心が満ちる山歩き

美しい自然と、健康な身体に感謝。2019年に日本百名山を完登しました。登山と、時にはクラシック音楽や旅行のことも。

百名山の麓をたずねて (14)岩手山 石割桜と岩手銀行赤レンガ館

2021年09月20日 | 百名山の麓をたずねて



 石割桜は、盛岡駅から歩いておよそ20分、盛岡地方裁判所の敷地内にあります。このような説明書きがついています。
 「~ この敷地は南部藩の家老であった北家の屋敷跡である。どういうわけでこのように石が割れたか明らかでないが約350年余り前落雷によって割れ、その割れ目に桜の種が落ち込んで生育したといい、一説には石のひびに桜の種が落ちこんで生育につれ石を割ったという。 ~」
 どちらかと言えば、後の説によりたい気がします。一本の桜の木が巨大な岩を割っていることは確かです。しかも、「石の割目は北側南側共に少しずつひろがっている。」といいます。桜の生命力の強さに驚きます。普段の花見と違って、何か厳かなものに圧倒された気持ちになります。


 石割桜からほど近い場所にある、岩手銀行赤レンガ館です。2012年までは、岩手銀行中ノ橋支店として営業していました。さらに、1983年までは岩手銀行の本店でした。設計は辰野金吾と葛西萬司によるもので、赤レンガのデザインや屋上のドームは、同じく辰野金吾が設計した東京駅を思い出させるに十分です。内部は広い吹き抜けに白い漆喰、そしてあちこちに散りばめられた装飾が壮麗です。「赤レンガ館」となった現在は、事務スペースだった場所や奥にある金庫まで見学することができます。しかし、自分にとっては店舗として営業していた頃の方が印象的です。歴史的な建築物には似合わない、白い蛍光灯に照らされていた支店は活き活きとしていました。1994年に国の重要文化財に指定された後も、2012年まで現役の支店として使われていました。


 喫茶店で素晴らしい名言に出会いました。


 盛岡市街と残雪の「南部片富士」岩手山。






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