analogBOX ブログ

GのBIM備忘録

そこに覚悟はアルカ?

2017年09月25日 | BIM
BIM導入に際して、大事なのは矢張り計画だと思います。
それから、担当者の覚悟。

取りあえずBIMを入れてみる、では、絶対にとは言いませんが、なかなか軌道に乗せることは難しいように思います。

機能が充実し扱いやすくなったとはいえ、まだまだ簡単に立ち上げられるレベルではありません。

多くの組織は設計者がBIM導入を主導するのだと思います。
日々の設計業務を行いながら新しいBIMを立ち上げるのは、肉体的にも精神的にもかなりのストレスだろうと思います・・・・・お疲れ様でございます。


ミナサン、ガムバッテクダサイ。
BIMがうまく立ち上がれば、きっとそこにはバラ色の設計環境が・・・・・・。

BIMで使用するPC

2017年09月22日 | BIM
BIM導入で問題になるのがパソコンでしょう。
どの程度のパソコンを入れたらよいのか、迷うところです。

私は設計者こそ、より性能の良いパソコンを使用すべきだと思っています。

BIMであれば、レンダリングの処理、日影の処理、エネルギーシュミレーション等々、高い負荷の計算が必要となります。
乱暴に言えば、PCの性能が倍であれば、倍の試行錯誤が可能になります。

金額が高いとはいえ、たかがパソコン。せいぜい営業車両1台分ぐらいでしょうか。

良いものを作りたいと思えば、良い道具が欲しくなるのが自然ではないでしょうか。

バカチョン・・・・これ、ひょっとして差別用語でしょうか?・・・ええと・・エントリーカメラだけで仕事をするプロカメラマンはあまり信用できません。
安物の道具で仕事する大工さんより、道具にこだわる大工さんのほうが信用できそうな気がします。
もっとも、本物の達人はどんな道具を使っても良い仕事をするのでしょうが。

私のようなパース屋であれば、レンダリング時間を短縮する為にデータを軽くする工夫をする事も仕事のうちですが、設計者がレンダリングや日影の計算を早くする為の工夫に時間を費やすのは、間違っています。

時は質なり。


モニターにしても同じことだと思います。
微妙な色の違いにこだわるのであれば、せめて1台は良いモニターを用意し、モニターと印刷の色が近くなるように調整して欲しい、そう思います・・・・愚痴になってしまいました。


analogBOXのホームページはこちらです。

それでもヤッパリBIMのすすめ

2017年09月21日 | BIM
昨日はBIMのススメ、を書きました。

が、実際のところBIMは発展途上であり、そのアプリケーションはまだまだ不都合な部分が多くあります。
それを改善する為に毎年バージョンアップが行われます。
そしてその費用も馬鹿にならない。

メーカーにしても、数多くある改善項目の中から何を選ぶかは、頭の痛いところなのかもしれません。



Archicadの今年のバージョンアップの目玉は「階段」なのだそうです。
確かに階段の設計は難しいのでしょう。
それが自由自在?にできれば良い事に違いありません。

ただ、Archicadのユーザーとしては、他に優先すべき項目があるのではないか?と言う気はします。

たとえば建具。
とても自由自在に設計できる状況では無いように思えます。
決して特殊な収まりではないのに、用意されている部品では対応できない事があります。
そしてこれはプログラムの技術の問題というよりも、日本語へのローカライズとメーカーの姿勢の問題のように感じます。

Archicadの持つ問題は、大手や、プログラムに興味を持つ設計者がBIMに関わっている組織であれば、GDLを使って対応は可能なのでしょう。
ただ、多くのというよりも、殆どのユーザーはGDLによるカスタマイズなど出来ないのでないか、と思います。根拠はありませんが。



Rhinocerosというすばらしいアプリケーションがあります。
このアプリケーションは、Archicadとリンクさせて、さまざまなシュミレーションが効率よく行えるようです。
ただ、これも、やはり上級ユーザーでないと使いこなせません。

Archicadのバージョン20までの状況を見る限り、Graphisoft社は先ずは上級ユーザーをターゲットとして営業展開をしているのだろう、と思います。



BIMを導入する際には、BIMアプリケーションで何ができるか、だけでなく、何ができないのか、出来ない事を可能にする為にはどのような手立てがあるのか、を検討する必要があります。

昨日はBIM導入を進めましたが、BIMを使いこなすには、実のところ時間にも資金にも余裕が無いと少々シンドイのかもしれません。


いろいろな問題はありますが、それでも建築の質を高める為には、そして設計の収支を改善する為にも、BIMは有効であると思います。


analogBOXのホームページはこちらです。

BIMのススメ

2017年09月20日 | BIM
BIMという流れは、建築業界では今後少なくとも小さくなることはないように思えます。

ただ、BIM導入には費用が掛かります。
それも決して安くはありません。

けれども、パース屋の私が導入できてるのですから、設計者はその気になれば個人でも導入は可能でしょう。

結局は、業界としての流れをどう考えるのか、あるいは設計者としての建築設計への姿勢がBIM導入への決断に関わるのでしょうか。



私はこれまでパース屋としていろいろな設計者の図面を預かってきました。
そうした中で、いつも気になるのが図面の整合性の悪さです。

大げさに言えば、この図面で大丈夫なのか?と思う時もあります。


よく設計料が安い、と言われます。
が、こういう図面を見ていると、というよりも建築設計の場から一歩引いて見ていると、設計料が安いのも仕方がないのではないか、と思えるときは間々あります。
ただ、鶏と卵ではないのですが、安くなったのが先なのか、設計品質(設計図品質?)が悪くなったから設計料が下がってきたのかは、わかりませんが。

いずれにしろ、設計者はもう少ししっかりとした図面を書かなければいけないのではないか、もっと言えば、設計自体をもっとよく考えなければいけないのではないか、と、率直に思います。

私がBIMをススメるのは、BIMがそれらの解決策の一つとなると考えているからです。



Archicad20によるレンダリング



analogBOX ホームページはこちらからどうぞ