理乃美

ソフトとハードと論理の覚え書き

ソフトウェアFMステレオ・ラジオ初体験キットのつまずきポイント

2015-08-31 00:07:38 | ソフトウェアFMステレオラジオ
前回のブログでは、あっさりFMレシーバーが動いたように書いたが、まったくノートラブルであったわけではない。

1. はじめからデバッグ用LPC-Link2とJTAGケーブルでつないだままだとNG.

デバッグ用のLPC-Link2をPCに先につないで、あとからJTAGケーブルでキット(LPC-Link2+ラジオ用拡張基板)を接続すればOK.
(キット付属の書き込み器ではなく、(記事にあるように)もう一台LPC-Link2を購入して、それで書き込み等をしている。)


2. ラジオ用拡張基板の差込位置が、1ピッチずれていても勘合してしまう。

  拡張基板とLPC-Link2とはハーフピッチのコネクタで接続する。このコネクタがくせもので、LPC-Link2側のコネクタはリボンケーブルのヘッダ用にデザインされたからだと思うが、外枠とピンとの間にピン2列分位の空間がある。一方で、拡張基板側はピン数ちょうどのコネクタの出っ張りしかない。だから、1ピッチずれても外枠にぶつからずにすんなり刺さってしまう。
ただ、勘合位置がずれると、ジャンパー(JP1toka)で拡張基板に干渉してジャンパーピンがさせなくなるので気づけるのだが。

いずれもたいした問題ではないが念のため。
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初体験キットの試運転

2015-08-30 00:20:34 | ソフトウェアFMステレオラジオ
無事FMReceverがビルドできたので、実際に動かしてみる。

ハードは、初体験キットの素組み。アンテナ端子はSMBではなくスクリュー端子の方を利用。キット付属のアンテナ用ビニル平行線で作った簡易アンテナを接続。アンテナ線は机のうえに適当に広げた。

で、あっさりと受信に成功...って、あたりまえか。

とはいえ、市販ラジオに比べ感度が劣るのだろう、アンテナ線の置き方で受信状況がかわる。
普通なら強力に入るNHK FM 神奈川が確実には受信できない。

仕様の周波数範囲での受信結果は以下のとおり

79.9 MHz FM東京 ノブのLEDは赤が点灯するも、ノイズ交じりの無音。
81.9 MHz NHK (神奈川) アンテナ向きによる。LEDは緑だがノイズ交じり。
84.7 MHz 横浜FM LEDは緑。クリアな音。

それ以外でも、LEDは点灯しないが局間ノイズが消えて、ノイジーな無音となる点がいくつかある。

動かしてみると LPC4370チップがけっこう発熱しているのにびっくり。
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cannot find -lCMSIS_LPC43xx_DriverLib

2015-08-27 23:25:44 | ソフトウェアFMステレオラジオ
「はじめてのオール・ソフトウェア信号処理FMステレオ・ラジオ」で、第2章に記載のとおりにしても表題のエラーでFMReceiverのビルドに失敗してしまう。

理由は、わかってしまえば単純で、CMSIS_LPC43xx_DriverLibがビルドできていないため。記事のビルド手順ではちょっと足りない。

P33の「ビルドする」ではいきなりFMReceiverのビルドで始まっているが、その前にCMSIS_LPC43xx_DriverLibをビルドする必要がある。

まず、Project ExplorerでCMSIS_LPC43xx_DriverLibを選ぶ。すると、Quickstart Panelの表示が 'Build 'CMSIS_LPC43xx_DriverLib' [Debug] 等に変わる。これだとターゲットはDebugなので、ツールバーのBuildボタンをプルダウンしてRelease(Release build)を選ぶ。選ぶだけで、ビルドがかかってライブラリが準備できた。

で、記事の記載のとおり、Project ExplorerでFMReceiverを選び、やはりツールバーのBuildボタンをプルダウンして、Release (Copy whole from Flash to RAM) を選ぶと、Relaseビルドがビルドされる。

これで無事ビルド完了。
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