analogBOX ブログ

GのBIM備忘録

思えば遠くへ来たもんだ

2023年12月13日 | BIM

久々の投稿。

最近は某ゼネコンさんに週4日出稼ぎにでる生活。

 

色々と考えさせられる日々。

年を取ってきた事でもあるし、人生のまとめと備忘録を兼ねてブログを再開。

 

なんだか最近怖いものが減ってきたような気がする。

BIM以外にも何でもありのブログになるかな。

 

BIMに関しては、少しでも見る人の役に立ってくれたなら幸甚でございます。

 


Archicad ハジメの第1歩:メニューのカスタマイズ

2022年04月15日 | BIM

メニューのカスタマイズ

Archicadの初歩的な操作の解説動画をアップしました。

1回目はメニューのカスタマイズです。

 

Archicadのメニューはシンプルですが、イマイチ判りずらい、そう思っている方にオススメ。

メニューのアイコンにメニューの名前を表示して分かりやすくします。

また、情報ボックスを横長から縦型配置に変更します。

 

メニューは生産性への影響が小さくありません。

自分が使いやすい形を見出すことはとても大事だと思います。

 


Archicad上でLVSを計算する動画をアップしました

2022年04月11日 | BIM

以前掲載したLVSをArchicad で算出する手順の動画をアップしました。

 

上の動画で使用している

  1. 「プロパティ」
  2. 「ラベル」
  3. 「一覧表」
  4.  解説書

のセットを¥1,000で販売しています。

Archicadのバージョンは24、25用の両方を同梱しています。

 

興味のある方は  をご覧ください。

ChottoTips Store

https://chottotips.stores.jp/items/625280c0b2f3651da8b47f28


Archicad:LVS計算を省力化する

2022年04月05日 | BIM

ArchicadでLVS計算する為の手順を御紹介します。

ここではあくまでも私のスキルに基づきますので、必ずしもArchicadの限界を示すものではありません。

 

このやり方では、窓から境界までの距離等を入力することにより、採光・換気・排煙の有効面積を算出します。

 

 

 

手順としては、

1.【ファイル】>【プロジェクト情報】>【敷地の詳細】の中に項目【用途地域】を追加して、そこに用途地域の番号を入力する。

【プロジェクト情報】に用途地域を追加することで、すべてのプロパティからその値を参照できます。

また、用途地域に合った係数を自動算出することも可能になります。


        

2.「プロパティ」を作成する。

「プロパティ」は

① データを入力するプロパティ

1⃣ 用途地域:あらかじめ用途地域のリストを作成し、番号で用途地域を判別させる。

2⃣ 窓と建築物の直上部分までの垂直距離を計算させるためのデータ、境界までの水平距離を入力

3⃣ 90cm以上の縁側や道路に面することの有無

4⃣ 天井高さ

   その他

⓶ Archicadのオブジェクトから属性を得るプロパティ

1⃣ 窓の高さ・幅・腰高・設置フロア

2⃣ 窓が属するゾーンの名前と番号

  その他

③ ①、②を基に計算をするプロパティ

1⃣ 用途地域の判別:これにより係数等を判別します。

2⃣ 採光係数

3⃣ 窓中心から建物直上部分までの距離:窓を修正しても、関連した部分の計算が自動修正されます。

4⃣ 窓単体の有効採光面積・有効換気面積・有効排煙面積

  その他

 

ただ、プロパティを作成するだけでは窓単体の有効面積しか出せませんので、それらを部屋毎に集計する為には

① 「ゾーン」

部屋領域を示すゾーン以外は必ず非表示にしてください。

ゾーンが重なると目的とするゾーンの属性を取得できません。

 

② 「一覧表」

の作成が必要です。

 

 

また、モデル上で窓の様々なデータや計算結果を確認しながら調整する為に、上記で作成した「プロパティ」を表示させるための「ラベル」を作成すれば効率が上がります。

 

 

 

これらを利用してモデル上で、或いは一覧表上で調整しながらLVS計算を行えば、すべてクリアできた時には関連する図面も窓に関しては修正が完了していることになります。

 

ただ、「プロパティ」は、簡単なプログラミングの知識が必要で、プログラミングの経験のない設計者には少し敷居が高いかもしれません。

 


Archicad : シンプル イズ NOT the BEST!

2022年03月16日 | BIM

Archicadのデフォルトのメニューは非常にシンプルです。

で、これ、使いやすいですか?

 

私にはどうも使いにくい。

鈍いせいか、脳がアイコンにピピッと反応してくれません。

なので、操作のたびに一瞬手が止まります。

「エエと、アレをするにはどのアイコンを選べば・・・・」となります。

そこで、アイコンに名前を表示させてみました。

 

元のアイコンメニューは

これに名前を表示すると

 

そうすると全体の画面は ↓ のようになります。

作業領域は狭くなりますが、慣れればアイコンが分かりにくいストレスよりもマシです。

 

ついでに情報ボックス

を縦型にすると

 

ちょっとゴチャゴチャした感じは否めませんが、使い勝手の評判は悪くはありません。

 

メニュー名の表示方法は

【オプション作業環境】⇒【作業環境】⇒【作業環境】で【アイコンと名前を表示】を選択します。


 

 

一度お試しください。


BIMでは線を引かない

2022年03月16日 | BIM

はい、そう思う今日この頃。

 

 

私はBIMを単にCADの延長線上で考えることはやめたほうが良いと思っています。

BIMは新しい設計ツールである、ぐらいに考えたほうが良いのではないでしょうか?

大変失礼ながら、BIMを使いきれない設計者を見ているとそう感じます。

 

例えば、延焼線。

殆んどのBIMユーザーはポリラインまたは線分で延焼ラインを「引いて」いるのではないでしょうか?

恥ずかしながら、私はそうでした。

 

けれども、よく考えてみれば延焼線というのは「延焼の恐れのある範囲」を示しています。

範囲を示すのであれば「ゾーン」を使うほうが良くない?

 

 

そう思ってゾーンで延焼の恐れのある範囲を作成したら、

「なんだ、ゾーンを使えば自動で防火設備が判別できるじゃん」となりました。

 

 

BIMを使うときには「線を引く」という発想は捨てたほうが良い、と思う今日この頃です。

 

 


BIM幻想

2022年03月16日 | BIM

 

BIMを使うと効率が上がる。

BIMを使えば積算までできる。

BIMはすべてのデータが連動しているので、1か所の修正で関連したすべての箇所が修正される。

早い段階でシミュレーションができる。

etc,etc,etc・・・・・。

 

BIMを使えば効率が上がる?

単純に実施設計の効率を上げる為には、相当なスキルが必要です。

また、難問先送り(現場で対応)体質のところでは、おそらくBIMの効果は出ないのではないでしょうか。

 

BIMは積算もできる?

データさえ入力すれば、正確な積算は可能です。

但し、正確な積算を出すためには精度の高いデータ入力が必要です。

積算の精度は、入力データの精度です。

まともな積算ができないと怒っているあなた、それはデータを入力した アナタ の責任です。

 

BIMはデータが連動している?

そう、一つ修正すれば関連するすべてが修正されます。

誤って消してしまうと、関連するすべての箇所からデータが消えます。

はやく気付いて良かったねえ、フフフ。

 

 

早い段階でシミュレーションができる?

そうね、目先の効率化に目を奪われずにやってください。

 

 

 

 

BIMって、イロイロ難しい・・・・・否、とってもメンドクサイ。


BIMは効率化ツールではないヨ。

2022年02月16日 | BIM

BIMは建築の質を高める為のツールであって、効率化のためのツールではない・・・と思っている。

BIMは「こう使うべき」などという気はさらさらない。

 

何故BIMは効率化ツールではないなどとほざくか?

今、BIMを効率化ツールとして使うには相当なスキルが必要なのですよ。

 

BIMとはinformaitionをmodelingすること。

つまり情報を集積するほどに有用になる・・・はず。

 

でも情報は単に集積しても意味はない。

情報は整理して初めて使えます。

 

BIMだって同じさ。

 

なんぼデータを創りこんでも、それを整理して表現できなければ何の意味もないのです。

この、整理して表現することが、本当にメンドクサイのです。

豊富な知識と経験がないと、泣くよ!

 

難しいのではなく、メンドクサイのですよ。

だからワタシ、最近あまりBIMを薦めなくなりました。

 

企画・計画段階であれば、BIMではなく JWCAD + SchechUP で十分じゃなかろうか、と思い始めた次第。

 

以前は、今後はBIM は必須になるだろうから早めにBIMを使ったほうが良い、と設計者に進めていましたが、今ではあえて薦めることはしていません。

 

今後BIMがさらに進化して、情報整理と表現がもっと楽にできるようになった時に、効率化を考えても遅くないんじゃないかな?

そんなことをツラツラと考えている、今日この頃。

 

暴論御免。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

でも、BIMは設計の質を高めることは確かです!!!

 

 

 

 


ArcchicadChottoTips:ALVSの計算

2021年12月29日 | BIM

今回はArchicadでのALVSの計算方法を御紹介します。

その前に一つ、お詫びと訂正をします。

以前の記事でALVSの計算は直上の高さと境界までの距離以外は自動計算すると書きましたが、天井高も手動で書き込み変更が有ればその値を書き込む必要があります。

ワタクシ嘘をついておりました。

御免なさい。

 

これは、前回も記事に書きましたが、現在のArchicadでは、デフォルトでは異なる建築要素のプロパティ(この場合はゾーンの高さを天井高として取得できれば簡単なのですが)を取得できない、ということが原因です。

今後は何とかそれらを可能にできるよう工夫したいとは思っております。

 

 

では気を取り直して、今回御紹介する方法はプロパティを使います。

一連の手順は

  1. 用途地域のリストを作る。

  2. 計算に必要なプロパティを作成する。
    デフォルトでALVS用のプロパティが用意されていますが、これらは使用しません。



    最初に用途地域を指定することで、補正係数を自動計算できるようにします。



    また、窓のサイズや形式、腰高を変更してもそれぐらいの変更ならばArchicad様に計算を自動でして頂けるように致します。

    ただ残念ながら現状では、建具の属性として取り込めない以下の3点
    1.境界までの距離
    2.窓の直上の高度
    3.天井高
    は人力で修正しなければなりません。

  3. 計算結果を一覧表にして各部屋の計算結果を表示する。


  4. 別途、各部屋面積から計算した必要面積を基に建具やプランを調整する。

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  5. ラベルを作成して必要なプロパティを表示できるようにすれば、図面上での検討が捗ります。

    平面図で検討


    断面図で検討