心が満ちる山歩き

美しい自然と、健康な身体に感謝。2019年に日本百名山を完登しました。登山と、時にはクラシック音楽や旅行のことも。

志賀高原・岩菅山(1)

2017年06月29日 | 志賀高原・浅間山・妙高山


岩菅山(2,295m)

 長野県の志賀高原といえば、何といっても日本有数のスキー場です。1929年にノルウェーから訪れたオラフ・ヘルセットは、志賀高原を「東洋のサンモリッツ」と言い、絶賛したという話が残ります。しかし、志賀高原はスキーだけでなく、夏のハイキングも楽しめる場所です。2年前には四十八池湿原と大沼池をまわるコースを歩き、大沼池の水面の青さにびっくりしました。去年は横手山へ登りました。動く歩道とリフトに乗って、ほとんど歩かない「登山」でしたが、爽快な気分でした。「日本一高い所の雲の上のパン屋さん」横手山頂ヒュッテのパンシチューはとてもおいしかったです。


 横手山頂ヒュッテのパンシチュー

 その志賀高原で数少ない、開発の手が入っていない「岩菅山」があると聞けば、登ってみたいのはこれはもう当たり前です。


 始発の北陸新幹線「かがやき」と長野電鉄を乗り継ぎ、湯田中駅からタクシーで東館山のゴンドラ乗り場へ行きます。1976年に開通したもので、搬器は細心のゴンドラよりだいぶん小さめでした。卵のような形も独特です。登った先は展望台で、「東館山頂標高2000米」の看板が立っていました。本当にぴったり2,000mなのかな?と思いました。


 いきなりすごい景色が広がります。黒姫山や妙高山・火打山が見えます。これだから高山に出かけるのは楽しいと思います。クリアな青空、遮るものは何一つありませんが、雲海ならありました。火打山は去年の今よりも残雪がずっと多く見えます。あれだけ雪が多そうだと、自分にはまだ登れません。昨日から今日で登った人には、きっと感動的な朝だったことでしょう。白馬から鹿島槍へ続く北アルプスの山々までのぞめました。


 東館山の頂上一帯は植物園になっていて、シラネアオイは終わりかけでしたが、ミズバショウがきれいで数も多かったです。水面の青い大沼池が見下ろせるポイントもありました。遠くからでも青く見えるのがすごいです。しかし、間近で見ればもっと真っ青で不思議な色に見えるはずです。

 (登頂:2017年6月中旬) (つづく)



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