今回の記事では、公式日本語訳・非公式日本語訳の両方から私がSans兄貴の名言だと思う台詞を選び、解説していきます。
公式日本語版の台詞は、子供でも読めるようにほとんどが平仮名で書かれています。引用元に忠実でありたいということと、平仮名の持つやわらかさとUNDERTALEの独特な世界観が合わさってできる不思議な味わいを大切にしたいということから、漢字に変換などはしないでおくことにします。読みにくいかもしれませんが、ご容赦ください。
そして……まさかとは思いますが、このページを開いた方に、UNDERTALEをまだプレイしていない方は、いませんよね? このページには大量のネタバレが含まれます。万が一、今この画面を開いているあなたがまだUNDERTALEをプレイしていないのなら、今すぐブラウザバックすることを強く強く推奨します。念のため、たくさん改行しておきます。

Sansといえば、その複雑な魅力から、UNDERTALEで一番の人気を誇っているキャラクターですよね。一見するとただの怠け者で弟思いの兄。しかしながらその正体は世界の構造について知ってしまった王国研究所の研究員(元研究員?)であり、Gルートのラスボスでもあります。彼が怠けてジョークばかり言い、いつもニヤニヤしているのは、皆が自分のように世界の構造について知って絶望してしまうことがないようにするための配慮なのですね……。そう考えると、実は地下世界で一番苦労しているのはSansなんじゃないかと思えてきます。
「あたえられたもんをうけいれていきていくってのも、わるくないぜ?」(公式日本語訳)
MTTリゾートでのSansとのディナーでかけられる台詞です。この台詞単体でも十分名言なのですが、SansがNルートやPルートにおいては「リセットされ続ける世界」というのを受け入れて生きているということを踏まえると、この台詞はさらに厚みを増します。
非公式日本語訳では「時には与えられた運命を受け容れるのもいいもんだ」となっていますが、この台詞に関しては公式の方が好きです。「うけいれていきていく」というフレーズが気に入ったからです。
「アンタは「ケツイ」ってもんを もってるんだ」(公式日本語訳)
Sansは「決して決意を抱かない生き方」をしてきた男。であると同時に「自分があえて決意を抱かないことで皆の幸せを守る」という逆転発想の決意を抱いているとも言えます。それを踏まえてこの台詞を聞き直すとなんだか深いものを感じるのですよ。
「すがすがしい日だよな 外は。小鳥は歌い、花は咲き乱れ…こんな日こそ、お前さんみたいな子供には…地獄の業火で焼かれてもらうぜ」(非公式日本語訳の旧バージョン)
言わずとも知れたSansの名台詞ですね。ただ、「地獄の業火で焼かれてもらうぜ」の部分がどこかのページからの無断転載だったらしく修正版では「地獄の業火に焼かれるべきだ」に変わってしまったんですよ……
ちなみに、この台詞は私が知っているだけでもかなりの数の翻訳パターンがあります。そのうちいくつかをここに書き記しておきましょう。
「きょうは ステキな日だ はなが さいている ことりたちも さえずっている こんな日には おまえみたいな ヤツは… じごくで もえて しまえば いい」(公式日本語訳)
「今日はいい天気だ 鳥は歌い 花は咲き誇る クソガキを地獄に突き落とすには最高の日だと思わないか?」(Stronger than youのSansバージョンの日本語版の歌詞の一部)
「外はとても天気がいい。鳥が歌っている。花が咲いている… こんな日には、お前みたいな小僧どもは……地獄の業火に焼かれるべきだ。」(Laticeさんの翻訳)
まぁ、翻訳はどうであれ、どれが正解でどれが不正解とかはないと思うんです。そもそも言語が違う時点で100%原文と同じ意味にするということはできないわけですから。
と、いうことで、ここに原文を載せておくことにします。
《It’s a beautiful day outside. birds are singing. Flowers are blooming... on days like these.
kids like you... Should be burning in hell.》
あなたもオリジナルの翻訳してみたらどうですか?
「いつも おもってたんだ… なんでみんな さいしょに ひっさつわざを つかわないんだろうって」(公式日本語訳)
これはゲームにおける永遠の謎です。ただ、このゲームではそんな謎の一つ一つに意味をつけられています。だからこれにも意味があるのかもしれません。この謎に関する私の解釈(妄想)は後の記事にまとめようと思います。
「どうした? ただここに突っ立って攻撃を食らうとでも思ったか?」(非公式日本語訳)
Sansは攻撃回避の達人です。きっと、ショートカット能力のおかげでしょう。これまで、攻撃は真ん中にさえ当てれば必ずダメージを与えることができ、これはプレイヤーの腕に任されるものでした。しかしながらSansは、攻撃を毎回回避するというとんでもない禁じ手を使ってきます。しかも、SansのHPは1しかなく、1ダメージ与えられれば倒せる(=殺せる。言葉って恐ろしい!)のに、一ダメージも与えられないというなんともいえないこの歯がゆさ。ゲームにおける「システム」の中で表示されるステータスからすれば「最弱の敵」となるのですが、それらの数値を全く無効にする能力をSansは持っているわけです。ゆえに、実質的には攻撃力∞ 防御力∞となる最強の敵といっても過言ではありません。
「gettttttt dunked on!!!」(原文)
非公式日本語訳では「ダンクシュートでくたばりやがれ!」と訳されています。公式日本語訳では「あれ? しんだのか? ハグしようとしただけなのにな」となっていて、その後の展開に少し変化があります。また、これらとは別に「してやったりだぜ!」と訳す人もいます。ただ……すみません、これについては、私は英文そのままの方が好きなのです。なんというか、はき捨てる台詞としてのテンポがいいんですよね。
「しってるよ… おまえみたいな ヤツのことは…「ケツイが かたい」…っていうんだろ?」(公式日本語訳)
この台詞は、不殺を貫いた時の審判における台詞と対になっています。Pルートで皆を幸せに導いたのも決意。Gルートで皆を殺したのも決意。なんとも、皮肉ですねぇ……。作者のTobyさんはファミ通のインタビューで「決意」について次のように述べています。「あまりに固すぎる決意を持った人は、たったひとりで世界の未来すら変えてしまいかもしれない……。そんな力が、果たして良いものなのか悪いものなのか、これは誰にもわからないでしょう」Sansの台詞は、まさにこのことを言っているのです。
ちなみにこの台詞、非公式日本語版では「お前がどんな奴かは知ってるさ。お前には、あー、とてつもない 決意があるよな?」となっています。Sansが好きな人は公式より非公式の方がいいという人が多いらしいですが、私はこの台詞に関しては公式の方が好きです。「ケツイが かたい」を鉤括弧で強調したことと「おまえみたいなヤツ」ということで、Floweyのことを匂わせているところが私の中ではかなり評価が高いです。
次回は、Sansの弟のPapyrus君の名言をまとめていこうと思います。次の記事も読んで頂けると有り難いです。それでは!
ナプスタくんのカタツムリ牧場行ってパピルスに電話すれば分かりますが、靴下がヌメヌメらしいです
もしかしたらガスターさんやアルフィーさんと一緒に研究してたのかも?(Pエンド後の会話からもアルフィーとサンズは初対面じゃない事が分かる)
決意のエキスの量が多すぎたからアマルガムと化したモンスターが出てきた…しかし少量のエキスだったら…もしかしたらありうるかもしれません…(結局何が言いたかったのか分からずにコメントしました。はい。すいません。)
↓
外は美しい日だ。 鳥が歌っている。 こんなに花が咲いている...
おまえのような子供は…地獄で燃えているべきだ。