今回の記事では、公式日本語訳・非公式日本語訳の両方から私がPapyrusの名言だと思う台詞を選び、解説していきます。
公式日本語版の台詞は、子供でも読めるようにほとんどが平仮名で書かれています。引用元に忠実でありたいということと、平仮名の持つやわらかさとUNDERTALEの独特な世界観が合わさってできる不思議な味わいを大切にしたいということから、漢字に変換などはしないでおくことにします。読みにくいかもしれませんが、ご容赦ください。
そして……まさかとは思いますが、このページを開いた方に、UNDERTALEをまだプレイしていない方は、いませんよね? このページには大量のネタバレが含まれます。万が一、今この画面を開いているあなたがまだUNDERTALEをプレイしていないのなら、今すぐブラウザバックすることを強く強く推奨します。念のため、たくさん改行しておきます。

Papyrusといえば底抜けな明るさを持った愛されるべきアホの子ですね。そして、ひたすらに優しい。彼が死ぬ間際まで信念として抱き続けるとてつもない性善説が、もはや聖人レベルです。尊敬の眼差しを集めて人気者になりたいと彼は常にいっていましたが、もう既にそれ以上のものを手にしているといえるでしょう。主にプレイヤーからですが。
そんな心優しいPapyrus君ですが、実は戦闘能力も体力以外はUndyneよりもハイスペックで、本気を出したら相当強いのではないかと思われます。しかし、少なくとも作中では、その実力が発揮されることはありませんでした。Papyrusは聖人なので、殺すという発想ができないのです。
(*PapyrusもSansと同様にGaster Blasterを使えると、作者が公言していたという噂を耳にしたのですが、情報の出所がつかめていません。もし、詳しく知っている人がいましたら、コメントで送っていただけるとありがたいです
→コメントで教えていただけたので、それをこちらに載せておきます。
"パピルスがガスターブラスターを使用できる件についての出所を記入させて頂きます。(公式日本語版)
これはパピルス戦までをGルートで進む必要があります。(通常は以下の方法を試しても、別の返事が返ってきます)
パピルスを殺さず、見逃した後(Nルートへ分岐)、彼の部屋へ行き、骨がある右下の箱を調べると、「もしオレさまがスペシャルこうげきをつかっていれば、ブラスターでふっとばされてもおかしくなかった」というような発言を聞くことができました。")
さて、名言に戻りましょう
「だああ! これは残念だ… 俺様はUNDYNEならアイツと友達同士になれると思っていた。けどどうやら、俺様はUNDYNEを過大評価していたみたいだな。彼女が挑戦すらしないとは」(非公式日本語訳)
パピルスは仲を取り持つことにおいては天才的ですね。アンダインが挑戦という言葉に対して敏感なことを利用して主人公と友達にならざるをえないように仕向けるというのも、なかなか賢いです。
公式日本語訳には「やっぱりアンダインにはむりだったか」となっており「無理」という言葉にアンダインは反応していますが、やはりここは「挑戦」の方がしっくりきますよね。
そして「Undyne」が全部大文字……原文では全ての文字が大文字で、これがPapyrusらしさなのですが、日本語訳にするとどうしてもアルファベットの部分だけが大文字になってしまって、意味合いが変わってしまう……。この点に関して、公式日本語訳の「アルファベットをなくし、Papyrusの台詞は縦書きにする」というやり方はとても優秀だと思います。日本語には大文字と小文字がない分、横書きと縦書きがあるというのを利用したわけですね(英語の場合、基本的に文章で縦書きはありません)。
「もうすぐ…いっちゃうんだよね…? でも サヨナラなんていわせないッ! オレさまのまちではサヨナラきんしッ! 「またね」といって、おわかれしよう!」(公式日本語訳)
こういう、ささやかな発想の優しさが、Papyrusの魅力なのですよ。「さよなら」と「またね」の違いなんて、心の乾いた大人は気にしないでしょう。でも実際「さよなら」を「またね」に変えてみると、全然印象が違うんですよね。
「みんなに、あきらめるのを あきらめさせなきゃいけない!」(公式日本語訳)
Papyrus王エンドは、Papyrusの弱音から漂う哀愁が辛いですよね。特に、公式日本語訳では悲しみが数段増しています。Papyrusの、あのアホで明るい性格は、100%素なのではなく、皆の為、特にSansの為にあえて作っているような面も少なからずあるということが垣間見えて、悲しいけれどそれがかっこいいというか何というか、ニクい設定ですよね。
しかし、そんな状況でも必死に希望を持ち続けようと、Papyrusは奮闘しているわけです。そしてその姿勢を、同じ言葉を重ねることで意味を変えていくという「Papyrusらしさ」に乗せて宣言しているのがこの台詞です。
「だが…そ…それでも!俺様はお前を信じるぞ!お前はイイ奴になれるのだ!例えお前がそう思ってなくともな!約束する…俺様は…」(非公式日本語訳)
たった今自分を死に至らしめる一撃を繰り出した相手に、なぜこうも優しくできるのか。虐殺を繰り返し、Torielからすら死に際に見捨てられた主人公を、Papyrusは頭一つだけ残った状態で見捨てないわけですよ。もう、泣けるんです。本当に。
個人的には、Gルート一番の難関はSansでもUndyneでもなくPapyrusです。技術的な辛さではなく、精神的な辛さでプレイヤーを苦しめてきますからね……(UndyneとSansはチートでなんとかしたなんて言えない)
凶悪なプレイヤーを「力」で止めにくるのがSansであるのに対し、「心」で止めにくるのがPapyrusです。骨兄弟は対比がはっきりしていますね。
次回は、Papyrusの師匠であり親友でもあるUndyne姉貴の名言をまとめていこうと思います。次の記事も読んで頂けると有り難いです。それでは!
これはパピルス戦までをGルートで進む必要があります。(通常は以下の方法を試しても、別の返事が返ってきます)
パピルスを殺さず、見逃した後(Nルートへ分岐)、彼の部屋へ行き、骨がある右下の箱を調べると、「もしオレさまがスペシャルこうげきをつかっていれば、ブラスターでふっとばされてもおかしくなかった」というような発言を聞くことができました。
ありがとうございます!
素晴らしい名言集をありがとうございます!!
きっと、僕は一生Gルートに進むことは出来ないでしょう…w