心が満ちる山歩き

美しい自然と、健康な身体に感謝。2019年に日本百名山を完登しました。登山と、時にはクラシック音楽や旅行のことも。

鈴鹿山 御在所岳・国見岳(5) 御在所岳の一等三角点

2020年08月01日 | 中部・近畿地方の山


御在所岳(1,212m)・国見岳(1,170m) ((4)のつづき)


 御在所岳の頂上には一等三角点があります。これだけはっきりした標識があれば、「一等」三角点であると一目瞭然です。
 この三角点の「点の記」を調べると、昭和51年に観測されたものでは「現況地目 公園」と記され、山頂のすぐ手前までリフトで来ることができることも、手書きの地図ではっきり分かります。
 その前に測量された昭和23年のものでは、一転して、
 「四日市より私鉄湯ノ山に到りそれより約四粁にて湯ノ山温泉に達し更に山路約四粁にして本点に達す通路極𡸴なり」となっていました。
 「運搬の手段」は、湯ノ山温泉から先は「人肩に依る外なし」とされ、冬季には測量不可能であることも記されています。
 2つを見比べると、一気に観光開発が進んだ様子が分かります。昔と今とで、こんなにはっきり違う「点の記」は少ないと思います。御在所ロープウェイは冬期でも営業しています。


 (登頂:2013年5月上旬) (つづく) 



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