<あなたへの手紙…!>

加齢と比例し記憶は薄れ身体能力は欠ける日々
模索しながら、頑張って登る八十路坂その生活を備忘録を
ここに綴ります!

息子へ…!⑤

2006年11月15日 | 日記
息子へ…!⑤

そして・・・・・!
いよいよ新学期 あなたは予備校の入学金、諸経費、前期納入の学費を
全部もったまま、消えてしまいました。

捜す気力も失せ・・・・・!
友人知人に聞くこともせず、ただただあなたを恨みました。

  【子に託す事何も無き愛しても心の隅は鞭くれたきや】


その頃…山岳部の遭難者のニュースに親友のお子さん!の名前が、
<彼は大学の山岳部のOBとして参加>
貴方も知っている〇〇君です。
彼女は現地へ飛んで留守だろうと、思いつつも受話器をまわすと、
驚き彼女が電話口に出て。。。「私が行っても邪魔になるだけ」
「来て下さいと、言われたら行くわ」と落ち着いています。
そして・・・・・
難関をくぐりぬけて入社した、会社を止め
「今度、彼は南極越冬隊に参加するのよ!」と。。。淡々と話すのです。
好きな事をやっているのだから、それでいいの!

その後、〇〇君から、「ご心配かけてすみませんでした」と
挨拶の電話があり、その声はとっても明るい声でした。

貴方の事は、お金がなくなったら当然帰ってくるだろう!
と、たかをくくり
 ひっそりとそんな計算をしながら待って居た私・・・!
それが・・・・・!
徐々に君を攻める心より、毎日が私の反省の日々に、変わっていきました。

あの時に、こういえばよかったのでは…?
あの時に、こうせればよかったのでは…? 

【子育てをいかに償い生きるべき吾が罪おもく 蛻《もぬけ》てゆけり】 
               -次回へつづく-
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