12月3日に、持久走大会がありました。
その少し前のプレ大会で、60数名中33位だった、夏坊。
かんじんの本番では大暴落の56位・・・。
本人、多少がっかりした様子で帰宅しましたが、気を落として元気がないというほどでもなくて。
いつも通りに宿題をはじめ、例によってお持ち帰りとなった大会感想文の用紙と、長々向き合っておりました。
そして、ようやく出来上がった作品を読んでみると・・・。
以下、全文を載せてしまいます。
「はしるまえは、じゅんいがおちてないといいんだけどとおもっていました。
スタートでは、ころばないようにすこしペースをおとしてはしったら、プレ大会よりおくれてしまいました。
じゃりみちのところはペースをおとさないではしりました。
せんろぞいで、なんにんかにぬかされました。
ゴールしたら「56い」といわれて、よせんよりじゅんいがおちた、ガーンとおもいました。
らい年は、足が早い人がふえるとこまるから、いちおう40いめざしてがんばります。」
まあ、夏坊・・・。
なーんにも考えてないような顔で登校して、なーんてことなかったって顔で帰宅したのに。
思っていることが、いっぱいあったんだね。
走っている間も、作戦たてたりしてたんだね。
順位をきいて、ちっちゃな胸を痛めちゃったのか、かわいそうに・・・。
そうとも知らず、作文の遅さにイライラしまくり、思い切りせかしてしまった母を許してちょうだい。
そういえば、運動会の作文のときも。
なかなか出来上がらないのを見かねて、「朝から緊張しましたって書けばいいでしょ」などと私が乱暴な助言をしたあと、できあがった文章はこんなふうでした。
「あさ、とってもとってもきんちょうしました」
そんなに緊張してたとは。
子どもの心は、大人が考えているよりもずっとデリケートにできてるんですね・・・。
でもね、夏坊。
幼稚園の持久走大会、きみは先生に手をひかれながら半べそで走っていて、もちろんビリだったんだよ。プレ大会で33位って聞いたとき、パパなんか「何かの間違いじゃない?」って言ったんだよ。だって、もっとずっと下位だと思っていたから。
だから、56位だって、すごいことなの。
楽しそうに走っていただけでも、すごく進歩してるんだよ。
ま、こんななぐさめられかたをしても、本人うれしくないでしょうけど。
子どもの志のほうも、大人が考えているよりずっと進歩しているってことなんですよね。