梅雨のころ、ハナショウブは大きい優美な花を咲かせる。
気象庁は6日「関東甲信地方は梅雨入りしたと見られます」
と発表した。
そんなおりに、テレビから水郷佐原水生植物園を彩る美しい
ハナショウブの映像が流れた。梅雨空に色鮮やかなハナショ
ウブの群生が目に染みるよう…。

水辺に彩るハナショウブ
梅雨入りしハナショウブはその美しさを増すころ。横須賀市
の「横須賀しょうぶ園」に尋ねたら「ハナショウブは満開の
見頃です」という。
6月8日(金)、梅雨晴れ。いつものように早めに地下鉄
に乗り横浜駅発8:13分のJR横須賀線、久里浜行に乗り
換えて衣笠駅に9:04分に着いた。

清楚な純白のハナショウブ
京急バス「しょうぶ園循環」に乗り、12分ほど揺られると
終点の「しょうぶ園」バス停。スイレンの池を眺めて歩くと
横須賀しょうぶ園に9時半ごろ着いた。
日本風の門をくぐると、緑の山に囲まれた園内は梅雨晴れに
映える紫や白、黄などのハナショウブが優雅に咲き乱れてす
ばらしい眺めだ。

ピンクに華やぐハナショウブ
パンフに「当しょうぶ苑では、江戸系、肥後系、伊勢系、米
国系に分類しています。5月下旬から7月上旬にかけて、お
よそ7,000㎡の田に412品種、14万株のハナショウ
ブが次々と花開くよすをお楽しみください」と。
3.8ヘクタールの園内には、しょうぶ田が17区画あり、
小さな比較田ではアヤメ、カキツバタ、ハナショウブの見分
け方が見られる。小高い丘には「しゃくなげ苑」や「ふじ苑
」もある。

八つ橋を散策する人たち
しょうぶ苑の周りにはアジサイも見頃を迎えハナショウブと
競うように手まりのような赤や青の花を咲かせている。まず
は入口に近い、1番区画から観賞していく。
多くの名花の中で薄紫の花弁が垂れる優美な「江戸系 初鏡」
が印象的だ…。2番区画では、緑の葉に純白の「肥後系 三
光錦」が清楚な花を咲かせ清々しい。

江戸系 春の海
3番区画では「江戸系 春の海」が昔ながらの濃い紫の花が
凛としてすばらしい。散策路を巡ると、山の緑が風に揺らぎ
生き生きとし目にさわやかだ。
ちょっと一休み。夏日のしょうぶ田では伝統的な菅笠に紺絣
の衣装で花殻を摘む二人の女性に観光客の熱い目が注がれる
。初めて見る人たちは物珍しそうに眺めていた。

菅笠の花殻を摘む女性
菅笠の女性像とハナショウブは絵になるようなシーンだ。昔
ながらの衣装を眺めていたら、唱歌の「茶摘」の一節<あれ
に見えるは茶摘みじゃないか 赤いたすきに菅の笠>が浮か
ぶ…。
4番区画のあたりから、満開のアジサイの花が色鮮やかに彩
る。両手に花の嬉しい花の道だ。黄色いハナショウブの群生
が広がる。

米国系 ピンクフロト
八つ橋を歩くと両サイドのハナショウブがみられる。5,6
と廻り、7番区画に入ると、明るい陽に映える大輪の「米国
系 ピンクフロスト」が美しく華やいでいた。
白に近い薄紫の花弁の基部に黄色い筋があり、華麗な花弁が
彩る花姿はアメリカ的なゴージャスさがある。

ハナショウブを眺める二人ずれ
夏日の日差しに照らされ8番区画に入る。やわらかな緑の葉
にさわやかな純白の「江戸系 鶴ヶ城」が上品に咲いている
。抜けるような白い花姿が奥ゆかしい。
9、10番区画と廻る。11番区画では濃い青色の「肥後系
光源氏」の群生がすばらしい。近くに白いハナショウブも
咲き乱れ白いジュータンのよう。

群生する濃い青のハナショウブ
再び八つ橋から、ハナショウブが咲き広がる園内を一望する。
ハナショウブは一輪ごとに愛でるのも味わい深いが、色々な
ハナショウブが群生し咲き乱れる群生美はすばらい。
色彩が織りなす典雅な調べは日本的な花風景だろう。
入口に戻り、水車のある裏側のしょうぶ田へ。12番区画か
ら17番区画がある。

アジサイと水車とハナショウブ
爽やかな緑の風が吹く木陰で憩い冷たいビールを飲みながら、
色鮮やかなハナショウブを眺める。心地よい昼下がりの一時
だ。
水車のある裏山は色とりどりのアジサイが見事だ。赤い西洋
アジサイや青いアジサイ、ガクアジサイなど種類も多い。水
車とアジサイは写真スポットでもある。
13番区画では、ごく淡い水色の「伊勢系 美吉野」が品位
ある優雅さで咲き誇る。すばらしい名花のようだ。17番
区画では、花弁の縁が赤紫で中が白い「肥後系 君子」が陽
に映え言い知れぬ妖艶な美しさだ…。

肥後系 君子
木段を上り展望台へ。眼下に見事なしょうぶ田が広がる。し
ゃくなげ苑を抜けウグイスが鳴く山道をたどりふじ苑を回っ
て表しょうぶ田に下る。
柳が揺れるベンチから八つ橋を眺める。日傘をさした女性た
ちがそぞろ歩く姿は風情があり梅雨晴れのしょうぶ苑の風景
らしい。
八つ橋の中央を歩き華やぐハナショウブを堪能し横須賀しょ
うぶ園を後にした。
気象庁は6日「関東甲信地方は梅雨入りしたと見られます」
と発表した。
そんなおりに、テレビから水郷佐原水生植物園を彩る美しい
ハナショウブの映像が流れた。梅雨空に色鮮やかなハナショ
ウブの群生が目に染みるよう…。

水辺に彩るハナショウブ
梅雨入りしハナショウブはその美しさを増すころ。横須賀市
の「横須賀しょうぶ園」に尋ねたら「ハナショウブは満開の
見頃です」という。
6月8日(金)、梅雨晴れ。いつものように早めに地下鉄
に乗り横浜駅発8:13分のJR横須賀線、久里浜行に乗り
換えて衣笠駅に9:04分に着いた。

清楚な純白のハナショウブ
京急バス「しょうぶ園循環」に乗り、12分ほど揺られると
終点の「しょうぶ園」バス停。スイレンの池を眺めて歩くと
横須賀しょうぶ園に9時半ごろ着いた。
日本風の門をくぐると、緑の山に囲まれた園内は梅雨晴れに
映える紫や白、黄などのハナショウブが優雅に咲き乱れてす
ばらしい眺めだ。

ピンクに華やぐハナショウブ
パンフに「当しょうぶ苑では、江戸系、肥後系、伊勢系、米
国系に分類しています。5月下旬から7月上旬にかけて、お
よそ7,000㎡の田に412品種、14万株のハナショウ
ブが次々と花開くよすをお楽しみください」と。
3.8ヘクタールの園内には、しょうぶ田が17区画あり、
小さな比較田ではアヤメ、カキツバタ、ハナショウブの見分
け方が見られる。小高い丘には「しゃくなげ苑」や「ふじ苑
」もある。

八つ橋を散策する人たち
しょうぶ苑の周りにはアジサイも見頃を迎えハナショウブと
競うように手まりのような赤や青の花を咲かせている。まず
は入口に近い、1番区画から観賞していく。
多くの名花の中で薄紫の花弁が垂れる優美な「江戸系 初鏡」
が印象的だ…。2番区画では、緑の葉に純白の「肥後系 三
光錦」が清楚な花を咲かせ清々しい。

江戸系 春の海
3番区画では「江戸系 春の海」が昔ながらの濃い紫の花が
凛としてすばらしい。散策路を巡ると、山の緑が風に揺らぎ
生き生きとし目にさわやかだ。
ちょっと一休み。夏日のしょうぶ田では伝統的な菅笠に紺絣
の衣装で花殻を摘む二人の女性に観光客の熱い目が注がれる
。初めて見る人たちは物珍しそうに眺めていた。

菅笠の花殻を摘む女性
菅笠の女性像とハナショウブは絵になるようなシーンだ。昔
ながらの衣装を眺めていたら、唱歌の「茶摘」の一節<あれ
に見えるは茶摘みじゃないか 赤いたすきに菅の笠>が浮か
ぶ…。
4番区画のあたりから、満開のアジサイの花が色鮮やかに彩
る。両手に花の嬉しい花の道だ。黄色いハナショウブの群生
が広がる。

米国系 ピンクフロト
八つ橋を歩くと両サイドのハナショウブがみられる。5,6
と廻り、7番区画に入ると、明るい陽に映える大輪の「米国
系 ピンクフロスト」が美しく華やいでいた。
白に近い薄紫の花弁の基部に黄色い筋があり、華麗な花弁が
彩る花姿はアメリカ的なゴージャスさがある。

ハナショウブを眺める二人ずれ
夏日の日差しに照らされ8番区画に入る。やわらかな緑の葉
にさわやかな純白の「江戸系 鶴ヶ城」が上品に咲いている
。抜けるような白い花姿が奥ゆかしい。
9、10番区画と廻る。11番区画では濃い青色の「肥後系
光源氏」の群生がすばらしい。近くに白いハナショウブも
咲き乱れ白いジュータンのよう。

群生する濃い青のハナショウブ
再び八つ橋から、ハナショウブが咲き広がる園内を一望する。
ハナショウブは一輪ごとに愛でるのも味わい深いが、色々な
ハナショウブが群生し咲き乱れる群生美はすばらい。
色彩が織りなす典雅な調べは日本的な花風景だろう。
入口に戻り、水車のある裏側のしょうぶ田へ。12番区画か
ら17番区画がある。

アジサイと水車とハナショウブ
爽やかな緑の風が吹く木陰で憩い冷たいビールを飲みながら、
色鮮やかなハナショウブを眺める。心地よい昼下がりの一時
だ。
水車のある裏山は色とりどりのアジサイが見事だ。赤い西洋
アジサイや青いアジサイ、ガクアジサイなど種類も多い。水
車とアジサイは写真スポットでもある。
13番区画では、ごく淡い水色の「伊勢系 美吉野」が品位
ある優雅さで咲き誇る。すばらしい名花のようだ。17番
区画では、花弁の縁が赤紫で中が白い「肥後系 君子」が陽
に映え言い知れぬ妖艶な美しさだ…。

肥後系 君子
木段を上り展望台へ。眼下に見事なしょうぶ田が広がる。し
ゃくなげ苑を抜けウグイスが鳴く山道をたどりふじ苑を回っ
て表しょうぶ田に下る。
柳が揺れるベンチから八つ橋を眺める。日傘をさした女性た
ちがそぞろ歩く姿は風情があり梅雨晴れのしょうぶ苑の風景
らしい。
八つ橋の中央を歩き華やぐハナショウブを堪能し横須賀しょ
うぶ園を後にした。