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わたしの散歩道

ブログを始めました。

純白のミズバショウが彩る尾瀬ヶ原

2013-07-13 10:38:40 | Weblog
 残雪がなくなる五月下旬、尾瀬はミズバショウの見頃
を迎える。
湿原に春を告げる清楚なミズバショウの美しさは忘れがたい。

夜行バスに揺られ、午前5時40分鳩待峠に着いた。
標高1592mの鳩待峠は早春のような寒さ。広場はハイカー
であふれ凄い賑いだ。

ダケカンバが茂る山道は雪解け水が流れ滑りやすい。
石畳の階段や木の階段、木道をつたい下る。樹林には残雪
があり春めく若葉はみずみずしい。


      木道の両側に咲くミズバショウ

沢の音が聞こえてきたらテンマ沢だ。沢を渡りほどなくする
と、小さな湿原が広がり純白のミズバショウが咲き誇る。
その可憐な美しさにハイカーの歓声が上がる。

川上川が迫り、大岩を巻いてシラビソの木立を縫うように
木道がつづく。林が切れ川上川を渡る。木々の茂みから
山ノ鼻ビジターセンターの屋根が見えてきた。

ほどなく山小屋が集まる山ノ鼻広場だ。ミネザクラが咲く
広場は大勢の人が憩う。

やわらかな新緑に、残雪が朝日に映え優美な至仏山が迫る
絶景にしばし釘ずけ…。

3軒の山小屋の前を通り湿原へ。

シラカバが朝もやに包まれる上田代は早春のよそおい。
枯れ草色の湿原は真っ白なミズバショウが埋め尽くし、もえぎ
色の拠水林が広がる早春の美しさ。


       水のほとりに咲くミズバショウ

流れる水面に映す純白の花姿は春の光に舞う妖精のような
美しさ!!

川上川を渡り拠水林を抜けると広大な湿原が広がる。
正面に燧ガ岳が迫り池塘を縫うように木道が延びていく。
上の大堀川の橋を渡り中田代へ。

牛首分岐にさしかかるころ、朝の静寂を破りカッコウの声が
湿原に響く。神秘的な池塘を眺めながら下ノ大堀川を渡る。
迂回路から下ノ大堀川の中州へ。

残雪に輝く至仏山が青空に映え、シラカバの新緑に、清流に
咲く真っ白なミズバショウが一体となって湿原を彩り早春の
かぎりなき美しさ…。


     残雪の至仏山にミズバショウの群落

白銀に輝く会津駒ヶ岳を遠望し竜宮小屋へ向かう。
小屋の横を通りミズバショウが咲きダケカンバが茂る拠水林
抜け沼尻川を渡って下田代へ。

広い湿原に燧ガ岳がぐっと迫る。木道の辺はリュウキンカの黄
色の花が咲きショウジョウバカマの可憐な花が春を奏でる。

やがて、山小屋が軒を連ねる下田代十字路だ。弥四郎清水で
喉を潤し、燧ガ岳の裾を巻き赤田代十字路から東電小屋へ。
木道は人影もなく華やぐミズバショウを独り占め。

熊笹が茂るブナ林を下り只見川へ下る。


       ミズバショウとリュウキンカ

東電尾瀬橋を渡ると、春の日差しをうけて、匂うがごとく咲く
ミズバショウにリュウキンカの鮮やかな黄色い花がコラボし
遅い湿原の春を彩る。

やがて鬱蒼とした樹林帯に入り、眼下に只見川を見ながら
木道をたどると東電小屋だ。早春の林はミネザクラが満開、
ピンクの花びらが青空に映え美しい。

東電小屋から、ヨシッポリ田代を歩きヨッピ橋を渡る。
牛首分岐への木道を進む。木道を行き交う人も増えてきた。


      池塘越しに迫る燧ガ岳

ほどなく浮島がある大きな池塘だ。燧ガ岳が、どっしりと
した雄姿を水面に映し尾瀬ヶ原ではの絶景だ!!

下ノ大堀川の拠水林を抜け長い木道をたどり牛首分岐へ。
木道は行き交うハイカーで大混雑だ。流れに乗り昼ごろ
山ノ鼻に着いた。

尾瀬研究見本園を周回し、至仏山を仰ぎミズバショウを楽しみ
鳩待峠へ向かう。

くるたびに新しい発見や自然の豊かさに触れ尾瀬への思いが
深まっていく…。