像化しただろう。

といいつつも、ハリーもこれが最後だし、ラストシーンでは10年分の思い出が蘇ってきて涙してしまう。
未来へ。紅の汽車はホグワーツへ、そして未来へ魔法使いの子供たちの夢をのせて走り去る。

今回の影の主役はもちろんセブルス・スネイプ。混血のプリンスだ。
彼の死の後、銀色の涙を憂いの篩に注ぐとスネイプの哀しい過去がよみがえる。
子供の頃からハリーの母、リリーを愛していたスネイプ。
彼が憎んだハリーの父ジェイムズとそっくりのハリー。そしてリリーと同じハリーの緑の瞳。
「私を見てくれ」といってこと切れるスネイプの哀しい愛。
スネイプの過去を見る限り、ジェイムズもシリウスもいい奴とは思えない。
でもハリーはリリーの緑の瞳だけでなく、その心も受け継いでいたから、その愛情でヴォルデモートを倒すことが出来たのだ。
親の世代の過ちを子が正す。どこかで聞いたことあるなぁ・・・って思い起こすと、スター・ウォーズのアナキンとパドメ、そしてルークの関係とよく似ている。
こちらにはスネイプ的な存在はいないのだけど、親子の関係では似ているかもね。

マクゴナガル先生の活躍ぶりは見ていて愉しいし、ルシウスのへタレぶりは情けなくて笑える。
ロンのママの活躍。そして初登場のアバーフォース(ダンブルドアの弟)、なんとオペラ座の怪人の支配人のひとりだ。(シアラン・ハイズンね)
脇を固めるイギリス俳優陣の豪華さも、この映画を特別なものにしているのだ。
最終回なので、今までの登場人物が顔を揃えバックを固めているのが往年のファンにはうれしい。

「選ばれし者」ハリー・ポッター。でも一人では無敵ではない。
母の愛が彼を守り、スネイプがリリーと同じ瞳のハリーを守り、ロンとハーマイオニーをはじめとするたくさんの友情や愛情がハリーを守ってきた。
人はひとりでは生きられない。そして愛情は何よりも強い力をもつ。
全編通して作者が言いたかったテーマは「愛と友情」。
最終回ではまさに愛の勝利を目撃することになるのだ。


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「ハリー・ポッターと死の秘宝 PART2」
原題「HARRY POTTER AND THE DEATHLY HALLOWS: PART II」
2011年: イギリス・アメリカ

鑑賞日: 2011年7月27日(水)14:10~(130分)3回目(2D デジタル字幕)
映画館: 新宿バルト9 シアター5 E-12

鑑賞日: 2011年8月3日(水)12:50~(130分)4回目(2D デジタル字幕)
映画館: 新宿ピカデリー スクリーン7 C-6


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