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黒縁メガネ氏の日記

黒縁メガネ氏のUNDERTALEブログです

ラルセイに関する考察

2018-12-06 01:01:56 | DELTARUNE


この記事はDELTARUNEに関する考察の記事です。ネタバレを含んでいるため、DELTARUNE及びにUNDERTALEを未プレイの方はブラウザバック推奨です。既プレイである程度考察もし、別の人の考察も見てみたいという方は、これから先にお進みください。念のため、たくさん改行しておきます。






















































*ラルセイは何のダークナー?

ラルセイについて考える前にまず、ダークナーについて考える必要があります。闇の世界の住民たちは皆、トランプやぬいぐるみ、チェス、埃など、古いおもちゃがしまわれた棚に因んだキャラクターとなっています。また、彼らの目的はライトナーに力を貸すことだと作中で語られています。このことから、ダークナーは忘れられてたおもちゃに宿った心だと考えられます。

しかし、ラルセイには元となったものが見当たりません。ラルセイは実はダークナーではないというのも考えましたが、それではキングの反応が説明できないのです。キングはクリスとスージィを見てすぐにライトナーだと理解しています。しかし、ラルセイに対しては「ライトナーを盲信するダークナー」だと思ったようです。

ここで私は、ラルセイは「ゲーム」のダークナーではないかという説を提唱します。使われていない棚にしまわれたゲームカセットがあって、そのゲームを象徴するキャラクターがラルセイだったとしたら、、、?ということです。

この仮説に至った理由は他にもあります。ラルセイは妙にメタい発言が多いのです。チュートリアルで主人公に「前にやったことある?」と言ったり、ランサーに対しては「弾幕のパターンが悪い」とか「1シーンまるまる使って」などと言います。また、スージィにヒントを出す際、パズルは壁の向こうにあってプレイヤーからしか見えるはずのないのに全くツッコミを入れません。

もしこの仮説が正しければ、ラルセイはゲームの登場人物でありながら「ゲームのダークナー」でもあることになります。二重構造ですね。

二重構造といえば、そもそもDELTARUNEがゲームなので、この仮説が正しかった場合、ここにも二重構造が生まれます。



*どこからどこまでが「ラルセイのゲーム」?

しかし、闇の世界全てがラルセイのゲームだったとしたら、ラルセイにとって予想外だったであろう展開に説明がつきません。もし始めから最後までラルセイのゲームなら、ラルセイはゲームそのものなので先の展開は全て読めることになるでしょう。しかし、実際にはラルセイにとって明らかに予想外だったであろう出来事がたくさん起きています。

特に予想外そうに感じたのは、ラルセイが牢屋に閉じ込められた時の反応です。冷静でありながら落ち込んだ態度が、大袈裟でなく演技っぽくもないため本心のような気がします。

また、キングの騙し討ちにあった際の反応も、予想外でしょう。スージィとランサーが取った行動で難を逃れますが、スージィは明らかにラルセイの予想通りには動かない存在でした。

そのため、どこかに「ラルセイのゲーム」と「その外にある闇の世界」の境目があったと考える必要があります。私は、ラルセイが治める街の最後にあった扉が境目だったのではないかと睨んでいます。

あの街一つで全てが揃っていそうなのに以降全く使われなかったことや、あの扉は普段開いておらずランサーは入ってこれないはずだという設定からそう考えました。

また、ラルセイはグロウシャードの使い方について「説明しなくてもわかるよね」と言います。ラルセイにとっては見慣れた存在なのでしょう。しかし、それ以外のアイテムについてはラルセイに使うと具体的な感想を言うため、外の世界でのアイテムはラルセイにとってありふれた存在ではないようです。


*外の世界は、ラルセイがゲームにした

ラルセイはランサーに対してもう「少し早く行動するべきだ」といいます。これ、ゲームバランスが悪くならないよう意識した発言に聞こえませんか? ラルセイは闇の世界全体を「ゲーム」に仕立て上げることでプレイヤーやクリスたちを接続したではないでしょうか。接続、、、ゲームを始める時に出ましたよね。「我々は、接続されていますか?」



*ラルセイとアズリエル

DELTARUNEではアズリエルのベッドの下に非正規品のコントローラーがありました。また、クリスとアズリエルは非常にゲームが好きだったようです。

Tobyさんはかつて、弟と一緒にRPGツクールでゲームを作って遊んだことがあるそうです。あれ、、、これ、クリスとアズリエルの関係に繋がるんじゃないですかね?

もしアズリエルのベッドの下にあったコントローラーがマジコンなら、、、?アズリエルはゲームのシステムを吸い出して改造してゲームを作っていたのではないでしょうか? そして、そのゲームがラルセイのゲームだったとか、、、?

もしかしたら、ラルセイの街に住民がいなかったのもアズリエルがゲームの製作を途中でやめてしまったからなのかもしれません。

ラルセイは「この世界では戦う必要はない」と言います。UNDERTALEも戦わなくていいゲームでしたが、UNDERTALEという概念を一旦頭から完全に外した上で考えたら「戦わなくていいRPG」を作るのは非常に難しいはずです。

アズリエルはUNDERTALEのような戦わなくていいRPGを作ろうとして詰んでやめてしまったのかもしれません。そして取り残されたラルセイの孤独な気持ちが、闇の世界にクリスとスージィを引き込むきっかけとなった、、、?

ラルセイは旅の終盤に「君たちに出会えて本当に良かった」と泣きながら伝えてきます。牢屋に入れられた時も、同じことを言おうとしています。この台詞は、プレイヤーに対する作者及びゲーム自身の気持ちだと思うんですよね。

つまり、これはUNDERTALEのプレイヤーに対してTobyさんが送る非常に遠回りな感謝状、、、だったらいいなw でも、Tobyさんがやりそうことじゃないですか?

ちなみに、牢屋でお礼を言おうとしたことに関してですが、、、ラルセイはここで「詰み」だと判断し、クリスたちとの接続を切ってライトナーの世界に返すつもりだったのではないかと私は考えています。


私が立てたこれらの仮説は確証はないため妄想の域を出ませんが、一応根拠に近いものはあります。ラルセイの見た目がアズリエルに似ていることと、ラルセイ(Ralsei)はアズリエル(Asriel)のアナグラムだということです。



*結論

ラルセイが登場するゲームは作りかけで捨てられていて誰もやってくれません。だからラルセイはダークナーという形でゲームの外に出て闇の世界をゲームに仕立て上げ、それをやってもらうことで、自分のゲームをやってもらったことにしました。こういうことではないでしょうか。


私のラルセイに関する現時点での考察は以上です。ここまで読んでくれたあなたが大好きです(アシタノワダイ風)。それではまた、次回の記事でお会いしましょう。

受け取りました!DELTARUNE!

2018-12-02 23:30:57 | DELTARUNE

この記事はDELTARUNEに関する感想と考察の記事です。ネタバレを含んでいるため、DELTARUNE及びにUNDERTALEを未プレイの方はブラウザバック推奨です。既プレイである程度考察もし、別の人の考察も見てみたいという方は、これから先にお進みください。念のため、たくさん改行しておきます。













































*プレイした感想

Toby magicは健在でした! とにかくキャラクターが魅力的で、ギャグも情熱も涙も満載です。

知的でありながら純粋なラルセイ、情緒不安定だけど根は仲間思いなスージィ、最強のボケをかましてくれるランサー。Tobyさんはどうしてこれほども尊い個性を持ったキャラクターを描けるのでしょうか。まさにトビーマジックです。

また、寡黙で意思がほとんどないように見える主人公というのは、UNDERTALEからの伝統と言えるでしょう。これはTobyさんの創作における一貫された要素なのかもしれません。そうなると、クリスの設定がDELTARUNEだけでなくUNDERTALEの考察にも繋げられる可能性がでてきます。

また、戦ってきたモンスターたちが全て棚の奥に眠っていたものたちだったというオチや、長く大きな夢を見ていたように感じさせる雰囲気も非常に私好みです。そう、Tobyさんが描く物語は非常に私好みなのですw

そして、一番の問題シーンとされているラスト。あれは製品版への布石になりますね。もしかしたらあそこからメタ的な展開に、、、?いや、確実にそうなると私は思っています。

一部ではUNDERTALEの魅力の一つにあった「メタ要素に対する高度な世界観の構築」がDELTARUNEにはないという意見が一部上がっていますが、これはまだデモ版だから仕方がないことだと思います。

UNDERTALEのデモ版も、トリエル戦まででした。この時点でUNDERTALEで語られたセーブの概念やゲームという行為に対するTobyさんの思想を想像することは不可能だったでしょう。それでもキャラクターや展開が魅力的だったから多くの支援を得られたのです。

ここに関しては製品版に期待しましょう。きっとTobyさんなら、UNDERTALEと同じくらい、もしくはそれを圧倒的に上回る素晴らしい構造美に満ちた世界を作ってくれるはずです。

というか、既にメタ要素に対する高度な世界観が垣間見得ていると思うのは私だけでしょうか?特にヌイが語るジェビルの言葉とか、、、



*考察

さて、まだデモ版なので考察するのは早いかもしれませんが、、、それでも、いろいろ妄想したくなっちゃうじゃないですか。ということで、フライング気味ですが現時点での私の考察(妄想)を書いていこうと思います。今回の論点は、製品版のDELTARUNEがどんな形になるのかを予想するというものです。

まず、DELTARUNEの製品版をイメージすると必ず引っかかることがあります。それは、デモ版にしてはあまりに完成されすぎているという点です。最後の演出で残る疑問を除けば、あれだけで一つのRPGとして成り立ち得るのです。

物置から異世界に飛ばされ、闇の王との戦いに勝って民衆を圧政から助け、旅を終えて元の世界に戻ってくる。闇の世界で出会ったモンスターたちは忘れられていたおもちゃだったというオチもついている。物語としてはこれだけで完璧です。

そのため、DELTARUNEの完成版を想像する時はなぜchapter1で物語が一つ終わったかのような作りにしたのか、ということをまず考えなくてはなりません。



*ゲームの中のゲーム

まず私は、クリスたちが生活する世界と闇の世界とではコマンドの表示が違うことに目をつけました。前者はUNDERTALEと全く同じであるのに対して、後者はより一般的なRPGに近いものとなっています。

また、闇の世界の設定も、悪政を敷く敵の暴君などは一般的なRPGによく見られるものです。ギャグやキャラクターの行動にこそToby節がかかっていますが、大きな流れとしては非常にベタなのです。

これらのことから、闇の世界はクリスが生活する世界の誰かが作ったゲームの中であり、そこになぜかクリスたちが迷い込んでしまったということなのではないかという仮説に至りました。



*オムニバス形式か?

オムニバスというのは、小さな作品をいくつか集めてまとめ上げることで一つの作品にしたものです。小説や映画ではよく見られる手法ですね。

RPGでオムニバスなんて前代未聞と思うかもしれませんが、実は意外にも前例があります(いや、知っている人も多いでしょう)。某スクエアの隠れ名作RPGがオムニバス形式でした。そしてこの某隠れ名作RPGは、Tobyさんの創作の方向性に少なからず影響を与えていたようです。それはMEGALOVANIAの由来を調べれば分かることでしょう。



*結論

DELTARUNEは、クリスが何度も別のゲームの世界に引きずり込まれて主人公にさせられることで、オムニバス形式に似た構造をとるというのが私の勝手な予想です。



さて、あまり長くなってしまうと良くないので、今回はここで筆を置こうと思います。次回はラルセイに関する私の考察です。楽しみにしていただけたら光栄です!