心が満ちる山歩き

美しい自然と、健康な身体に感謝。2019年に日本百名山を完登しました。登山と、時にはクラシック音楽や旅行のことも。

百名山の麓をたずねて (17)剱岳 雨晴海岸

2024年01月01日 | 百名山の麓をたずねて


 富山県高岡市の雨晴海岸は、日本海から立山・剱岳を眺められる景勝地です。海面に浮かぶ奇岩は女岩(めいわ)です。
 インターネットで検索すると、中央に剱岳の写っている写真が多かったですが、自分で撮ると、中央には剱岳でなく毛勝三山が来る構図が自然な感じがします。毛勝三山の一番右は猫又山、真中は三山で最も高い釜谷山(かまたんやま)、左は毛勝山です。毛勝山と釜谷山の標高差は、わずかに50cmでしかありません(地形図では毛勝山が2,414.5m、釜谷山は2,415mと表示されています)。とても立派で一度登ってみたい山ですが、最高峰の釜谷山へ通じる登山道はありません。
 剱岳は立山より雪が少なく見えました。2,813mの前剱から2,999mの剱岳に向かって、急な角度で稜線が続いています。6年前に登った登山ルートを日本海から眺めるのは感慨深いです。立山は圏谷地形になっていて、その右側にほとんど平らな場所が続いているのは、アルペンルートの通る弥陀ヶ原でした。
 こんなに遠くからでも色々なことが分かると思いました。標高差が実際以上に遠さを感じさせていると思います。海抜0mの場所から3,000mを超える高さの山が見えるのは、驚きですらあります。この日は12月でも暖かく、風もほとんどなく、時間がたつのを忘れました。
 この地を走るJR氷見線の車窓からも、剱岳や立山が眺められます。ディーゼルカーの速度はのんびりしています。工場から出ている煙の背景になっている剱岳も、住宅地の背景の剱岳も、道路を横切る猫の後ろにそびえる剱岳も、すべて立派でした。新湊大橋と剱岳の組み合わせも見ましたが、写真にはおさめられませんでした。


 剱岳(2,999m)


 新湊大橋 



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