心が満ちる山歩き

美しい自然と、健康な身体に感謝。2019年に日本百名山を完登しました。登山と、時にはクラシック音楽や旅行のことも。

鈴鹿山 御在所岳・国見岳(6) 公園の御在所岳から静かな国見岳へ

2020年08月01日 | 中部・近畿地方の山


御在所岳(1,212m)・国見岳(1,170m) ((5)のつづき)


 山頂の展望台は「望湖台」と名付けられています。湖は日本一の琵琶湖ですが、気温が高くて空が霞み、存在は分かりませんでした。
 ここから今日二つ目のピーク、国見岳を目指します。途中まで観光リフトに乗ってみました。リフトは、「頂上駅」から「カモシカ駅」まで下り、そこから若干登り返して「ロープウェイ駅」まで通じています。
 ここは冬になるとスキー場になります。途中駅のあるリフトは、スキー場では珍しい気がします。その珍しさに興味があり、「カモシカ駅」まで乗ってみました。
 二つの駅の間に、さらにもう一つ駅がありましたが、そこでの乗降はできないとのことでした。


 ロープのかかった急な斜面を登り、背後を振り返ると御在所岳の大きな岩壁が迫ります。遠ざかった場所から見た方が、さらに大きく見える、力強い岩壁でした。
 頂上近くには、またまたストーンアートがありました。少しだけ傾いてはいますが、鳥居の形そのものです。ほとんど人工的とも言っていいアートです。自然は人工的でないものも、人工的なものも、両方造りだすことができるようでした。

 「~ 国見岳は御在所山の中の一峰と見られがちだが、見る角度によってはなかなかどうして、堂々とした山である。これは御池岳と鈴ヶ岳との関係にも似たことがいえるようだが、高い方からみればどうしても貧相に見えるものである。その山独自の個性と主張があれば、高さはあまり関係がないのだが、国見岳も鈴ヶ岳も不幸だったのは、存在する位置が悪かっただけである。 ~」
 (『鈴鹿の山を歩く』草川啓三(ナカニシヤ出版))

 国見岳の頂上は、御在所岳とは対照的にとても静かでした。御在所岳もずっと昔は同じくらい静かだったのに違いありません。
 遠くの山々がところどころ白く見えるのは、残雪ではなく岩石そのものの色でした。ここから見える山に、一つでも多く登りに来たいと思いました。
 名古屋から日帰りで登れる鈴鹿の山々は、東京で言えば丹沢が似ていると思います。丹沢にも、鈴鹿と同じように鎖の付けられた岩場があります。
 それでも鈴鹿には、丹沢を含めて登ったことのある他のどの山にも似ていない、はっきりした個性がありました。
 ロープウェイに乗って帰りました。小さな御在所ロープウェイの定員は10名で、「12歳未満の小児は1.5人を1人とします。」と書いてありました。






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【中道を登って御在所岳・国見岳へ】
 登山口9:32→3合目の標識10:00→負ばれ岩10:24→富士見岩展望台12:26→(途中昼食)→御在所岳13:16→国見岳14:15
※中道は岩場の続く楽しい登山道でした。登山道の終盤に、足場の見えにくい岩場のトラバースがあり、ここが難しかったです。
(体力●●○○○ 技術●●●●○) (登頂:2013年5月上旬) 



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