心が満ちる山歩き

美しい自然と、健康な身体に感謝。2019年に日本百名山を完登しました。登山と、時にはクラシック音楽や旅行のことも。

奥多摩・笹尾根の山々 槇寄山・土俵岳

2020年08月10日 | 奥多摩・高尾・陣馬


槇寄山(1,188m)・土俵岳(1,005m)


 「~ 上野原駅を発車した電車は、すぐに鶴川の鉄橋を渡り、切通しを抜けると、右手に上野原の台地を前景に、小さな起伏の山稜が連なって見える。これは山梨と東京の国境で、通称、笹尾根といい、三頭山から高尾山に続いている。
    新設の上野原高校の右上に見えるのが土俵岳である。地図には土表岳とあるが、ガイドブックは土俵岳と書いている。 ~」
 『車窓の山旅 中央線から見える山』(山村正光・実業之日本社)

 『車窓の山旅 中央線から見える山』では、富士山や槍ヶ岳など広く知られた山に混じって、小さなピークのこともしっかり紹介されています。読むたびに発見があります。
 笹尾根の山々が中央線の電車から見えるとは意外でした。笹尾根は東京だけでなく、東京・山梨の県境を通っています。
 西東京バスの仲の平バス停から、まず槇寄山へ登ります。登山口の檜原村は、離島以外では東京都唯一の村です。
 富士山が素晴らしい眺望でした。5月になると、暑くなるにつれて遠くが霞むようになり、はっきり見える日は少ないと思います。山頂の雪が、降ったばかりの新雪のように眩しいです。「キューピー山」こと大岳山の姿も、くっきりしていました。
 北西に向かって登れば三頭山ですが、反対に土俵岳の方向へ歩きます。新緑の美しい道でした。
 笹尾根は登り下りを繰り返しながら、次第に標高を下げていきます。山梨県へ通じる道がいくつか分岐しており、どれも趣きのある道に見えます。下山地点の県道18号線では、上野原駅行きのバスに乗ることができますが、本数はとても少ないようです。
 「小棡峠」という峠があります。読みは「こゆずり」でした。木へんに岡という漢字は、一度も見たことがないなと思いました。
 土俵岳は小さな広場のような頂上で、仕切り線の代わりに三角点がありました。
 ここから浅間峠まで笹尾根を進み、今日は東京都側の上川乗バス停に出ました。


 ”人里(へんぼり)・笛吹(うずしき)”を示す標識。こちらも、知らなければ読めません。漢字よりも読みがなの楽しさに見入ってしまいました。
 







 (登頂:2014年5月中旬) 



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