下記でもミッションについて書かせて頂きましたが。
BMW よもやま話し-9~ミッション編。
繰り返しの記載で恐縮ですが・・・。
ミッションのギアに問題があったR80G/Sの整備を進めさせて頂いているので
今回も再び書かせていただきます。
過去の作業例。 ( ↓ クリック頂くと過去の記事が見られます)
ミッションbearingの交換ミスで不良になったと思われる車両。
メンテナンスを行った為にギア稼動部が不良になったと思われる車両。
走行のシチュエーションとオイルの銘柄・交換サイクルが合っていなかったと思われる車両。
原因はそれぞれなのですが・・・上記の過去の作業例の車両は金属疲労によるピッチング進行と
ギアの焼き付き・内部のパーツが削れた車両です。
内部のパーツに問題がある場合、ミッションのドレンに鉄粉が付着しています。
削れたシフトフォーク
これらのギアや部品を使用し続けた場合、金属疲労が増し内部パーツの破損・ギアの歯欠けに進行してしまいます。
↓ ピッチング進行等でミッションドレンに鉄粉が付着していた例 ↓ (ミッション内部が重症だったドレン一例)
<!caution!>
◆ミッションドレンから出る鉄粉は確率高くミッションに問題があると思われます。
ミッションはミッションのみの構造なので、ミッションドレンに付着している鉄粉はミッション内部の異常を示します。
オイル交換の際にオイルの量や汚れ、そして鉄粉などの異物の点検して、ミッションの状態を確認してください。
ミッションドレンに鉄粉が目視で多く確認出来る&綿帽子のように多く付着した状態は
ミッション内部の状態が 【かなり悪い】とお考えいただいた方が良いと思います。
先代藤井吉守はドレンから鉄粉が出たら早々にメンテナンスを検討した方が安全運行に繋がると常々言っていました。
ミッション系や駆動系のドラブルはクラッチの後ろ側なので、握って切ってもスムーズに止まる事が出来ません
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/0b/73/59e4e478643c3242c2d0d1fc63ca8fb6.jpg)
◆ミッションの状況を推測する方法は・・・◆
1)ミッションの作動のタッチが悪い(ギアの入りが悪い・ギア抜け、シフトの動きが渋い)
2)ミッションのドレンに鉄粉が付着する(鉄粉は出ないのが通常)
3)動作不良によって乗っていて微振動が多くなった(エンジン部からではない振動)
4)ミッションや後ろから異音が出るようになった(色んな音があるので要点検)
上記の症状が出た場合 【乗ることなく】 早めにメンテナンスをご検討下さい。
ミッションの点検は車検整備などで簡易に点検でき事なので、詳しい事はお近くのバイク屋さんや
いつも経過を見てもらっているBMWのディーラさんでご相談してみて下さいネ。